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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

12月25日・与謝蕪村さんの命日

1784(天明3)年の明日12月25日(太陽暦では1月17日)は俳人・与謝蕪村さんの命日です。このブログ「日記(暦)」では俳聖・芭蕉(10月12日)、小林一茶(11月19日)、正岡子規(9月18日)と俳界の巨匠たちの命日を紹介してきましたが、不思議に毎月一人づつになっています。
蕪村さんと言えば「菜の花や 月は東に 日は西に」「春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかな」などののどかな風情の句が有名ですが、「桃源の 路次の細さよ 冬ごもり」と言った住んでいた京の冬の侘しいたたずまいを想わせる作や「西吹けば 東にたまる 落葉哉」と言う人を喰った作、さらに「やはらかに 人分けゆくや 勝相撲」の相撲会場を描いた当時の相撲興行を知らないと季語不明の作もあります。
中でも野僧が好きなのは「閻王の 口や牡丹を 吐かんとす」で閻魔大王の赤い口を牡丹の花に例えるとは思いもよらぬことでした。死んで閻魔大王に対面し、大声で叱られている時、この句を思い出して「あッ、牡丹だ」なんて思ったりしたら、そのまま地獄に逝くことになるやも知れません。
蕪村さんの辞世の句は「しら梅に 明(めぐ)る夜ばかりと なりにけり」でしたが、太陽暦でも季節が合わないところを見ると、武将などの辞世と同じく前もって作ってあった作かも知れません。
  1. 2012/12/24(月) 09:55:56|
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