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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

俳優・ロバート・ヴォーンと歌手・レオン・ラッセルさんの逝去を悼む。

アメリカの俳優・ロバート・ヴォーンさんと逝去を悼む。
11月11日にアメリカの俳優・ロバート・ヴォーンさんが急性白血病で亡くなったそうです。83歳でした。
ヴォーンさんと言えば西部劇好きの先輩がレンタルビデオで借りてきて上映会を開いた「荒野の7人」のリー役です。この作品は黒沢明監督の「7人の侍」をユル・ブリンナーさんがリメイクしたのですが、リーと同じ役割を果たした人物はいなかったようです(三船敏郎さんの菊千代が似たような死に方をしましたが)。
それでもリーは賞金稼ぎと言う金のために人の命を奪う冷酷非情な人間でありながら、銃の腕の衰えに悩み、殺した相手の亡霊に悩まされ、村人に励まされているデリケートな面を見せており、盗賊によって家に閉じ込められた村人を救うため単独で飛び込んで3人を射殺したものの村人の無事を確かめて安堵したところを撃たれて死んでしまう日本的なキャラクターでした。
その映画を見た後、気づいたのはリー役の俳優が少年時代に見ていた(愛知県では夕方に再放送していた)「0011ナポレオン・ソロ」のソロを演じていたのではないかと言うことでした。
ナポレオン・ソロは架空の諜報と防犯国際組織・アンクルの2名のスパイの活躍を描いていましたが、ソロは007のジェームズ・ボンドとは似ていて違う女好きなやり手で(もう少しエネルギッシュだった)、感情を見せないロシア人のイリアとは好対照でした。
ソロが使うワルサーP-38はルパン3世でも登場していましたが、作者のモンキー・パンチさんがナポレオン・ソロを見て決めたのかは判りません。
さらに思い出したのが映画「さよならミス・ワイスコフ」でした。35歳で独身、処女の教師・ワイスコフが体調不良で受診した医師がヴォーンさんでした。ヴォーンさんはワイスコフ先生が若い頃に憧れていた想い人だったのですが「更年期障害」と言う35歳の女性には衝撃・屈辱的な診断を告げるある意味では憎まれ役だったようです。
ナポレオン・ソロはジェームズ・ボンドのように別の俳優による新作が作られていないことでもアメリカの上流階級的な男前で少し冷淡で皮肉な笑い方をするヴォーンさんがソロの適役だったのでしょう。
角川映画の「復活の日」にも出ていたそうですがこの作品は見ていません。御冥福を祈ります。

アメリカの歌手・レオン・ラッセルさんの逝去を悼む。
11月13日にアメリカの歌手・レオン・ラッセルさんが亡くなったそうです。74歳でした。
野僧がラッセルさんの歌を知ったのは、アラスカ人の彼女の家で60から70年代のポップスが好きな父親がカーペンターズのヒット曲だった「ア ソング フォー ユー」を男性が歌っているレコードを聞いていたため歌手の名前を訊ねたことが切っ掛けでした。
続いてレコード・コレクションを聴いていると同じく「マスカレード」や「スーパースター」も入っていて驚いてしまいました。
カーペンターズのカレンさんの声は美しくよく通るのですが、ストレート過ぎてビートルズやラッセルさんのカバー曲も音楽と英語の授業で正しい音階、正しい発音を学ぶための模範歌唱のような雰囲気がありました。一方、ラッセルさんの癖がある声と独特の歌い方からはこの作品に込められた想いを訴えかけてくるようでした。
あの頃は日本でもLPレコードなどではカバー曲が珍しくありませんでしたが、大半は本来の歌手の雰囲気を壊さないように歌っていて、ラッセルさんとカーペンターズのように独自の解釈で異質なものに表現し直すことの面白さを学ばせてもらいました。御冥福を祈ります。
  1. 2016/11/16(水) 09:40:35|
  2. 追悼・告別・永訣文
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