古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

6月25日・フィンランドとソ連の間で継続戦争が始まった。

1941年の6月25日にフィンランドとソ連の間で第2次ソ・フィン戦争=継続戦争が始まりました。ただし、旧ソ連ではこの戦争を対独戦争=大祖国戦争の一部としており、一方のフィンランドは前回の1939年11月30日から1940年3月12日にかけてソ連が侵攻した冬戦争の継続としています。
冬戦争は第2次世界大戦の勃発を受けてナチス・ドイツがヨーロッパ全土に侵攻したのを目の当たりにしたスターリンうん(一応、敬称)がフィンランドに食指を伸ばしたことで発生したのですが、破竹の勢いでヨーロッパ各地を制圧していくナチス・ドイツを前に連合国はスターリンうんまで敵に回すことはできず、再三の要請にも関わらずソ連と戦ったフィンランドに支援の手を差し述べることはありませんでした。
それでもソ連の脅威は弱まることはなくフィンランドは自国の防衛のためにナチス・ドイツと軍事同盟を結ばざるを得なくなり、フィンランド国内にナチス・ドイツ軍が駐留しましたが、あくまでも軍事同盟に留めユダヤ人迫害などに同調することはありませんでした。
その後、スターリンうんの本性を察知したヒトラーさんが1941年6月22日に専制攻撃に踏み切って独ソ戦が始まったためフィンランドからもナチス・ドイツ軍がソ連領内に侵攻し、フィンランド軍も冬戦争で奪われた領土を奪還しようと参戦したことでこの戦争が始まりました。
当初、フィンランド駐留のナチス・ドイツ軍は軍主力を南西部に指向していたソ連の側面を突く形になり、北方の都市を攻略していきましたが補給線が延び切ったナチス・ドイツ軍が冬の厳寒の中、燃料不足から機械力を発揮できなくなるとソ連軍は補給路を遮断して孤立した部隊を各個撃破していく戦術に転換したため戦力に余裕が生じたのです。これを受けてスターリンうんは北からの脅威を除去するのと同時に冬戦争で失敗したフィンランドへの侵略を企図して反転攻勢に転じました。
特に1941年9月8日から44年1月8日までの包囲戦でレニングラード(=サンクトペテルブルグ)の攻略に失敗したことでナチス・ドイツ軍の劣勢は明らかになり、フィンランドは侵略を受ける前に講和する道を模索したのです。しかし、スターリンうんの要求は講話に応じる気がないことを示しており、「フィンランド国内に駐留しているナチス・ドイツ軍を戦力的に劣るフィンランド軍の手で壊滅せよ」と言う実施不可能な項目までありました。このためフィンランドは戦争を継続することになり、連合軍から提供された兵器で戦力が格段に充実したソ連軍の圧倒的な攻勢を得意のゲリラ戦で遅滞させながら進攻に併せて国境線に構築していた塹壕陣地の線まで撤退しここで熾烈な攻防戦を展開しました。結局、ナチス・ドイツと同盟を結んだ政権が全責任を負う形で退陣し、1944年9月19日に賠償金を伴う講和条約を締結しましたが、連合国はナチス・ドイツと同盟を結んでソ連と戦ったフィンランドを枢軸国と見做し、第2次世界大戦後に国際連合が結成された時にもドイツや日本と同様の「旧敵条項」を適用することが検討されました。しかし、実際はソ連だけではない連合国の身勝手さの犠牲者なのです。
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  1. 2018/06/25(月) 10:03:09|
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振り向けばイエスタディ1230

やはり藤沢弁護士は地元の高校の生徒が起こした傷害事件の弁護を引き受けざるを得なくなったようで、解約は解除しないものの現在の裁判は補助的な形での参加になった。私としては別の弁護士との再契約を提言したが、これまで自衛隊に関係する裁判の弁護を依頼してきた経緯もあり、こちらから打ち切る=解雇することはできないらしい。
そんな折、私は内局から呼び出しを受けた。一介の2等陸佐ふぜいが内局の官僚に名前を覚えられていること自体が異例だが、呼び出したのは私には最も縁が遠い大臣官房の秘書課なのだ。尤も業務上の関係がある訟務管理官も大臣官房ではある。
