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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

11月19日・小林一茶の命日

1827(文政10)年の明日11月19日は俳人・小林一茶の命日です。
いきなり余談ですが、自衛隊では大佐にあたる階級が1等○佐で通常は「1佐(いっさ)」と呼びます。このため「俳句は詠みませんが小林1佐です」と言うジョークが自己紹介の定番でした。
一茶さんの句は、俳聖・芭蕉の徹底的に洗練した世界観や蕪村の日溜まりのような温もりとは違う、読んで思わず微笑んでしまうような意外性があります。
一茶さんは信濃でも越後国境の柏原(現・上水内郡信濃町柏原)に住んでいたため雪や寒さを沢山詠んでいますが、それが深刻でないところが一茶さんの味わいでしょう
その冬の句としては「めでたさも 中位なり おらが春(この春は正月のこと)」「うまそうな 雪がふうはり ふはりかな」「うす壁に づんづんと寒が 入りにけり」「雪ちるや しかも信濃の 奥信濃」「これがまあ ついの棲みか 雪五尺」「春めくや やぶありて雪 ありて雪」「大根(だいこ)引き 大根で道を 教えけり」「うつくしや 年暮れきりし 夜の空」。春なら「雪とけて 村いっぱいの 子どもかな」「ざぶざぶと 白壁洗ふ 若葉かな」「行く春の うしろを見せる 藤の花」夏は「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」「われと来て 遊べや親の ない雀」「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」「やれ打つな 蠅が手をする 足をする」秋となると「麦秋や 土台の石も 汗をかく」どうですか、どれも情景を思い浮かべると微笑んでしまいませんか。
もう一つ、一茶さんは52歳で初婚だったものの精力絶倫で、日記にその回数を「交」と記録していますが、一日5回とか3回づつ3日連続とあり、このため最初の24歳年下の妻は10年で過労死(何の?)、次の妻は3カ月で堪え切れず離婚、64歳で結婚した3番目の32歳年下の妻とも励みながら1年半で本人が死去、死因は脳溢血とも腹上死とも言われていますが、その時、妻は妊娠5カ月だったそうですから現役のまま逝ったようです。
  1. 2012/11/18(日) 09:23:38|
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