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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

10月20日・まさしく天変地異になった台風23号が上陸した。

2004年の明日10月20日に国土の防災工事が進んだ昭和55年以降としては最大規模で2011年の台風12号と並ぶ98名の犠牲者を出した台風23号が高知県土佐清水市付近(航空自衛隊の分屯基地がある)に上陸しました。
九州・四国・本州・北海道に上陸した台風としては1990年11月30日に和歌山県白浜町に上陸した28号、昭和42(1967)年に愛知県の34号、2017年10月23日に静岡県掛川市付近の21号に続く4番目の遅さでした。
この台風は沖縄近海を北上している時には超大型に成長していたものの海水温が下がっていたため徐々に衰え、通常の大型で高知県に上陸したものの梅雨前線を引き摺り込む形になったことで広範囲に豪雨と暴風の被害を及ぼしたのです。
さらに四国に上陸してから大阪を通過して北陸に抜ける定期路線を外れ、四国を斜めに横切って大阪を直撃し、そのまま岐阜県、長野、群馬の山岳地帯を抜けて茨城県から太平洋に出る異例の進路を取りました。このため高山を越えることによる負荷で急速に勢力を衰えさせたのですが、速度が上がらないことで長時間にわたって暴風が吹き続け、さらに豪雨によって土石流や山体崩落を引き起こし、特に富山県では台風に備えて投錨・停泊中だった帆船・海王丸が強風と高波によって漁港の波消しブロックに衝突・座礁する事故を起こしました。この他にも山間部を走る鉄道が大きな被害を受けています。
しかし、何と言っても天変の台風に続いて地異を経験することになったのは新潟県でした。台風一過で安堵したのも束の間の10月23日の午後5時56分に阪神・淡路大震災に匹敵する震度7、マグネチュード6.8の中越地震が発生したのです。不幸中の幸いだったのは震度が大きかった地域は比較的人口が少ない田園地帯であり、しかも豪雪地帯のため家屋の構造が堅牢だったことで阪神・淡路大震災ほどの被害は発生しませんでした。
また関東大震災が昼食の支度をしている昼前であったため大規模な火災が発生したのに対してこちらは夕食の準備をしている時間帯であったにも関わらず火災は9軒だけでした。これも家にいた高齢者の多くは昭和39(1964)年6月16日の新潟地震を経験していたため沈着冷静に対応したことが大きかったようです。
その一方で山間部では台風では持ち堪えていた山体の崩落が発生して中小河川を堰き止めたため折からの増水(山間部では森林が雨水を抑えるため増水は遅れる)が氾濫して各地で洪水が発生しました。また上越新幹線が初めて脱線(死者・負傷者はなかった)するなど鉄道は鉄橋の崩落、線路の歪曲や破壊、架線の切断などの甚大な被害を受けました。
ちなみにこの地震は2011年3月11日に発生した東北地区・太平洋沖地震に思い掛けない禍根を残しました。この地震によって新潟県の柏崎原子力発電所では水没を避けて高い棚に置いてあった非常用電源の蓄電池が落下して破損したため東京電力は低い位置に移設させたのです。その結果、福島原子力発電所では津波によって水没した蓄電池が全て使用不能になって非常電源が確保できない事態に陥りました。
それでも順番が逆の地異天変=地震の次に台風でなくて本当に助かりました。
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  1. 2018/10/18(木) 09:16:14|
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