「モリヤ2佐、君の今度の大臣に対する評価はどうだね」呼び出しの電話は陸上幕僚監部の法務官室で受けたため出かける前に報告すると法務官が雑談を仕掛けてきた。最近は統合幕僚監部の臨時勤務の方が本業になっているので法務官に会うのは久しぶりだ。
「はァ、北沢大臣は国旗国歌法の採決では賛成しておきながら政局では批判しましたから大丈夫かなと心配していましたが中々順調な政務運営をされておられるのではないでしょうか」どうやら法務官は私の時事阿呆談が聞けなくなって手持ち無沙汰になっているようだ。
北沢大臣は小渕内閣が共産党の提案を受けて国旗国歌法を提出した時の採決では賛成票を投じておきながら、森首相が神道政治連盟の会合に出席して「日本は神の国である」と挨拶した時には「国旗国歌法の制定は21世紀の日本にとって危険な兆候だ」と批判した。私自身は君が代を国歌とすることに反対なのでこの採決には強い関心を持って各党の議員の投票行動を調べていたのだが、今思えばテレビの報道番組などで保守色を前面に押し出して国民の信頼と期待を集めていた人間の大半は反対票を投じており、それが雀山政権の中核を占めていることには違和感を抱いている。その点、北沢大臣の矛盾した言動にも少なからず首を傾げているのだ。
「何にしてもいよいよ内局デビューを飾るんだからあまり衝撃的にしないように気をつけなさい」「はい、借りてきた猫のように大人しく振舞います」「それは無理だな」統合幕僚監部の首席法務官はサイレント・ネービーの紳士だけに私の破天荒な言動に困惑しているようだが、元は大砲屋の法務官は私の砲声くらいは笑って聞き流せるらしい。むしろ普通の人間が通り過ごす些細な出来事でも調べないといられない私の性格を利用して雑談のネタを収集しているのかも知れない。裁判でもその悪癖が前面に出ているのではないだろうか。
「モリヤ2佐入ります」陸上自衛隊では市ヶ谷駐屯地、海上自衛隊では市ヶ谷地区、航空自衛隊では市ヶ谷基地と呼ばれている防衛省の庁舎群の中でも本社ビルと仇名されている内部部局に立ち入るのは初めてだ。私は内局の大臣官房秘書課と言う名称から企業の社長秘書室に相当する師団司令部の副官室のようなイメージを抱いてきたが実際は総務・人事を担当する師団司令部の第1部のような部署だった。
「おう、君がモリヤ2佐かね、遠慮しないでこっちに来たまえ」秘書課の比較的広い事務室には各係ごとの机が並び、その中の一角の席に座っている官僚が顔を挙げて顎で私を招いた。しかし、どう見ても40歳にはなっていない若造だ。そもそも呼び出しておいてこの態度はない。私の腹の中では国土交通省と同様に入隊以来貯めてきた内局に対する不信感と怨嗟の念に火がつきそうだ。机の間を通って呼び出した官僚の席に向かうと部屋の隅の席に座っている制服を着た2等陸佐と視線が合って笑顔で会釈してきたので立ち止って10度の敬礼を返した。その踵を打ち合わせる音に部屋中の人間は驚いたように顔を向けた。
「ここでは自衛隊式の教練は必要ないよ。気軽にしてくれ」官僚は前に立った私を見上げながら諭すように声を掛けてきた。それにしてもこの態度は舐め切っている。私の頭に写真とテレビの画面で知っている防衛官僚を欠陥品にした元凶・海原治の悪人顔が浮かんできた。
「最初に伺いますが、貴方の年齢はお幾つなんですか」こう言う質問をする時、私の顔には薄笑いが浮かぶらしい。この時も同様だったのではないか。
「僕は39歳ですが・・・」「ほう、それは随分とお若い。ワシは48歳だ。今時の若造は年長者に対する礼節を弁えなくても許されるようですな」声の音量は必要最小限まで落としているが圧力は最大に強めている。それでも自分が上位に立っている思い込んでいる人間は高圧的な態度で形勢逆転しようとするものだ。
「ここには君と同じ2等陸佐も勤務しているが何も言わないで仲良くやっているぞ。それを今更・・・」「貴方たち官僚が電話で話を決め、机の上で書いた命令で自衛官は戦地に赴き、そこで命のやり取りをする。ワシもこの手で3人の命を奪ってきた。ワシが殺人罪で裁判を受けている時、貴方たち内局は何をしてくれたんだね」そう言って手のひらを突き出すと官僚は顔を強張らせて周囲を見回した。多分、これは借りてきた猫の挨拶代わりの猫パンチだ。
  1. 2018/06/25(月) 10:01:45|
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朝鮮半島の南北融和に対する認識を誤るな!

