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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

この際、「東海」3県が韓国に抗議してはどうか?

国際水路機関(IHO)は今では自由主義社会を裏切り、北朝鮮と共に有史以来の宗主国である中国との一体化を進めている韓国の主張を受理して「日本海」の呼称を検討する非公式協議を開催することを決定しました。これを受けて日本政府は非公式であることを前提に「建設的に貢献する」と参加を表明しましたが、安倍政権はこれまでの外務省の役人的事勿れ主義を否定し、主張するべきことは躊躇なく強弁し、妥協による曖昧な決着は認めませんから韓国の現政権は相手と時期を見誤ったようです。
そもそも「日本海」と日本語訳している海の名称は1602年にイタリア人のマテオ・リッチ宣教師が作成し、漢字に翻訳された世界地図「坤与万国全図」で初めて用いられ、それが欧米で継承され、19世紀初頭に各地を探検しながら世界一周を果たしたアーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン提督の大著「アレクサンドル1世陛下の命令の下、1803年、1804年、1805年、1806年にナジェージタとネヴァにより行った世界周航の記録」で定着したものです。さらにIHOの定義でも「大洋と海を隔てている地形の名称を用いること」が原則なので太平洋が日本列島によって隔てられている海域を「日本海」とすることを「日本海は国際的に確立した唯一の呼称であり、変更する必要性や根拠がない」としている日本政府の見解に正当性があるのは間違いありません。
ただし、「日本海」も英語(実質的にヨーロッパ各国の言語)にすると「ジャパン・シー」と「シー・オブ・ジャパン」の違いで「日本列島によって太平洋と隔てられた海」と「日本が領有する海」になり韓国が非難する根拠を与えてしまいます。その韓国は敗戦後の反日感情の高まりを受けて唐突に日本海を「東海」、黄海は「西海」、対馬周辺海域が「南海」の名称を用い始めましたが、これでは自己中心の命名であることに気づいたのか「朝鮮海」「韓国海」も追加して徐々にこちらを主張するにようになってきました。朝鮮半島は大洋ではなく黄海と隔てているだけですが国際常識が通じない国なので仕方ありません。
こうなると1602年以前から「朝鮮海」と呼んでいたとする歴史を捏造し、中国との共同作業で古文書や地図を発見したことにするのが竹島=独島問題や(いわゆる)従軍慰安婦、南京大虐殺、抗日運動などでも繰り広げている常套手段ですが、以前は朝日新聞が先導する売国的報道によって韓国と中国の完全な虚偽にも一部の理を認めていた日本人も、最近では朝日新聞の本性を見抜き、韓国や中国の反日的主張によって逆に愛国心を扇動されるようになっていますから今までのような世論操作は無理でしょう。
幸いなことに最近の世論調査では自称・元徴用工ヘの慰謝料の支払いを命じ、韓国国内の被告になった企業の資産の差し押さえを認めた裁判や海上自衛隊の対潜哨戒機・P-1に対する火器管制レーダーの照射事件で強硬な態度を取る安倍内閣の支持率は上昇していますから日本人も朝日新聞の「韓国とは運命共同体」「戦争犯罪国として膝を屈して従うべきだ」と言う主張に背を向けて「隣国なのは地図上だけ」と言う現実を認識したようです。
いっそのこと愛知・岐阜・三重県の知事が連名で「『東海』は我々の固有の地域名であり、反日の策謀に用いることは許さない」と言う抗議の声明を発表してはどうでしょう。
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  1. 2019/01/22(火) 10:48:32|
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振り向けばイエスタディ1441

「私、民国(中華民国=台湾)のツアーで上海国際博と北京を観光してこようかと思っているんですが」本間の唐突な申し出に王中校はそれを予想していたかのように黙ってうなずいた。
「反日暴動が起こっている地域は中共によって封鎖されていて外国人は立ち入れないことは知っているな」「はい、今回は現場に入って実情を確認するつもりはありません」本間の返事に王中校は無表情にもう一度うなずいた。これまでの本間であれば盧暁春の死に関する痕跡を察知すれば安易に突き進む危険性があったが、今は冷静沈着に自制することができるはずだ。
