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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

テレビ局にはコメンテーターの発言を訂正させる責任がある。

神奈川県愛甲郡愛川町で窃盗、建造物侵入、傷害、覚醒剤取締法違反の4つの罪で刑期が確定しながら仮釈放を受けていて、再三の呼び出しにも応じなかったため横浜地方検察庁の職員4人が警察官2人を同行させて収容しようとしたところ、自宅から持ち出した包丁を振り回して威嚇し、自家用車で逃走した43歳の男が4日後に匿っていた横須賀市内の友人の自宅で逮捕されました。
これまで民放各局の報道バラエティー番組では警察OBをゲスト・コメンテーターとしてこれ程の凶悪犯の身柄を確保するのに神奈川県警の警察官が警棒しか携行しておらず、車に乗り込んでエンジンをかけて発進するまでに可能な対応を取っていなかったことの不備や逃走後に非常線を張るまでの遅れ、何よりも発表と関係部署に連絡するまでに極めて長時間を要したことを批判し、児童の安全を守るため多くの小学校が臨時休校にするなどの影響を紹介してきましたが、逮捕を受けて元のレギュラー・コメンテータ-に戻ってしまいました。
野僧が時計代わりに点けているフジテレビの「とくダネ!」ではレギュラー・コメンテ―ターの当たり外れが酷く、グローバーさん、宋美玄さん、中瀬ゆかりさん、為末大さん、そしてデーブ・スペクターさんの硬軟の話題に対する見解や感想は昭和世代の常識にも合致していて見ていても納得できるのですが(グローバーさんは日本とインド人の子供、宋さんは在日韓国人3世ですが)、逆に中江有里さん、深澤真紀さん、古市憲寿さんの3人は折角、メイン・キャスターの小倉智昭さんが豊富な人生経験に基づく健全な番組作りに努めていても一瞬にして社会に毒素をバラ撒く有害番組に堕してしまいます。低次元で的外れな中江さんは兎も角として、深澤さんと古市さんはあまりにも独善的な発言ばかりで、古市さんは先日、天皇が代替わりした時の宮中祭儀で主役2人が着用している装束の重量が重く負担が大きいことを紹介した時に「今なら軽量の繊維で同じような布を作ることは簡単なんだから、時代に合わせて改良するべきだ」と発言して小倉さんやフジテレビのアナウンサーたちを唖然とさせていましたが、何しても日本の伝統は全て陳腐な前世紀的遺物であり、一刻も早く抹消するべきだと言う亡国的視点しか持ち合わせていません。今回の事件では「仮釈放を慎重にするのは時代錯誤だ」と無責任に言い放ちました。
深澤さんについてはヨーロッパの環境や人権問題の活動家の一方的な主張を請け売りして政府批判に利用している都会の市民団体の代弁者であり、保守的な報道姿勢が売り物のフジテレビには全く似合わない異物です。深澤さんは芸能人の覚醒剤使用が問題になった時、「覚醒剤は他人に迷惑をかけておらず、本人が健康を害しているだけだから被害者だ。社会復帰のためにも周囲は寛容に接するべきだ」と発言したためフジテレビのアナウンサーが疑問を呈して修正しようとしましたが、その後は昼時の報道バラエティー番組で芸能人のコメンテーターたちも踏襲し始めました。
しかし、甘い審査で仮釈放されていた覚醒剤常習者の凶悪犯が逃走した事件こそが2人の発言の誤りを示しており、フジテレビには古市さんと深澤さんに発言の訂正を求める責任があるはずです。
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  1. 2019/06/25(火) 10:58:25|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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振り向けばイエスタディ1593

「松本からメールが入っているぞ」朝一番でパソコンを立ち上げた杉本がメールを確認して大き目の独り言を呟いた。その声に新聞各紙を読み比べていた工藤と岡倉が顔を向けた。ニューヨークとハワイでは6時間の時差があるが、ハワイ発の場合は18時間遅れと考えるべきだ。したがって話題は前日の出来事になる。