安倍首相の地元・山口県と菅官房長官の秋田県に日米首脳会談での安請け合いのため買う羽目になった1基1000億円の不用品・イージス・アショアを配備するための説明が始まっていますが、その反論を聞いていると県知事レベルでも朝鮮半島の南北融和に対する認識は本質的な点を見誤っているようです。
山口県知事は防衛大臣との面談で「南北融和によって北朝鮮のミサイルの脅威が軽減していることは国の弾道弾対処訓練が中止されたことでも明らかであり、それを押しつけると地元の不審を招きかねない」と難色を示しました。秋田県知事も表現は違っても似たような趣旨の反論を述べているようですが、今後も南北融和が促進され、朝鮮戦争の終結宣言が調印されれば国連軍として駐留している在韓米軍の撤退も現実になり、朝鮮半島が南北の連合国家になれば軍も同一指揮系統下に置かれることになるでしょう。そうなった時、衛隊が韓国軍との間に構築してきた事実上の同盟関係が維持できるかは不明であり、この同盟関係が北朝鮮と中国の脅威を前提にしている以上、これらが友好国となれば意味は消失するのは明らかです。
むしろ日本の対岸には統一朝鮮&韓国軍と言う新たな脅威が出現することになり、対馬は国防の最前線となります。マスコミは他国を脅威と認識することを防衛力増強の口実と決めつけ、戦争の経験を有する国民が消滅寸前のこの国では誰も知らない軍国主義が復活すると扇動しますが、韓国空軍の友人は韓国空軍が実施している航空自衛隊に対処する訓練をレーダー上で確認したことを指摘すると「それが軍としての任務である。我が軍と(戦時に指揮を受ける)在韓米軍以外の全ての周辺諸国の軍は仮想敵だ」と回答しました。
その意味では朝鮮半島の融和によって緊張が緩和することはなく、逆に増大すると認識すると考えるのが県民の安全を守る責任を負う地方自治体の首長たる者の常識なのです。
ましてや山口県は在韓米軍撤退後には岩国基地がアメリカ軍にとっての最前線基地となり、他県に比べて人口比率が高い在日朝鮮・韓国人の存在も合わせて山口県警を指揮する立場からも強い危機意識を持っていてもらわないと困ります。
かつての福田康夫政権はマスコミが流布したソ連の崩壊と東欧諸国の自由主義化を受けてヨーロッパだけで軍縮の気運が高まったことを世界的潮流と意図的な誤報に反論することができず、中国の急速な軍備の近代化と増強や北朝鮮の核・ミサイル開発と言う拡大する脅威を無視して自衛隊の削減を実行して現在も禍根を残していますが、今回も全く同じ手法で国民の目を眩ませ、韓国国民の民族としての悲願が達成されることを「日本に原因がある悲劇の解消」と報じて世論を誤った方向に誘導するのでしょう。
今、安倍政権が為すべきことは対馬の過疎対策を名目にして数千人単位の陸上自衛官を移住させ国境=最前線としての備えに本格的な離島守備隊を編成することです。韓国は現在でも国内向きには対馬を自国領と主張しており(公共施設にこの主張を刻んだ石碑を設置し、学校の歴史でも教えている)、侵略意図を持っているのは明らかですから元寇の時、高麗軍に婦女子までもの島民が皆殺しにされた歴史を繰り返させてはなりません(ベトナム戦争でやっている)。
  1. 2018/06/24(日) 08:57:41|
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振り向けばイエスタディ1229

「貴方たち国土交通省の役人は自衛隊法第80条の規定をご存知ですか」後ろから突き倒すのは脅しだけで控えたが、私の中では航空自衛隊時代から胸の中に蓄積してきた運輸省=国土交通省に対する不信感と怨嗟の念に火がついて消せなくなっていた。浜松基地で目撃したブルーインパルス174号機の墜落事故では引き起こし不能に陥った高嶋1尉が唯一の空き地であるホンダ自動車の駐車場を目指して突っ込んで行ったことを運輸省の事故調査委員会は「パイロットが事故を回避するための努力を放棄した」と結論づけた。しかし、浜松基地の周辺はかつての原野が大都市になっており、墜落方向には東名自動車道が通っている。あれ以外にどのような選択肢があったと言うのか。那覇基地で目撃したTー33Aの衝突事故ではポットから漏れたチャフを発煙と誤解した管制官が機体が浮揚し始めていたにも関わらず発進中止を命令し、本井2尉は那覇市内への墜落を回避するためテトラポットに突っ込んで停止させたのだ。その時も調査委員会は運輸省の管制官のミスを隠蔽するため故障が原因と結論づけている。