「まさか上海国際博を観光したくなった訳ではあるまい。目的は何だ」「一度、中共の空気を吸っておこうと思いまして」これは嘘ではない。本間自身も今回の入国に特別な目的を持っている訳ではない。ただ中央道が最期を遂げた天安門広場と死に場所さえも判らない盧暁春の足跡を辿ってみたくなったのだ。
「中共は大気汚染が深刻だから吸っても健康を害するだけだぞ」王中校は軽いジョークで本間の申し出を承認した。実際、台湾でも偏西風に乗って汚染の物質が流れてきているのだが、何故か沖縄県は被害を認めておらず地元マスコミも全く報じていない。
「それで我が国の正式な偽造パスポートが欲しいんだな」「はい、ご無理をお願いします」真意を見抜かれて本間は苦笑しながら会釈をした。本間が台湾に来るのに用いたアメリカ政府発行のパスポートでも台湾の旅行社のツアーに参加して共産党中国に入ることは可能だが、入国手続きで別扱いになるため当局に不信感を抱かれ、監視対象にされることは間違いない。幸いにして広東語に熟練してきた本間であれば中華民国発行のパスポートでも違和感はないはずだ。
「早急に手配しよう。先ずは写真だがウチの報道部に撮影させることにする。その服装で大丈夫かな」そう言われて本間は自分の服装を思い返したが、確かに身分証明書を兼ねるパスポートの写真としては軽装に過ぎる。本来は陸上自衛隊の方面隊総監部に相当する軍団の指揮部に立ち入るにもいささか失礼な服装なのだ。
「仕方ない、年齢層は合わないがウチの事務官のブラウスを借りることにしよう。写真に写るのは上半身だけだから問題ないだろう」王中校の迅速で強引な対応は「用意周到」「動脈硬化」と評される古巣の陸上自衛隊では有り得ない。これが陸上自衛隊であれば外国軍の諜報要員に協力することの是非だけで関係者が集められ延々と会議が始まるはずだ。その点、中華民国軍は職務権限の範囲内での自己判断が確立されており、指揮官の即断即決を可能にしている。
「森志玲(セン・チーリン)さまですね」翌日、本間は何故か用意されていた白紙のパスポートに借り物のブラウスを着た写真を張った偽造品を持って台北市内の大手旅行社で上海国際博と北京観光ツアーを申し込んだ。
今回の偽名は台湾の人気モデルで女優の林志玲(リン・チーリン)の盗用だ。本当は大学時代に中央道に勧められて読んだ山崎豊子の小説「大地の子」の主人公・陸一心の妻・江白梅(ジィァン・ユェメイ)にしたかったのだが、陸上自衛隊に入ってから放送されたNHKのドラマでこの役を演じていた中国人女優・蒋文麗が丸顔だったため少なくとも顔の輪郭が似ているこちらを選んだ。似ているのはあくまでも輪郭だけだが。
「上海国際博は今月一杯で閉幕しますから大変な混雑が予想されます。それでもよろしいですね」「こんな駆け込みでも参加できるなら異存はありません」本間の答えを聞いて同世代の定員は申し込み用紙をカウンターの上で向きを変えて滑らせてよこした。本間は王中校に教えられた森志玲と言う架空の女性の生年月日、住所、電話番号、勤務先、国籍の所在地などを書き連ねていく。ここで手間取ることがあれば不信感を抱かせることになる。台湾国内であれば何とかなっても共産党中国では命取りだ。しかし、本間はまだ盧暁春の後を追うことはできない。
「急な申込みですから料金は先払いになりますが」「はい、結構です」本間が書き終えた申し込み用紙を確認した店員は事務的に仕事を進める。台湾はアジア圏では最も日本式の接客態度を踏襲しているはずだが、やはり仕事感が見え隠れする。
「失礼ですが、森さまには北京語の訛りと日本人的な癖があるようですから海外旅行には慣れておられるのでしょう。したがって細かい説明は省略させていただきます。上海は初めてですか」店員の指摘に本間は顔以外の部分で緊張した。自分としては広東語も完全にマスターしたと思っていたが接客に熟練した定員の耳は誤魔化せないらしい。つまり共産党中国で警戒している防諜要員の耳が更に敏感である以上、この指摘に合致した森志玲と言う人物像を創作し、演じ切らなければならない。広東語を急速練成する時間はないのだ。
「はい、日本に留学していた頃に大学で習った北京語を試すために1度だけ行ったことがあります」森志玲は日本の大学に留学した経験がある台湾人女性と言うことになった。
林志玲林志玲上尉(=大尉)
