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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

どうしてマスコミは高校野球の実態を検証しないのか?

マスコミは東京オリンピックが残り2年に迫ったのを見計らったかのようにアマチュア・スポーツ界の不祥事を次々に取り上げていますが、そんな中で競技人口ではなく組織力に於いて日本最大のアマチュア・スポーツである高校野球は103年目・第100回を迎え、例年にも増して過剰な演出が加えられているようです。
高校野球の極めて特殊な内情については関係者からの愚痴や悪口などの噂話としては流布されてはいるもののマスコミが正面から取り上げることはなく、野僧が半世紀前の高校時代に体験した問題点もそのまま制度・常識として存続しているように見えます。
例えば夏の大会は地区によって全国大会への出場が確定するまでの試合数が大きく異なり、それを解消するために1県を2つに分ける処置が取られていますが、逆に比較的簡単に出場できる当県でも今年の代表校は9人の先発メンバーのうち県内出身者は1名に過ぎず残りは他県からの野球留学生です。このような実態も知らずに地元の代表として応援している住民たちは「ただの馬鹿」と言うことなのでしょう。逆に他県にまでスカウトを派遣して高校生を野球留学させるからには何かの報酬を与えていると考えるのが普通であり、その極めて具体的な噂は親が子供に野球をやらせる動機にもなっているようです。
最近、マスコミが徹底的に糾弾していたアマチュア・スポーツ界の不祥事としては某大学のアメリカン・フットボールの監督の指示による違反タックルがありますが、高校野球の監督の権力の方が絶大なのは間違いなく、勝利至上主義の下に身体が未完成の高校生に大会後半での連投を強いて投手生命を摩耗させた例は幾つでも思い当たります。さらにルール・ギリギリのラフ・プレイも珍しくなく、野僧の高校の捕手は県大会の準決勝でホーム・ベースから反れて滑り込んできたランナーに蹴られて親指を骨折しました。
それでも優勝すればマスコミからは名監督と手放しに絶賛され、破格の厚遇が保証される地位は安泰なのですから某大学のアメリカン・フットボール部の監督だけが犯罪者のように批判されることは理不尽と言わざるを得ません。
アマチュア・ボクシングでも試合が判定で決することになった時、理事長の出身母体である奈良県の選手を勝利させる「奈良判定」なる造語が流布されましたが、高校野球でも類似した噂はある意味で常識化しています。審判、特に球審を人選するに当たって試合をする高校の出身者を外すのは当然としても監督と大学の先輩・後輩に当たるなどの個人的な人間関係まで調べることはできず、「判定に手心が加えられていた=審判に負けた」と言う敗戦の弁も極めて多くの関係者から聞きます。しかし、高校野球の審判は基本的に無償奉仕であり、判定の可否を検証すること自体が個人との信頼関係を損なうことになり、連盟も性善説に立って放置せざるを得ないようです
高校野球=甲子園は春が毎日新聞、夏は朝日新聞が主催者であり、中継はNHKが独占しているため巨大マスコミの絶大な庇護を受けており、どす黒い実態に関係なく神聖なアマチュア・スポーツの祭典になっています。酷暑の夏の不快指数が極限まで上がる原因は新聞とテレビが高校野球一色になるからかも知れません。今年は特に酷かった。
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  1. 2018/08/21(火) 08:51:06|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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振り向けばイエスタディ1287

