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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

多湖輝(たごあきら)先生の逝去を悼む。

3月6日に心理学者で千葉大学の名誉教授、何よりもクイズ形式のパズル問題集「頭の体操」の著者である多湖輝先生が亡くなりました。90さいでした。
野僧は字を覚え始めた保育園児の頃、祖父の寺でこの本を見つけて夢中になり、もらって帰ると母親に漢字を訊きながら問題を解くようになりました。しかし、父親は当時、テレビでやっていた人気番組「お笑い頭の体操(TBS・ロート製薬提供)」の原作だと思っていたようで、「テレビを見れば正解が判る」と興味を持ちませんでした。
野僧は字を覚えるに従ってドンドン深みにはまってしまい、小学校から中学校にかけて全23巻まで買い揃えましたが、最初に勧めた祖父は「この本には禅の妙味がある」と言っていたのです。
確かにこの知的パズルは固定観念や先入観を捨てることが解答の基本なので、万事を捨てて本質に到達する禅に通じるものがあります。その一方でこの本との出会いは野僧が「周囲がやっているから」「今までそうだったから」で行動を決定できない常識外れな人間になってしまった原因なのかも知れません。
実は多湖先生のお教えを受けたいと(卒業生の女優の萩尾みどりさんのファンでもあった)千葉大学に憧れていたことがあるのですが、数学が全く駄目だったため国公立は諦めました。
この本のおかげで普通ではない人生を味わっていますから先生と祖父には感謝したいと思います。心から冥福を祈ります。合掌
  1. 2016/03/18(金) 09:29:12|
  2. 追悼・告別・永訣文
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