「彼はヨルダンから帰って今頃は愛妻に疲れを癒してもらっているんじゃあないのか」工藤が首を傾げながら答えた。松本はアメリカを中心とする有志連合のイラク侵攻を受けて国境の山岳地帯を越えてシリアに逃れたイスラム過激派が結成した武装組織であるイスラミック・ステーツの現状を確認するため中東に行っていた。イスラミック・ステーツに参加する外国人の多くはトルコから越境しているが、松本はヨルダンから潜入を試みたのだ。
「何か報告に書き漏らしたことを思い出したのかな」岡倉は立ち上がると工藤が自分のパソコンで開いた松本の報告文書を除き込んだ。最近は紙に印刷した文書を厳重なパスワードを加えた電子データ化している。これで保管庫さえ開ければ閲覧可能な印刷文書よりも保管は容易になり、保全も厳重になる。そんな2人は横目で見ながら杉本がメールを読み上げた。
「モリヤ佳織1佐の娘がハイ・スクールで韓国系の男子生徒にレイプされそうになった」「モリヤ夫婦の娘が」それを聞いて珍しく岡倉が声を上げた。岡倉にとってモリヤ夫婦は幹部候補生学校の同期であり、卒業後もアメリカに来るまでは交流を保っていた。工藤と杉本もアメリカ陸軍の指揮幕僚大学院に留学し、太平洋陸軍の連絡官だったモリヤ1佐は知っている。ただし、身元を特定される個人情報は何年経っても秘密であり、これは失言になる。
「本人は居合道の有段者なので難を逃れたが、韓国系の生徒がモリヤ1佐の娘を憎悪した理由は根が深いようだ・・・」今度は読み上げている杉本が岡倉と顔を見合わせた。2人とも韓国人女性と事実婚の関係にあり、帰宅時の生活の中で韓国の国内情勢を調査しているだけに見過ごすことはできない。
「事件の証人になった女性の話では韓国系の生徒がホーム・ルームで東北地区太平洋沖地震を日本が犯してきた罪を認めないことに対するカミの罰だと主張したためモリヤ1佐の娘が反論し、完全に論破されたことを逆恨みしたようだ」ここまでは韓国人とつき合っていれば珍しいことではない。韓国人の感情・精神・思想の基盤である「怨」は周囲と自己の対比で形成され、能力不足で敗北したことも「恥をかかされた」と恨み続けるのだ。
「問題は韓国社会の反日感情が大規模災害さえも天罰と公言してはばからないほど悪化していることだ。杉本さんが言っていたように韓国の記者が軍人だったとすればすでに敵対状態に陥っているのではないか」あの時、一緒に陸上自衛隊の災害派遣現場を取材する外国人記者団に参加した本間は台湾に行っている。台湾政府が真っ先に送り込んだ救援隊を缶政権が中国の救援隊が到着するまで東京に足止めにしていたことへの反応を確認すると言っていた。
「確かに李政権は低支持率の打開策に対馬侵攻作戦を考えたくらいだからな」「侵攻じゃあない。奪還だ」杉本の独り言をこの情報を仕入れてきた岡倉が訂正した。これは低支持率に悩む李明博政権中枢の1人が韓国軍に対して対馬への侵攻作戦の研究を命じたのだが、事態を重く見た韓国軍首脳が在韓アメリカ軍に相談して外交的圧力で撤回させた。韓国の歴史教育では「元寇の時に朝鮮王朝は宗主国である元に呼応して大規模な水軍で対馬を占領した」と教えている。しかし、対馬では領主や武士たちを皆殺しにした上、無抵抗な多くの島民も殺害したのだが(女性は散々に強姦した後から)、その蛮行も「領有した証」と主張しており、だから「奪還」なのだ。
「大半の日本人はマスコミや日教組の妄言を鵜呑みにして韓国は一番近い隣国だから友好関係を発展させなければならない。植民地にした罪を償わなければならないと信じ込んでいるが、元寇と同様に中国が侵攻してくる時の先陣を請け負いかねない潜在的仮想敵国と見る必要もあるのかな」岡倉以上に韓国語に堪能で国内事情にも通じている杉本の方が冷静な分析を示した。その点、岡倉は妻の知愛や我が子の聖也を想い職務に徹し切れないでいる。
「韓国が反日色を鮮明にしたのは何時からかな」「独立した直後の李承晩政権は完全に敵対していましたよ。日本が国連軍の後方基地の役割を果たしていたのにそれを一切認めず、実際に戦っている北朝鮮に対する以上の敵意を剥き出しにしていました」やはり韓国の歴史に関してはジャーナリストを事実上の妻にしている杉本の方が詳しい。工藤も黙ってうなずいた。