「自衛隊情報保全隊本部に顔を出してくれィ」今日は牧野弁護士と滝沢弁護士は顔を見せないようなので航空幕僚監部に呼びつけられた以外は穏やかに過ぎていたが、夕方になって今度は自衛隊情報保全隊の田中2佐から出頭命令を受けた。田中2佐は一般幹部課程(部外)の1期先輩だが3歳年下だ。以前、賀真が「美恵子が有罪になると特防秘の認定が取り消されるのではないか」と不安を訴えた時、相談に乗ってもらった恩義があるため黙って出向くことにした。
「仙台地裁の公判が思わしくないのかな」同じ市ヶ谷駐屯地にある自衛隊情報保全隊本部に向かって歩きながら呼び出された用件を考えたが思い当たるものがない。自衛隊情報保全隊は2003年に調査隊が陸海空自衛隊の情報保全隊に改編され、さらに2009年7月に防衛大臣直轄の統合組織に再改編されたのだが、2007年に仙台市在住の写真家や共産党の地方議員4人、社会福祉協議会職員を代表とする107名の原告に監視活動の停止と精神的苦痛に対する損害賠償を求める訴訟を起こされている。しかし、この裁判は仙台地裁と言うこともあり、現地の弁護士と契約しているので私は関与していない。
「まさか空幕が本気でワシが内部情報を入手していると思い込んで情報保全隊に調査を依頼したのか」そんな頭の柔軟体操が終わったところで目的地に到着した。
「これはモリヤ2佐、呼び出してスミマセン」田中2佐は課業時間中であっても背広を着ていることが多いが流石に今日は2等陸佐の階級章を付けている。
「先ずは新春の喜びを心より申し上げます」「これはご丁寧に。明けましておめでとうございます」私の皮肉を込めた挨拶に田中2佐は満面の笑顔で応えた。自衛隊情報保全隊は民間人に溶け込んで調査活動を行うので私のような武骨者には務まらない。それでも田中2佐からは「坊主に化ける時には指導をよろしく」と頼まれている。
田中2佐に勧められてソファーに腰を下ろすと珍しくWAFの空曹がコーヒーを出してくれた。
「今日、来てもらったのは貴官宛の書簡の件なんだよ」私の向かいの席に坐った田中2佐はファイルから外国の定型サイズの封書を取り出した。日本の郵便の定型、特に葉書は極端に小さい。葉書はサイズで書ける文字数が変わってくるので海外に葉書を送る日本人は損していることになる。そんな余計なことを考えながら封書を受取った。
「王茂雄中校かァ・・・知らないな」差し出し人の名前を確認して独り言を呟くと田中2佐はうなずきながら後ろの席に座っている航空自衛隊の若手幹部に何かをメモさせた。
「差出人の肩書は中華民国陸軍の第6軍指揮部法務官とあるが、我が社で言えば方面総監部の法務官だから同業者として仕事上のつき合いがあるんじゃあないのか」「いや、台湾軍の知り合いはいないな」どうやら用件は私宛てに届いた外国軍の軍人からの書簡の確認だったようだ。確かに台湾の中華民国軍と自衛隊の間に公式の交流はない。ただし、那覇の航空自衛隊は台湾海峡の対領空侵犯措置で発進した戦闘機同士が上空で接触し、機体信号や手の仕草で友好を確かめているらしい。また沖縄時代に中華料理店で働いていた台湾人女性と知り合いアパートに遊びに行ったことはある。何にしても手紙をもらう理由が思い当たらない。
「開封して中身を見せてもらっても良いか」「うん、良いけど中国語で書いてあったら翻訳を頼むぞ」私の答えに田中2佐は後ろの席の航空自衛官を振り返ったが視線が合わないように机に向かっていた。台湾は広東語なので比較的読解が容易なことを知らないようだ。
「中校ってことは日本で言えば2佐だな。同じ階級となると命令的な用件ではないな」封書を開けるためのハサミを待っている間に軍事知識を披露した。私は無骨な戦闘員であっても粗雑者ではない。したがって封書を手で破るような無作法なことはしないのだ。やがて先ほどのWAFが自分のハサミを手渡したので端を切って便箋を取り出した。
「ほう、英語で書いてあるぞ。読むか」「読んで内容を聞かせてくれ」田中2佐は渋い顔をしたが、これを「英語力に自信がない」と受け取るのはいささかお人好しだ。おそらく後でコピーを取らせて私の説明と内容を照合し、私が虚偽を述べていないかを確認するのだろう。
「ふーん、ふん、ふん、なるほど」とりあえず田中2佐の前で速読した。文面は私の英語力でも容易に読解できる内容だが、用件は個人情報に分類されるべきものだった。