「証人」「自衛隊法は専門外なので承知しておりません」この証人の答えに私は思わず舌舐めづりをしてしまったかも知れない。私は薄笑いを浮かべて手を挙げた。
「弁護人」「海事の専門家に対して私が申し上げるのは誠に僭越ですが、条文としては『内閣総理大臣は第76条第1項、これは防衛出動です。又は78条第1項、これは治安出動です。の規定による自衛隊の全部又は一部に対する出動命令があった場合において、特別の必要があると認められるときは、海上保安庁の全部又は一部をその統制に入れることができる』と言うものです。これでも専門外ですか」証人は青ざめて検察官の顔を見た。すると検察官は一呼吸を置いて手を挙げながら立ち上がったが、本来は指名を受けてから立ち上がるのが作法なのでこれはマナー違反だ。しかし、裁判官は慌てたように指名しただけだった。
「検察官」「先ほどからの弁護人の質問は本件との関係が不明です。これは私の個人的な推察ですが、意図的に海難審判に対する信頼性を傷つけ、公式に下された裁定を否定する政治目的の誹謗のように見受けられます」この申し立ては急ごしらえだったのか、論理構成にはかなり無理がある。通常は合理的根拠や物的証拠に乏しい弁護側の論述を「勝手な推察に過ぎない」と非難するのが検察官の常套句なのに今回は自分がそれを犯している。流石に裁判官も返事に困っていたが、しばらくの沈黙の後、説明を求めてきた。
「弁護人、ここ数回の尋問の主旨を説明して下さい。確かに本件の審理に直接関係する内容とは思えない点があります。弁護人」二度目の指名で私は立ち上がった。
「証人は被告人の過失責任を裁定した審判官です。その裁定に基づいて被告人は訴追され、本裁判が始まりました。であるのなら証人がどの程度まで海上自衛隊の内部事情や艦艇の運航について理解しているかを確認することは本件を過失致死事案であると判断した検察の根拠を明らかにする上で必要であると考えます」これはあくまでも建て前だ。本音は検察官が言った通り海難審判に対する信頼を傷つけ、公式に下された裁定を否定しようとしているのだ。
「趣旨は判りましたが、時間も限られていることですから早めに本件の審理に関わる質問に移っていただくことを要請します」勿論、そのつもりだが滝沢弁護士の代打に指名されたのは昨日なので準備不足なのは間違いない。そんな事情もあって得意ネタで攻めるしかない。
「弁護人」「それでは本論に入る前の質問はここまでにします。これは海難審判所ではなく旧・運輸省と検察に関係する問題ですが証人の認識を聞かせて下さい」「異義あり。証人に関係しない問題の認識を証言させるのは証人尋問の目的から逸脱しています」ハッキリ言ってこれは検察官の方が正論だが裁判官には「質問を替える」と言う貸しを作っているのでここはそのまま認められた。
「昭和46年7月30日に岩手県の雫石上空で発生した航空自衛隊松島基地所属の2機編隊の練習機と全日本空輸57便の衝突事故の刑事裁判では旧・運輸省航空・鉄道事故調査委員会の報告を受けて検察側は位置関係を問わず小型の航空自衛隊機側の方が回避は容易だったと主張しています。あの事故では全日本空輸のボーイング727は最大離陸重量77110キログラムなのに対して航空自衛隊のFー86Fは6300キロ、ところが今回の事故の海上自衛隊の護衛艦は7750トンなのに対して軽得丸は7・3トン、果たしてどちらの回避が容易だったのでしょうか」「異義あり。この質問の内容については既に判例として確定しています。海難審判官の認識を確認する必要はありません」やはり検察官は激昂したような演技を見せる。しかし、ディベートである法廷では演技は兎も角として実際は常に沈着冷静、相手を観察し、言葉尻を捉え、僅かな隙を突いて理が通っているような印象を演出しなければならない。その点、ここまでの尋問はディベートの範疇を逸脱していたのは確かだ。
