fc2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

7月9日・森鷗外の命日

明日7月9日は森鷗外先生・林太郎閣下の命日です。
野僧は中学生の頃、自衛官を志した関係で元陸軍軍医総監だったと言う鴎外先生の作品を手にするようになりました(その辺りが普通の読書好きの生徒とは異なります)。
始めは「山椒大夫」や「高瀬舟」「大塩平八郎」など時代作品の現代語版でしたが、たちまち武士の風格、葛藤のリアルな描写に引き込まれました。ただ、「ぢいさんばあさん」の美濃部るんに惚れてしまい、同級生を見回しましたが、似たような娘は皆無でガッカリしたのも覚えています(後年、「美濃部るんになりたい」と言う元文学少女の女性自衛官に会いましたが)。
そんな野僧も、やがて「舞姫」に辿り着きましたが、後に自分も似たような経験をするとは思いもよりませんでした(先生が留学から帰国した後、ドイツ人女性が来日したそうです)。
鷗外先生は「余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」と遺言されたように、石見国津和野の御出身ですが、幼い頃、浜田へ向う大村益次郎の長州軍を見たと言われています。
津和野は小藩ながら鴎外先生や西周(にしあまね)などの逸材が輩出している一方、福羽美静(ふくばびせい)と言う許し難き佛敵も出ていますから、人材育成の地としては評価に迷います。何よりも藩主家の御姫様が現役の国会議員ですし・・・。
鴎外先生の最期の言葉は「馬鹿馬鹿しい」だったそうですが、これは勝海舟・麟太郎(こちらも「リンタロウ」です)の「これでおしまい」とならぶ秀逸な絶句でしょう。
  1. 2012/07/08(日) 13:09:52|
  2. 日記(暦)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<曹候イジメの思い出 | ホーム | 7月1日・ダイアナ元王子妃の誕生日>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/108-181fdf47
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)