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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

少し新し目の雨の歌

西日本の渇水を心配して雨乞いにと雨の歌の連載を再開しましたが、やっぱり危ないみたいです。それにしても「秋の長雨」と言ったり「女心と秋の空」と言ったり、秋の雨は続くものなのか、変わり易いものなのか?
このシリーズは懐しの昭和のメロディー化しているので20年たっていない平成の歌にします。

Alone(詞・曲 岡本真夜)
「君は強いから大丈夫だよ」と そんなこと言われたら 弱さ見せられない
「カードが もうないから」 嘘ついて電話を切った 
降り出した雨に急ぐ人たち あふれてしまう涙 傘で隠した
ぎゅっと誰か抱きしめて 温かい胸で泣かせて
ほんとは寂しがり屋で 1人で泣いてばかりで
貴方の胸で泣きたい 貴方の胸で眠りたい
寄り添えば包んでくれる でも欲しいのは同情じゃない

1人ベンチに座り 幾つも電車見送る
街の灯がにじんでしまう あの日によく似ているわ
反対側のホーム 貴方と彼女 見つけたの 
楽しそうに腕を組んでいた 彼女は私の大切な友達
もっと素直になれたら もっと勇気が持てたら
何も受け止められない 今も貴方がこんなに愛しい

ぎゅっと誰か抱きしめて 温かい胸で泣かせて
ほんとは寂しがり屋で 一人で泣いてばかりで
貴方の胸で泣きたい 貴方の胸で眠りたい
寄り添えば包んでくれる でも欲しいのは同情じゃない
貴方の愛が欲しい

1996年11月の発売(TOMMORROWは1995年5月10日)ですが、それでも「カードがもうないから」とテレフォンカードが出てきます。今なら携帯の充電切れと言うところでしょうか。
  1. 2013/08/30(金) 09:18:31|
  2. 雨の歌
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思いっ切り暗い雨の歌

山口県では太陰暦の水無月に合わせて梅雨が明け、まさに水(雨)が無い月になっていますが、他所では集中豪雨になっているようなので、このシリーズの復活で思いっ切り暗い雨の歌です。

雨が空を捨てる日(詞・曲 中島みゆき)

雨が空を捨てる日は 忘れた昔が戸を叩く
忘れられない優しさで 車がついたと夢を告げる
空は風色 ため息模様 人待ち顔の店じまい
雨が空を見限って あたしの心に乗り換える

雨が空を捨てるは 直しあきらめる首飾り
一つ二つとつなげても 必ず終わりが見当たらない
空は風色 ため息模様 人待ち顔の店じまい
雨が空を見限って あたしの心に降りしきる

空は風色 ため息模様 人待ち顔の店じまい
雨が空を見限って あたしの心に降りしきる

それにしても雨が降ると言う自然現象を「雨が空を捨てる」や「雨が空を見限って」と表現するとは中島みゆきさんって本当に只者ではありません。
もっとドライに「空気中の水蒸気が微粒子に集まって水滴となり、氷結して雲を生成したが、その重量が上昇気流で支え切れなくなって落下した」と歌うのは・・・駄目ですね。
高校時代、バンドをやる連中の間では中島みゆきと山崎ハコではどちらが暗いかが論争になっていましたが、野僧に言わせれば中島みゆきさんの歌は暗いと言うよりも「こんな見方があったのか」と意表を突かれた驚きであり、自己の内面の暗部を暴かれる怖ろしさなのに対して、山崎ハコさんはハッキリ言って暗いです。
キャラ的にも北海道札幌市出身の中島みゆき(本名は美雪)さんは根暗と言うよりも奇人変人の類のようで、大分県の山の中・日田出身の山崎ハコさんとは随分違います。
中島みゆきさんは悪女のジャケットから左顔美人と言われるようになりましたが、山崎ハコさんを美人と言う話は聞いたことがありません(似た女性を抱いたことは・・・)。
意外にも中島みゆきさんは1952年生まれで山崎ハコさんより5歳年上なんです。
  1. 2013/07/15(月) 17:33:56|
  2. 雨の歌
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今度は中国語の雨の歌