「日本の陸軍士官学校出身の朴正煕大統領の時に政治的には親日になりましたが、マスコミは反日世論を扇動し続けていますから支持率が低下すると政権はそれに迎合せざるを得ない。だから軍人政権を継承した全斗煥も反日に転じてしまった」岡倉も現役の陸軍少佐の妻と高校教師の義父母からの教育を受けているだけに普通の日本人よりも認識は正しいようだ。
  1. 2019/06/25(火) 10:55:31|
  2. 夜の連続小説8
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6月24日・大阪で吹田事件と枚方事件が発生した。

日本の独立を認めたサンフランシスコ講和条約が4月28日に発効して2カ月が経過する直前の昭和27(1952)年の6月24日に大阪で左翼過激派による吹田事件と牧方事件が発生しました。吹田事件は翌日に及びました。
このうち吹田事件は6月24日の夕方に大阪大学豊中キャンパス内で学生自治会連合が主催する「伊丹基地粉砕・反戦独立の夕(ゆうべ)」と言う集会が開かれて学生や勤労者、農民や女性、さらに多くの在日朝鮮人が参加していたのです(あくまでも主催者発表)。
当時は朝鮮戦争が続いており、開戦初頭には釜山付近にまで追い詰められていた韓国と国連軍が仁川上陸作戦によって形勢を逆転させ、逆に平壌付近にまで押しやって終戦直前に至っていたところに突如として共産党中国が侵攻してきて38度線付近で膠着状態に陥っていました。そして豊中キャンパスの近傍にはアメリカ陸軍のキャンプ刀根山があったため始めから反米を前面に出した集会になり、終了後には国連軍の車両が駐車している国鉄吹田操車場までデモ行進することが決まって陸路で向かう山越部隊と阪急線で移動する電車部隊に分かれて移動を開始しました。
山越部隊は警察予備隊の豊中通信所は素通りしながら途中にある笹川良一氏宅に投石し、さらに国労吹田市部長宅でも竹棒で障子を破っています。一方の電車部隊は最寄りの阪急・石橋駅で駅長と談判して運賃を支払うことを条件に臨時列車を出させ、目的地の梅田駅の1つ手前の服部駅で下車して徒歩で山越部隊と合流しました。これに対して警察は学生たちが吹田駐輪場に向かってデモ行進するには梅田駅で下車すると推理して配備を固めていたのですが裏を掻かれ、所在の確認に手間取っている間に移動した摂津市千里の須佐之男神社で迎え撃つことになりました。しかし、デモ隊の代表者が交渉に応じなかったため人数的に不利な警察が封鎖を解いたので日付が替わった6月25日になって吹田操車場への侵入と集会を許してしまいました。
集会で興奮状態になったデモ隊は吹田駅に向かう頃には暴徒化して、ここで警察隊と激しい闘争を繰り広げ、通り掛かったアメリカ陸軍の准将の車両に投石して顔面に裂傷を負わせ、警察車両に火炎瓶を投げた上、脱出した警察官を暴力したことなどで200名以上が逮捕され、111名が起訴される大騒乱事件になりました。
もう1つの枚方事件は占領中に連合軍に接収されていた帝国陸軍工廠枚方製造所が独立を契機に朝鮮戦争で使用される砲弾を大量に受注している小松製作所に譲渡されることが決まったことで共産党と在日朝鮮人が反対運動を起こし、6月24日の未明に工場内の水圧ポンプに時限爆弾を仕掛けて爆発させたものです。同じ日の夕方に市内の鬼塚山で「朝鮮戦争勃発2周年記念前夜祭」が開催され、その中で小松製作所の役員宅を襲撃することが決まり、山の竹で竹槍を作って無関係の「小松」家に押し寄せて火炎瓶で玄関と私有車、倉庫を焼く火災を起こしたため65名が逮捕されたのです。
この日は火曜日でしたが大阪府警は大忙しだったことでしょう。60年安保闘争の伏線はこの時代の大阪でも引かれていたことが判ります。
  1. 2019/06/24(月) 11:55:26|
  2. 日記(暦)
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振り向けばイエスタディ1592