  1. 2019/01/22(火) 10:46:59|
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反基地活動家の犯罪には厳罰を適用せよ。

昨年10月24日の午後7時25分頃に宮崎県の日向水道沖での夜間飛行訓練を終えた陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプター・CH-47チヌークが熊本県益城町の熊本空港内に所在する高遊原(たかゆうばる)分屯地に帰投する途中、宮崎県諸塚村上空で操縦していた副操縦手が左目に約1分間、緑色のレーザー・ビームの照射を受け、一時的に視力が低下したため機長が交代して無事に着陸する事件があったそうです。
防衛省・自衛隊は「失明の危険があり、機体や同乗者(今回は10名が乗っていた)を危険に晒しただけでなく墜落すれば重大な被害を及ぼす可能性があった」として警察の捜査に全面的に協力することを発表しています。
過去の反基地活動家たちはアメリカ軍や自衛隊のパイロットが命を失うことには何の罪の意識も抱いていなかったものの墜落して地域住民に被害が及ぶと自分たち活動への支持を失うことになるため操縦そのものを妨害する行為はやっていなかったのですが、沖縄のアメリカ海兵隊の普天間基地でヘリコプターが滑走路脇の大学の敷地内に墜落する事故が発生して、マスコミが「アメリカ軍の存在に原因がある」と断定さえすれば反基地活動の材料に使えることを学習して以来、公然と頻発させています。
中でもV-22アスプレイが普天間基地に配備されると通常は運用と訓練を優先して地元への配慮は見せないアメリカ海兵隊があまりには執拗で過激な反対運動に屈して飛行時間や飛行ルートの自己規制に応じたため完全に調子づいて、本土で定年を迎えた日教組や公務員労組の元学生運動活動家たちが沖縄に家を買って年金暮らしを始めると、普天間基地周辺での監視と飛行妨害を常習化していきました。
例えばゴム風船に金属片を付けて飛行経路上に大量に浮遊させています。多くの日本人は「アスプレイはプロペラ機だからレシプロ・エンジンだろう」と思っていますが実際はターボ・プロップのジェット機であり、金属片を吸入するとエンジン内で爆発を起こし、墜落する危険性が高いのです。このためパイロットが危険を回避しようと飛行経路を外れると活動家たちはそれを目敏く確認してマスコミなどで問題化しています。
次がレーザー・ビームの照射で夜間の着陸ではアメリカ人のパイロットも飛行ヘルメットのサングラスを兼ねたゴーグルを上げて前方を注視しますから、そこに閃光を浴びせられれば一溜りもありません。実際、2015年には本土から移住した映像関係者(=元左翼映画人)が検挙されて威力業務妨害の罪で罰金50万円の略式命令を受けています。
しかし、この罰則の甘さがその後、本土にまで同様の手口の犯行が拡散した原因ではないでしょうか。今回を含めてレーザー・ビームの照射を受けたパイロットは視力を回復しているため刑法上、傷害罪を適用することには無理がありますが暴行罪は可能です。
「航空の危険を生じさせる行為等の処罰に関する法律」では事故を生起させた場合のみ処罰され、通常は刑法が定める往来危険罪(車両や鉄道、船舶が対象)を準用することになっていますが、事故が発生した時の影響は鉄道や船舶の比ではありませんから誘発させる危険行為も重罪として厳罰に処するよう改定するべきです。
  1. 2019/01/21(月) 10:22:16|
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振り向けばイエスタディ1440

「菊子(本間の偽名)、今日は軍人として一本筋が通った顔になっているな」翌朝、桃園駐屯地に王茂雄(ワン・マオシィォン)中校を訪ねると表情を引き締めて声をかけてきた。
本間がホテルのロビーで読んだ朝刊には「昨夜、西門紅樓の公衆トイレで日本人観光客が急死した」と言う短い記事があり、警察が「検屍の結果、死因は心臓発作」と発表したとあった。王中校がこの記事を読んだのかは判らないが、本間の変貌と結びつけられるほど超人的な推理力を持っているとは思えない。しかし、法務官室に入る前に顔を出した事務室でも普段は年下の民間人女性として気軽に接してくる2等士官長や事務官も妙に緊張した顔をしていた。