英文を日本語に訳すと漢字は表意文字なので比較的文章が短くなりますが、日本語を中国語に訳すと意外と長文になってしまいます。
それは日本語のさりげない表現が中国語に馴染まないためで、たとえば「星より密かに」が「比星星更加晶■」になり、これを読むと下記のようなことになるのです。
したがって歌詞を埋め合わせるため「いつでも夢を」の繰り返しの部分で調整していますのでアシカラズ。
本当は中国語訳を併記したいのですが、煩字体(通常の中国語は簡字体)でもパソコンで変換できない文字が多くこんなことになりました。
一例をあげれば前述の「星より密かに」最後の■は草かんむりに宝と言う文字を書くのです。

 永遠要向住 永遠要憧憬=いつでも夢を(詞・佐伯孝夫 曲・吉田正)※■は変換不能
ぴィーしィんしィん だんじゃじゃんいん ぴィーしーゆ はいやォさィちィんいん
比星星       更加晶■      比■雨    還要経盈
(星より      密かに       雨より    優しく)
しゃおにューよォーすー いェばんぐーしェん  びゃおさーぢェんぢェんうェいふォん
少女幽思        夜半歌声       ■起■■微風
(あの子は       いつも        唄ってる)
ちゅーぐーしょんようやんてィん  ぱおはんちゃたーだぢェんちん
這歌声■■■■            ■含着■的真情
(声が聞こえる          悲しい胸に)
ぴゃおぐォしゃおしゃん ぴゃおぐォしゅーつォん びゃおまんえんじんいェこん
■■小巷         ■■■■        ■■■静夜空
(涙に         濡れた         この胸に)
ぶーぐァんちぇしーじぇん  いェぶーぐァんしーそーんししん
不管這是幻是真       也不管是夢是醒
(言っているいる      お持ちなさいな)
よんゆァんやォうァんちぇんじぇん らんなーあいしぇんぞうじんほわいちゅおん
永遠要向往憧憬          ■■愛神走■杯中
(いつでも夢を          いつでも夢を)
ぴィしィんしィん だんじゃじゃんいん ぴィーしーゆ はいやォさィちィんいん
比星星      更加晶■       比■雨    還要経盈
(星より     密かに       雨より    優しく)
しゃおにューよォすー いェばんぐーしぇん びゃおさーぢェんぢェんうェいふォん
少女幽思       夜半歌声      ■起■■微風
(あの子は      いつも       唄ってる) 

台湾にはテレサ・テンさんのヒット曲を広東語に訳した歌がありますが、歌詞の長さを調整するのは大変だったでしょう。
逆に経典には漢文を訓読したものがありますが、中国には音(いん)を揃える技法があり、その点で訓読は美しさに欠けます。
野僧はよく中国の友人に手紙を書くのですが、以前は文法の関係で日本文を英訳し、それを漢字に置き換えていましたが、それでは語の順序が微妙に違うことに気がついて、最近は大学時代の教科書と首っ引きで直接中国語にしています。
漢字を使うから文化も共通と思うのは間違いかも知れません。
  1. 2013/07/06(土) 09:26:43|
  2. 雨の歌
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父子家庭の雨のテーマソング

野僧は愚息が3歳の時から父子家庭生活を2年間送りましたが、基地の若い隊員からはクレイマー3尉と呼ばれていたもののベテランからは「子連れ狼」と仇名されていました。
したがって雨の朝、愚息を保育所に連れていく時はこの歌がテーマソングで、官舎で会う近所の人たちも挨拶のついでに「しとしとぴっちゃん」と唱和してくれました、

 子連れ狼(詞・小池朝雄 曲・吉田正)
小高い丘の東屋で その子は父を待っていた この日の朝には帰るはずの父であったが それが3つ目の朝となり 4つ目の夜が過ぎ 5つ目の朝が雨だった

しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
哀しく冷たい雨すだれ 幼い心を凍てつかせ
帰らぬチャンを待っている チャンの仕事は刺客ぞな
しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん しとぴっちゃん
涙かくして人を斬る 帰りゃいいが 帰らぬ時きゃあ
この子も雨ん中 骨になる この子も雨ん中 骨に在る
ああ大五郎 まだ3つ
しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん

ひょうひょうしゅるる ひょうしゅるる
寂しくひもじい北っ風 こけし頭を撫でてゆく
帰らぬチャンは 今どこに チャンの仕事は刺客ぞな
ひょうひょうしゅるる ひょうしゅるる
涙かくして人を斬る 帰りゃいいが 帰らぬ時きゃあ
この子も風ん中 土になる この子も風ん中 土になる
ああ大五郎 まだ3つ
ひょうひょうしゅるる ひょうしゅるる

6つ目の朝 霜が下りた 季節の変わり目を告げる 別れ霜が

ぱきぱきぴきんこ ぱきぴんこ
雨風凍って別れ霜 凍てつく足がかじかんで
チャンを探しに出ていく子 チャンの仕事は刺客ぞな
ぱきぱきぴきんこ ぱきぴんこ
涙かくして人を斬る 帰りゃいいが帰らぬ時きゃあ
この子も霜ん中 凍え死ぬ この子も霜ん中 凍え死ぬ
ああ大五郎 まだ3つ
ぱきぱきぴきんこ ぱきぴんこ

橋幸夫さんの大ファンだった祖母は久しぶりのヒット曲でも「同じ歌詞しか歌っていない。子供が主役だ」と嘆いていましたが、今でも雨が降ると口に出ると言う方も多いようなのでやはり名曲なのでしょう。
ちなみに作曲の吉田正さんは周防大島出身です。
子連れ狼
  1. 2013/07/03(水) 09:32:11|
  2. 雨の歌
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雨上がりの歌

昨日、今日と梅雨の一時休止で雨が上がっています。雨上がりの歌ならダ・カーポのこれですが、昭和49年6月1日発売ですから野僧は中学2年で、深夜放送のラジオで聞きました。

 結婚するって本当ですか(詞・久保田広子 曲・榊原政敏)
雨上がりの朝 届いた短い手紙 ポストのそばには 赤いコスモス揺れていた
結婚するって本当ですか 机の写真も笑ってるだけ 
ほんの小さな出来事で 別れて半年たったけれど 優しい便りを待っていた 待っていた

雨上がりの街 青い風が過ぎる 花屋の店先の 赤い電話に立ち止まる
結婚するって本当ですか 貴方に寄り添うその人は
白いエプロン 似合うでしょうか もうすぐ貴方は遠い人 できたら貴方の胸の中 戻りたい

この歌の作詞は妻、作曲が夫ですが、歌詞の情景描写に無理な点が多く、おそらく曲が先に出来たのでしょう。6月発売なのに「ポスト(郵便受けか?)のそばには赤いコスモス揺れていた」と秋の花が出てきたり、ほんの小さな出来事で別れて半年で結婚するような相手(多分、二股を掛けていた)に女性が想いを残すかなど色々あります。それにしても花屋の店先の赤い公衆電話なんて時代を感じませんか?
現在のダ・カーポと言えばこの歌でしょう(芦屋雁之助さんが亡くなってからは・・・)。

 野に咲く花のように(詞・杉山政美 曲・小林亜星)
野に咲く花のように 風に吹かれて 野に咲く花のように 人を爽やかにして
そんな風に僕たちも 生きていけたら素晴らしい 時には暗い人生も トンネル抜ければ夏の海
そんな時こそ野の花の けなげな心を知るのです

野に咲く花のように 雨にうたれて 野に咲く花のように 人を和やかにして
そんな風に僕たちも 生きていけたら素晴らしい 時には辛い人生も 雨のち曇りでまた晴れる
そんな時こそ野の花の けなげな心を知るのです 
  1. 2013/06/28(金) 09:17:42|
  2. 雨の歌
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