「これはプライバシーに属するから説明はできないな。軍事的な内容はないよ」私の説明に田中2佐は一瞬、困惑した顔をしたが拒否された時に強制する調査権は自衛隊情報保全隊には付与されていない。それでも穏やかな表情を崩さないところは流石のプロだ。
「概略を言えばある日本人女性の台湾での裁判が間もなく結審するので立ち合った方が良いと言う案内だ。その女性は昔の知り合いだから証言にワシの名前と肩書が出ているらしい」やはり美恵子との過去の傷を第3者に知られることだけは避けなければならない。
  1. 2018/08/21(火) 08:48:24|
  2. 夜の連続小説8
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今上(きんじょう)さんの戦没者慰霊が有り難いものなのか。

世界中で日本だけが終戦=敗戦の日にしている8月15日(韓国は光復節=独立記念日)に今年も千島列島・占守島、樺太、満州で繰り広げられたソ連軍との戦闘や敗戦の報が届かなかった南洋の島々での戦没者は無視した戦没者慰霊式典が行われましたが、新聞とテレビは妙に「平成最後の」を強調し、勝手な感慨に浸っていました。
しかし、今年が平成最後になったのは今上さんが「国民統合の象徴」と言う立場を職業と考え、体力的に継続することが辛くなったからと放棄した結果であって、今上さんよりも高齢になるまでその地位を守っておられた昭和の陛下が崩御された時と同列に扱うのは不敬であって単なる交代として暦と時計が過ぎていくままに任せておくべきだと考えます。
さらに今上さんは即位した時にあえて「日本国憲法を順守し」と述べましたが、その後の言動を見る限りこれは「自らの職務を規定する法令を順守する」と言う誓約ではなく旧・社会党的な反戦平和=反米軍・反自衛隊の亡国的護憲主義のようです。
今上さんは即位以来、ヨーロッパの王族などとの晩餐会の席で日本軍の罪を全面的に認めた上で謝罪することを繰り返しています。特にオランダに対しては戦争を知らない世代の前女王やその息子である現在の若造にまで謝罪していますが、日本軍がオランダ軍と戦ったのはインドネシアなどの植民地であって、その人道に反する統治とも言えない搾取と酷使に住民たちの我慢も限界に達しており、だから全面的な協力を受けて至短時間での占領が可能になったのです。さらにオランダ王室はナチス・ドイツの侵攻が開始されると早々に国を捨ててイギリスに亡命しており、そのことで国民の信頼を失っているため国内の不満を代弁せざるを得ないです。このように現地の住民たちの大歓迎を受け、実際に独立を後押しした日本軍を勝手に処断して謝罪するような人間の慰霊を戦死者たちが受容するとも思えません。
また談話を聞く限り今上さんが日本軍の戦没者たちを犠牲者と考えていることは明らかですが、あの戦争は自分の父親の名をもって始まったのであってその地位を継承している以上、他人事のような同情は許されることではありません。
今上さんは敗戦直後、占領軍司令部によってエリザベス・ヴァイニングさんと言う女性を家庭教師にすることになりましたが、この女性はアメリカが独立する以前のイギリスの植民地時代から異端視されてきて、現在も社会的に孤立しているクェカー教徒であり、ベトナム戦争の時には違法な反戦デモに参加したことで逮捕されています。つまり究極の深窓の令息である純粋馬鹿が、信じてきた価値観がひっくり返ったところに現れた外国人女性の言うことを全面的に信じたのであろうことに疑いの余地はなく、青年期に影響を与えた小泉信三さんも似たような思想傾向だったようですから、戦争の本質を理解する素養などは始めから持ち合わせていないのでしょう。
自覚なき侮辱を与えることになる戦没者慰霊行事などは止めた方が良いのかも知れません(硫黄島では「今上さんの訪問で戦没者の亡霊が現れなくなった」と言われていますが、50回忌を期に野僧も会わなくなっていますから単なる時期の一致なのでしょう)。
  1. 2018/08/20(月) 09:22:01|
  2. 時事阿呆談
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振り向けばイエスタディ1286