  1. 2018/06/24(日) 08:56:19|
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やはりトランプ政権の行動原理はアメリカ的キリスト教主義か。

西洋花札(トランプ)政権が発足して1年半が経過しましたがマスコミは当選した時点から見誤り続けており、現在も政策の目的が理解できないまま批判を繰り広げています。
日本でも安倍首相の大叔父・佐藤栄作首相は退陣の会見で「新聞は嘘ばかり書く」と怒りを露わにして記者を退場させてテレビの前で独演会を行いましたが、あの時代にインターネットがあれば同じことをやったのかも知れません。一方、テレビを見ながら気になった人物に電話する「ブッチホン」でファンを作っていた小渕恵三首相であればメールを送りまくり、ネットユーザーを取り込んだことでしょう。
そんな西洋花札政権の行動原理についてアメリカ人牧師の友人は明快に解説してくれました。今回、西洋花札政権はイスラエルに批判的な国際連合の人権理事会から離脱を表明しましたが、共和党支持者の友人によればこれもブッシュ2世政権が推し進めたネオコン政策を継承・発展させているのだそうです。日本人的な感覚で考えれば人権問題はアメリカが中国やロシア、さらにイスラム教国や旧共産主義国、さらに発展途上国の内政に関与する時に常用するお題目であり、その元締めである国連の人権理事会から離脱すればそれが国際標準から逸脱した独善的妄言に過ぎないことを自ら認めることに他ならないでしょう。
ところが友人によればブッシュ父子の政権はイスラム教と言う旧約聖書を悪用する邪教を打ち破り、ここにキリスト教の正義を植えつけるために努力してきたのだそうです。ところがオバマ政権がそれを台無しにしてしまったため、それを再生するため心あるアメリカ人はマスコミの批判には耳を貸さずに西洋花札氏を大統領に選んだのであり、だから現在の政策は一貫して正義の国・アメリカの理想を実現するための着実な前進として誇らしく感じているのだそうです。
アメリカがイスラエルを守るのはエルサレムがキリスト教の聖地であり、イスラエル人が信じるユダヤ教はモーセの十戒を守っていると言う点では正当な宗教であって、イエスの時代の堕落した聖職者たちが犯した悪事を悔い改めている現在は聖地を託すべき盟友として共存しなければならない断言しました。そこで西洋花札氏が大統領選挙中から就任直後までローマ教皇がその独善性を批判していたことを問うと「ローマ・カソリックは政治的過ぎる」と非難しました。
友人は常々「アメリカはカミによって選ばれた正しき清教徒によって生み出された国であり、その存在理由はカミの正義を地上に実現することである」と明言していますが、これは明治以降、戦前までの日本の国家神道と論理構造は共通しています。したがって西洋花札政権のやることはブッシュ政権を思い出せば理解できるようです。
考えてみればブッシュ政権はイスラム教国には武力を行使してでも滅亡に追い込みましたが、北朝鮮は同列に「悪の枢軸」と非難しながらも交渉による解決を模索していました。つまり共和党のネオコン政権が目指していたのは現在の状況であり、その長期的政策展開は中国の共産党政権に引けを取りません。余談ながら北朝鮮の核施設を武力で破壊しようとしたのはクリントン政権です。
  1. 2018/06/23(土) 10:06:29|
  2. 時事阿呆談
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