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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

林隆三さんの逝去を悼む。

6月4日に俳優の林隆三さんが亡くなったそうです。70歳でした。
林隆三さんと言えば小学校4年の時にNHK「天下御免」の小野右京之介役で見て以来、6年の時の「国盗り物語」の雑賀孫市、高校1年の「黄金の日々」の今井宗薫、自衛隊に入ってからの「翔ぶが如く」の勝海舟、「信長」の織田信秀、「炎立つ」の藤原基成、「徳川慶喜」の松平春嶽、そして退役後の「葵・徳川三代」の土井利勝などの大河ドラマの常連として顔を忘れる間がなく、前回のイメージを引きずらないで鑑賞するのに困ったほどでした。そのイメージとしては小野右京之介と雑賀孫市は自由奔放なくせいにどこかセンチメンタルなところがある当時の若者のイメージ、今井宗薫と勝海舟はキレ者だが古手が牛耳る組織の中では浮いてしまっているイメージ、松平春嶽と土井利勝はキレ者の実力者でしたから、同世代の人たちが社会で味わっている境遇に合わせてイメージを具現化させていたようです。
その中でも「信長」の父・信秀役では敵の城を落とした夜、捕えてきた敵将の妻を抱いている姿を幼い信長か目撃する場面があり、それまでの大河ドラマにはなかったリアルな描写に強烈な印象が残っています。ただ父・信秀は早々に亡くなってしまって、ドラマ自体は演技力不足の素人役者ばかりの学芸会のようだったため、途中で視聴を止めてしまいました。
その他に映画「竹山ひとり旅」は実際に青森県で暮らすようになり、描かれている世界を実体験しましたが、新藤兼人監督の作品であったため高橋竹山さんを妙に迫害と差別の被害者のように描かれていて、実際の人物像とはかけ離れてしまっていたのが残念でした。
林さん自身も両親が山形県出身のため東京生まれとは言え自分に流れる東北人の血を色濃く感じていたそうで、宮沢賢治作品の朗読に取り組んでいたそうです。
昭和が少しずつ消えていくようです。
  1. 2014/06/10(火) 10:08:06|
  2. 追悼・告別・永訣文
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