「ここ数日、顔を出さなかった間に何があったのかは判らないが、命の遣り取りをした雰囲気が全身から発散しているぞ。何か危険な目に遭ったんじゃあないのか」やはり王中校は親身な心配をしてくれた。そこに女性事務官がコーヒーを運んできた。
「まァ、座りたまえ」それを受けて王中校は本間にソファーを勧め、女性事務官は2人が挟んだテーブルにコーヒーを並べた。
「失礼します」女性事務官は退室する時もドアの前で姿勢を正してユックリと深めの礼をする。本間は中華民国軍の文民職員への躾については知らないが、それが丁寧な挨拶であることは判った。自分でも気づかない間に相手に圧迫感を与えるような雰囲気が身についたらしい。
王中校がコーヒーを口にしたのを見て本間も倣う。前回と同じ台湾の阿里山ブランドのようだ。それを眺めていた王中校は何かを確信したような顔で口を開いた。
「軍人が殺すのは敵であって人間ではない。敵を殺さなければ自分が殺される。だから殺す。軍人が敵を殺すことは任務遂行と同時に自衛手段でもあるんだ」これも同業の年長者としての配慮なのは間違いない。しかも的の中心を射抜いている。そんな王中校の言葉を聞きながら本間はバブルの崩壊で経営する会社が倒産して母親と一緒に命を絶った本当の父親よりも敬意を抱いた。考えてみれば本間が照美につけ入られたのは豊橋第2群(愛知式学校群制度の)の受験に失敗し、滑り止めに受けていた虹ノ花高校に入学したことを父親が会う人ごとに「期待を裏切った親不孝者」と揶揄したことが理由だった。愛知県でも東三河は極端に世間体を重視し、他人に落ち度を揶揄される前に近い立場の者が酷評することが多い。しかし、受験に失敗して傷ついている娘の気持ちを踏み躙った父親への不満を利用した照美の手引きで新吾に抱かれ、修にまで汚されてしまった。本間の貞操観念はそこで崩壊したのだ。
「私も我が国が民主化される直前に軍人になったから激化する反政府運動の鎮圧を実施した。この手を血で染めていなくても指揮官として同胞の殺害を命じている。だから菊子が変った理由は理解できるつもりだ」そう言って王中校は顔の前で手を広げ、自分で見詰めてから本間に突き出した。勿論、血で染まっているはずはない。逆に本間の方が自分の手が赤く染まっているような気がした。あの後、本間は海浜公園まで行き、注射器を粉々に踏み砕いてから海に投げ捨てた。バミューダ・パンツと野球帽は紙袋に入れて公園内の別々のゴミ箱に捨てた。血に染まっていなくても敵・新吾の死に触れた物は朝の回収で焼却炉に運ばれるはずだ。
「戦後の日本では人命を奪うことは立場の如何を問わず犯罪になってしまうようだな。正当防衛、緊急避難は認められていると言っても社会的指弾を受けることに違いはない」本間が苦過ぎる感慨にふけっている間も王中校は話を続けている。本間は背中を伸ばして意識を戻した。
「君のおかげで文通相手になれた陸幕法務官室のモリヤ中校(=2佐)も北キボールで日本人ジャーナリスト2人を虐殺した凶悪犯を3名殺害したことで殺人犯として裁判を受けているだろう。君たちはそんな国のために本気で命を投げ出すことができるのかね」王中校の質問に本間は考え込んでしまった。確かに今の職場の同僚たちは日本で接してきた一般の自衛官たちとは全く違う雰囲気を漂わせている。それはレンジャーや空挺で極限まで自分を追い込み、死線を潜ったのかも知れない隊員たちとも違う。やはり口にはしなくても人命を奪う経験をしているのだろう。杉本がマンバの注射器を手渡した時の使用法の説明は極めて熟練していた。杉本は本間が盧暁春の死の真相を調べに行く以上、共産党中国にまで踏み込むことを予想して秘密の殺人用具を与え、この職務を遂行する上で必須の技術を伝授してくれたのではないか。
「祖父たちの世代はその下の人たちとは雰囲気が違いました。祖父たちは戦争を経験していますから先ほど中校が言われた命の遣り取りを体験していたのでしょう。そう言えば盧暁春にも似たようなオーラを感じましたが」「あの娘は香港で二重スパイを抹殺している。そのことで中共にマークされたのかも知れない。だから上海国際博に行くことは禁じなければいけなかったのだが・・・」王中校は珍しく最後を濁した。おそらく国家・軍として盧暁春の命よりも入手を期待する情報があったのだ。ここで2人はコーヒーを飲み終えた。
3等陸佐イメージ画像
  1. 2019/01/21(月) 10:21:12|
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稀勢の里の引退報道には本当に腹が立った!