私は穏やかに2010年1月4日の御用始めを迎えたが、同業他社の航空幕僚監部では異様な緊張感が張り詰めていた。私としては陸上幕僚長の年頭の訓示が終われば職場宛てに届いた年賀状を確認して公務でのつき合いであれば返事を書き、私的な関係であれば電話を掛けるスロー・スタートから踏み出すつもりだったが、いきなり空幕の法務官から呼び出しが入った。
本当は牧野弁護士と滝沢弁護士が統合幕僚監部法務官室に顔を出せば私も同席する予定なのだが、法務官の声はそれよりも優先すべき緊迫感がある。
「陸幕法務官室のモリヤ2佐、入ります」今回は呼び出しを受けているので事務室に顔を出して単独で入室した。「先ず年頭の挨拶を」といきたいところだがそんな雰囲気ではない。
「御足労を煩わせて申し訳ない」法務官は私の顔を見ると自分も立ち上がってソファーを勧めながら自分も座った。そこに事務室の女性事務官がコーヒーを運んできた。
「ここだけの話だが昨年の秋に君が知らせてくれた秘密漏洩に関連すると思われる事態が発生したんだ」法務官は事務官が退室するのが待ち切れないかのように用件を切り出した。
「内局の官僚が社人党の議員に提供した政策資料のことですか。確かレーダー・サイトの性能諸元だったのでは」「うん、そうだ。発生した事態の詳細はまだ空幕の部内秘になっているから君には話せないが、レーダーの盲点を利用して領空侵犯された」法務官は苦々しい顔をしながらホロ苦いコーヒーを口にした。それに合わせて私も飲んだが那覇や防府の直営売店で売っていた懐かしのエア・フォース・ブレンドだった。
「それではミグ25事件の再現のような事態が発生したんですね。しかし、アラート機の主力はF15ですからあの時のF4EJとは違ってルック・ダウン能力に問題はないでしょう」私の返事が余りにも専門的で法務官はコーヒーを飲むのを中断して目だけでこちらを見た。
「アラート機が迎撃していれば問題ないんだが、至近距離まで捕捉できなくて間に合わなかった。おまけに緊急発進に対する妨害まで行われたんだ」「懐かしいな。那覇空港の運輸省の職員労組でしょう。滑走路の点検中だとか民間機を優先するとか言って滑走路への発進許可を出さないんですね」これは私の体験談だが法務官は驚愕したような顔になってマグカップを置いた。
「まさか空幕内でも秘密漏洩が発生しているんじゃあないだろうな」「いいえ、四半世紀前の体験談です」私の説明にも法務官は納得しない。説明しても「2等陸佐が元3等空曹だった」と言う経歴自体が理解できないだろう。仕方ないので世間話で間をつなぐことにした。
「ミグ25事件の対策としては車力と八雲のナイキ部隊と三沢のE2Cの部隊を新設しましたが今度は那覇にE2Cを機動展開させますか。そうかッ、今はAWACSって手もありますね」「・・・絶対に秘密が漏洩している。お願いだから情報の提供者を言ってくれ。決して処罰はしないから大丈夫だ」つまり私の個人的見解は航空自衛隊が考えている対策に図星だったようだ。それにしてもこの程度は多少の軍事知識があれば誰でも思いつきそうな常識的な対策だと思うのだが「陸上自衛官は航空の知識に疎い」と見られているようだ。そこで追い討ちを掛けて陸上自衛官の航空知識を披露することにした。
「ところでナイキJは高高度の超音速機を想定した地対空ミサイルですが、超低高度での侵入を許した防衛上の欠陥への対策になったんですかね」「それはだね・・・」「それから海軍機のE2Cは空軍の通信網とのリンクに不具合がありましたが解消したんですか」「・・・お主、何者だ」私の知識は防府の教育隊の班長時代、教え子から聞いた話をその後も補備修正し続けてきただけだが「素人」と舐めていた1等空佐も絶句してしまうレベルになっているらしい。
「私は単なる軍事オタクですよ」「逆に言えばそんな君だから内局の連中が提供した資料の重要性が察知できたんだろう」ここでようやく法務官はコーヒーを飲み干し、私も倣った。
「これは前回も言ったが防衛秘密に関する法規類が自衛隊限定になっていることが本質的な問題だよ。おまけにそれを取り締まる自衛隊情報保全隊まで職務権限は名前の通りだ。つまり内局からの漏洩を調査する手段がない上、仮に当事者が判明しても処罰する法律がない。ましてや防衛秘密を中国に流した政治家を告発する場すらないんだ」法務官は今回も愚痴のように原因と限界を語ったが私としてはあえて言いたいことがある。ただし、それは禁句に近い。