それから数日間、警察当局はナイフを振り回したことによる傷害未遂容疑で韓国系の生徒・盧を取り調べ、被害者の志織と目撃者のユキ・ヒトヒラからの事情聴取を終えた後は盧の親が雇った弁護士と志織の保護者であるノザキ中佐との間で個別に協議していた。弁護士は盧が初犯であり、未遂でもあることから不起訴を主張し、警察の担当者もその方向に傾きつつある。ところがノザキ中佐は真っ向から反対した。
「警察はこの事件を傷害未遂と考えているようだがそれは認識が間違っている」「はい、ご意見は真摯に受け止めます」今回の担当者は軍で言えば中尉・少尉クラスの警部補であり、警視に当たるノザキ中佐にはかなり引いた態度だ。
「奴がナイフを持ち出したのは孫を脅して校舎の裏の倉庫に連行し、そこでレイプすることが目的だったことは第3者の清掃作業員が証言している。ならば強姦未遂を主たる罪状とするべきだろう」アメリカでは性犯罪への処罰は日本よりもはるかに重く、15年以上50年以下としている州が半数を占める。弁護士としてはそれよりも量刑が軽い傷害罪の未遂を認めることで盧が犯した罪を単なる暴力として不起訴に持ち込む戦術のようだ。
「議論で言い負けた相手を逆恨みして、その腹いせに強姦しようとするような男は再犯する危険が高いのは過去の犯罪者のデータでも明らかではないか。そもそもナイフで脅して校舎の裏手に連れ込んでレイプしようとしたこと自体、強姦未遂に脅迫も加わる重罪だ。孫が居合道の有段者だったから無事ですんだだけで、普通の女生徒であれば強姦されていたのは間違いない。再発防止のためには未遂であっても起訴するべきではないのか」ノザキ中佐の論理展開に担当の警部補は所轄管内の特別な人物の資料にあった軍暦を思い出した。ノザキ中佐は現役時代、輸送機の事故を巡る軍事法廷で検察側の事故調査委員を務め、一流大学の法学部を卒業している弁護担当の法務士官を論破して航空管制官の過失責任を認めさせたことがある。
「しかし、彼がハイ・スクールを退学になっても14歳の少年であることに変わりはない訳で、一度の過ちで立ち直る機会を奪うことは市民の生活を守るべき警察としては賛同しかねます」「極端に偏った独善的な主張を明確な根拠に基づいた反論で否定されたことを屈辱と考えて性暴力で報復しようとするような人間が野放しになっていては市民は安心して健全な生活を営むことができない。あの若造はこれからもハワイの韓国人社会で暮らすんだろう。だったら反省する機会などは与えられず、親や周囲からは日本人に対する恨みを増幅されるだけだ」ここでノザキ中佐の目が軍人としての殺気を帯びたため警部補は無意識に身体を固くした。
「私は韓国陸軍の将兵をベトナムの戦場から送り返したことがあるが、ベトコンの指や鼻、耳で作った首飾りを記念品として持ち込んでいた。機内ではベトナムの女性を何人レイプしたかの自慢話で盛り上がっていた。そんな連中に大切な孫を汚される訳にはいかない。警察は未成年であっても護身用に銃器を携帯することを許可しなさい。それができなければ登下校時には護衛の警察官を同伴させることを約束しろ。少なくとも私と孫が一緒にいるところにその盧と言う人間が姿を見せれば軍人としての敵対行動を取らせてもらう」警察の敵対行動は自己の安全を確保しながらの逮捕だが、軍は攻撃による制圧と排除、抹殺だ。つまりそこが市街地であっても銃を構え、引き金に指をかけて対峙すると言うことだ。
「それでは我々が中佐を逮捕することになります。この少年にお孫さんへの接近禁止命令を出すように裁判所に申請しましょう」「GPS足輪の装着もだ」GPS足輪は警察が性犯罪者の所在地を常時監視して再発を防止するためのもので未遂犯を対象にすることはあまりない。
「そこまでは弁護士が認めないでしょう」「弁護士の名前を教えろ。私が直接申し入れる」このアメリカ社会では絶対的な権威を有する空軍中佐が相手では地方の弁護士では抵抗し切れないのではないか。警部補は「不起訴とはせずに処分を裁判所の手に委ねた方が得策ではないか」と考え始めた。少なくとも責任は回避できる。