初日から3連敗、休場を挟んだ前の場所からは8連敗と言う歴代横綱では最悪の記録を掘り下げた(「打ち立てた」の反対)横綱・稀勢の里がようやく引退しました。
テレビの報道バラエティは初日に黒星を点けた時点から「引退の危機」を臭わせながらも「明日から14連勝すれば」とはかない希望を弄していましたが、それが2連敗になると出演者たちは半分泣き顔で「13連勝でも十分」と述べる応援派と「見ていて痛々しい」と引退を勧める同情派に別れて掛け合いの三文芝居を開演していたのです。そうして3連敗になるとスポーツ各紙の記事を読み比べる形で「引退」を当然視する報道を始めたのですが責任はあくまでもスポーツ紙に押しつけていました。
しかし、稀勢の里関は場所前の横綱総見の時には日本人力士には勝ってもモンゴル人力士には歯が立たず、本番を見る前からこの結果は予想されており、横綱の品格なるものを保つ止め方を創作するための出場であること明らかでした。そこで腹が立つのは誰が見えても横綱の地位を汚した不甲斐ない成績しか納められなかった稀勢の里関をマスコミが手放しで賞賛していることです。
入幕年齢が2代目・貴乃花に次ぐ史上2番目の若さだったと紹介していましたが、最近は中卒で入門する力士が少ないので中学生でスカウトされるほど才能があればこの記録は特別なことではないでしょう。逆に横綱への昇進が遅れたことを「おしん横綱」と呼ばれた横綱・隆の里である親方と重ねながら「唯一の日本人横綱」の重圧を加えて「苦労人」と持ち上げていました。結局、横綱として誉める材料がないため人間的魅力を殊更に強調して指導者としての期待につなげたのですが、横綱は最強であってこその地位であり、怪我を理由に無様な醜態を晒しただけの稀勢の里関を日本人と言う理由だけで賞賛するのは客観公正を旨とするジャーナリズムに反しており、むしろ大関として2場所連続優勝と言う基準を満たしていなかったにも関わらず「日本人だから」と下駄を履かせた横綱審議委員会や相撲協会の判断の是非を検証するべきです。
かつてハワイ出身横綱が活躍していた時には若貴兄弟横綱の仇役としながらも現在のモンゴル人横綱ほど嫌悪感をあからさまにはしていなかったはずです。相撲は日本人の競技人口が減少の一途を辿っており、長い伝統と優れた成績を誇る高校の相撲部でさえもモンゴル人の留学生を受け入れて維持している危機的な現状では外国人力士を受け入れる意外に存続の道はなく、それは国際化という新たな隆盛に他なりません。だから嘉納治五郎先生が弟子を海外に派遣するに当たって「将来、日本人が勝てなくなるくらい柔道をシッカリ根づかせ大輪の花を咲かせて欲しい」と激励された高い見識に習うべきなのです。
それにしてもマスコミはモンゴル人でありながら日本人力士以上の品格を有し、立派な成績を上げていた横綱・日馬富士が引退に追い込まれた時には被害者だったモンゴル人力士が所属する部屋の貴乃花親方の感情にまかせた一方的な悪口のみを報じて、相撲協会の体質を誹謗していました。その後、被害者は加害者になり、自分で作った前例を踏襲して引退しましたがマスコミからは自分の報道の過ちを反省する声は聞かれません。
  1. 2019/01/20(日) 10:53:12|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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