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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

5月21日・愚禿親鸞聖人降誕会

5月21日は愚禿親鸞聖人の降誕会(誕生日)です。野僧は高校時代に清川満之さんの著作を読んで以来の大ファンなんですが、坐禅をやっていた縁で出家したため浄土真宗の僧侶になりそこなってしまいました。日本最大の宗門は曹洞宗と言われていますが、浄土真宗の東西両派が曹洞宗よりもやや少ないだけで、高田派や興正派、佛光寺派、三門派、出雲路派などの門徒さん(他宗派の檀家さん)の総数は全佛教徒の3分の1になります。ちなみに浄土真宗のお坊さんは半僧半俗を体現するため髪を生やしておられることが多く、日本のお坊さんの3分の1は「坊主刈り」ではないと言うことになります。聖人も老齢になられて禿げるまでは髪を生やしておられたようで蓄髪の頂相(ちんそう=肖像画)が遺っています。
日本のお坊さんが「髪を生やすこと」「肉を食べること」「結婚すること」が公式に許されたのは明治5年4月25日の太政官第233号布告で、それまでは寺社諸法度で戒律を守ることが定められ、寺社奉行が厳しく取り締まっていたようです。そんな中で浄土真宗だけは聖人以来の妻帯で、戒律がないので酒肉も自由でしたから他宗派から妬まれ、ある意味鬱憤晴らしに馬鹿にされてもきました。
ついでに言えば肉食が禁じられているのは佛戒ではなく中国の皇帝が「殺生戒があるなら肉を食べるはおかしい」と言ったことを日本も踏襲したのです。佛戒では「自分のために殺していない」「殺すところを見ていない」「それを聞いていない」肉ならよく、例えば托鉢で肉ジャガを出されても肉をよける必要はないと言うことです。
最後に一休禅師が法友・蓮如聖人の元で親鸞聖人の頂相に讃じた歌を「襟巻きが 暖かそうな 黒坊主 こいつが法が 天下一なり」野僧も同感です。
  1. 2012/05/20(日) 20:37:42|
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