「これは単なる個人情報の提供だが、今後、孫には日本の父親からもらったコダチ(小太刀)を携帯させて通学させることにする。目的は居合道の練習のためで護身用ではない。コダチと言っても刃が入っていないだけで材質は真剣と同じだからプラスチック製の定規とは比べ物にならない。おそらく初太刀を受ければ即死するな。しかし、あくまでも使用目的は練習であって護身ではない」「拳銃ではないだけで十分です」この警部補は小太刀と言う武具は知らないが、ノザキ中佐の補足説明で被害者の母であるモリヤ佳織1佐が軍の式典で日本刀式の軍刀を提げていた姿が浮かんだ。彼女は紛れもなく日本の武人だった。
「やはり日本人にとって日本刀は神の力を発揮する特別な武具なのではないか」警部の整えた金髪の下に冷や汗が滲んできて、エアコンの冷気で身震いした。
  1. 2019/06/24(月) 11:54:22|
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6月24日・フェアチャイルド基地・B-52墜落事故

1994年の明日6月24日にアメリカのワシントン州にあるフェアチャイルド基地でパイロットの無謀な操縦によってB-52戦略爆撃機が墜落し、メイン・パイロット=機長のアーサー・ホランド中佐(46歳)、コー・パイロット=副操縦士のマーク・マクギーハン中佐(38歳)、ナビゲーター=航法士のケン・ヒューストン中佐(41歳)、そして安全監察官のロバート・ウルフ大佐(46歳)が殉職しました。
B-52は全長が47・55メートルなのに幅56・39メートルの主翼で揚力を確保していることでも判るように16トンを超える爆弾を搭載できる世界最大=最強の爆撃機で、1955年に核爆弾専用の爆撃機として採用されて以来、ベトナム戦争では北ベトナムを爆撃するため通常爆弾も搭載可能に改造され、後に巡航ミサイル搭載型も採用されて現在も現役としてアメリカの核戦略の一翼を担っています。野僧は沖縄で実機を見ました。
事故が起こった1994年の6月24日は金曜日でしたが、ウルフ大佐がパイロットから引退する記念行事として家族が友人たちを集めての式典が催されていて、引退する搭乗員が飛行を終えて機体から下りるとシャンパンのシャワーを浴びせる恒例の儀式の準備をしながらB-52が爆音を響かせて性能を披露しているのを見上げていたのです。
展示内容としては超低高度でのフライパス=上空通過に始まり、60度バンクで急旋回してからの急上昇、そして滑走路でのタッチ・アンド・ゴー(着陸即離陸)と言うもので急上昇までは何事もなく終了していました。ところが最後のタッチ・アンド・ゴーに入るため高度を下げ始めた時、滑走路では着陸したKC-135給油機の退避が遅れていたため管制官が管制塔を大きく旋回する形での上空待機を命じ、B-52は高度75メートルで接近して滑走路の中間地点付近から左に旋回したのです。
ところが公式には認められていないものの管制塔の後方には核貯蔵施設があり、接近禁止になっていためメイン・パイロットはそれを避けようと無理な旋回を始め、予定旋回航路の3分2を過ぎたところで機体のバンク角度は設計上の制限角度を超える90度になって失速状態で墜落したのでした。この模様は式典を撮影していたカメラマンによって撮影されており、ニュースで流れると視聴者に大きな衝撃を与えました(実際の航空事故を何度も目撃している野僧には映像では迫力不足ですが)。
当然、アメリカ空軍は事故原因を調査しましたが、B-52は機体と性能そのものが軍事機密のため公表は極めて限定されたものになりました。その中でメイン・パイロットのホランド中佐は過去にも無謀な操縦による問題を続発させており、「飛行安全規則や安全基準を常習的に破る勇猛果敢なパイロット」として有名だったことや危険を指摘する搭乗員を「臆病者」と揶揄するような「パイロットとしては不適格な人間性である」との告発が出て安全飛行の再教育を受けており、安全監察官と同乗するこの飛行もその一環だったことが明らかにされています。しかし、適性検査の結果は公表されていません。映像を見ると巨大なB-52を戦闘機のように操縦しており、急旋回中には「主翼が折れるのではないか」と思うほどしなっていました。
  1. 2019/06/23(日) 12:29:31|
  2. 日記(暦)
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