「前回、私が秘密漏洩の兆候をお知らせした後、空幕としては何か調査や対策を講じられたのですか」有り得ない想定外の禁句を投げつけられて法務官は視線を反らして黙った。多少なりとも保身を考える人間であれば上官に対して相手の立場を傷つけるような質問はしない。そこが私の愚かさであり危うさでもある。
「それも空幕内の秘密保全に関する問題だから君には話すことができない。申し訳ないな」そう言って法務官は席を立ち、私も敬礼をして退室した。
  1. 2018/08/20(月) 09:19:36|
  2. 夜の連続小説8
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どこか変な最近の自衛隊のデザイン変更

現在のB747(総理搭乗時のアキツα)が今年度一杯で用廃(用途廃止=リタイア)になるのでその後継機として来年度から運用開始されるB777型の政府専用機×2機が千歳基地に配備されましたが、機体の塗装も若干変更になっているようです。
これから航空自衛隊のパイロットの慣熟訓練が始まるのですが、前回のB747を導入する時に最も苦労したのは離着陸で、自衛隊の輸送機のパイロットは衝撃に対する配慮が足りず教官の民間航空のパイロットから「翼がもげる」「座席が外れる」「乗客が吹っ飛ぶ」と叱責され続け、最終的にはコンソールの上に水を入れたワイングラスを置いてそれが倒れぬように、こぼれぬように着陸するのが卒業検定だったと言うことです。
現在のB747は白く塗った尾翼に大き目の日の丸が描かれ、胴体も窓の高さに同色の赤色の線が真っ直ぐに引かれていて盛りあがったコクピットの窓の後方下部、2階部分の側面の「日本国・JAPAN」の文字と絶妙のバランスです。
政府専用機の機体は航空自衛隊が管理・運航しているものの使用権限は外務省が握っているため自衛隊の海外派遣に使おうとしても中々許可が下りず(外務官僚の友人によれば自衛隊に使用実績を作らせると完全に奪われることになるからだそうです)、外務省がある意味で強行したイラク派遣の時、ようやく第1次派遣隊をクエートまで運んだのですが、現地で待ち構える海外の記者に日本の部隊の到着を強く印象づけたそうです。
湾岸戦争でバグダッドに拘束されていた邦人が開放された時のような緊急輸送などでは全席を民間航空のエコノミー仕様に変更して最大定員化することも可能で、帰国を待ちわびる邦人を励ます効果も期待できるかも知れません。
ところが今回の機体は全体に白塗りでB747よりもかなり小さめの尾翼に日の丸は描かれているものの窓から屋根の部分に軽く細い赤の波線が走っているだけです。この安っぽさはどう見てもリゾート便の民間機で基本的には国民統合の象徴=役職名・天皇や政府要人が使用する「政府専用機」としての品格は全く感じられません。
実はアメリカも2024年に大統領専用機・エアフォース1と予備機・エアフォース2(機種に関係なく大統領が搭乗する軍用機はアーミー1、ネービー1、マリンコ―1になる)も更新する予定ですが、こちらは現行のB747と同型機を改造した機体だそうです。ところが万事が派手好みの西洋花札大統領は現在の白地に前部が青の塗装を星条旗の赤、青、白で塗り分けることを命じたそうで、デザインは専門家がするにしてもイメージは一新されそうです。
それにしても安倍首相にしても西洋花札大統領にしても現在の日米の両首脳は自分の決定が退任後にまで影響を及ぼすことへの配慮に欠けているように思われてなりません。政府専用機のデザインもB747が1993年から運行されていることを考えると25年間は使用される可能性がある訳でその間に何回政権交代が行われるのか。
どうやら国賓に栄誉礼を行う特別儀仗隊の制服を珍奇な「玩具の兵隊」化したことに続く失策を犯したようです。ヒョッとしてアッキーの好みなのでしょうか。
  1. 2018/08/19(日) 10:34:03|
  2. 時事阿呆談
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