FC2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

感動的な野良猫一家の親心

春の発情期から4カ月が経過して小庵の周りでは見たこともない子猫が走り回るようになっています。
小庵のテント式車庫に居候している野良爺さんと関係不明ながら同じ柄(背中から首、顔がキジ虎、腹と足が白)の世園子にも子猫が生まれたのですが、それが爺さんには似ても似つかぬアメリカン・ショート・ヘアのような渦巻状の模様で(地色は茶色です)、父親が違うことは明らかでも集落にそのような高級感がある猫を飼っている家はないため謎を呼んでいます。
その前に世園子が子猫を生んだのは集落内の別邸で、そこで目撃されたのは足だけ白い黒猫と言うことで、野僧も1度だけ世園子と一緒に走って逃げるところを見たのですが、その後は全く姿を現さなくなり、代わって登場したのがこのブラウン・アメリカン・ショート・ヘアでした。この他に真っ黒な子猫も親不明のまま登場したため「ウチの音子が産んだのでは」との疑惑を持たれましたがそれはありません。
小庵では爺さんと世園子を飼っている訳でなく屋外で餌を与えて、庵内に侵入した時には痛い目に遭わせれば自分たちの行動範囲を学習するはずなので朝夕2食を与えていますが(爺さんは他の野良猫を寄せ付けないため「番猫」にもなっている)、それを良いことに子作りされれば忽ち猫屋敷になってしまうため、この子猫の分は増量していません。
すると爺さんと世園子はそれぞれの食器に子猫が顔を突っ込んで食べ始めても怒ることなく自由にさせ、特に爺さんは子猫に餌を譲った世園子が割り込んでくると自分は後退さりして黙って見ているようになりました。
さらに親の分も顔を見せただけにしているので爺さんが2キロ離れた別宅に行っている間は世園子が自分の餌を子猫に与えて空腹そうな顔で次の食事時間まで鐘の下で待っているのです(野僧は鐘を打ってから餌を与えるため)。
それにしても「子供に腹一杯食べさせるため親は我慢する」と言う親心の在り様は「父母恩重経」などでも説かれていますが、日本が貧しかった頃なら兎も角として飽食の時代に育ち、バブルを謳歌してきた今の親たちにはできない芸当でしょう。
その点、野僧は理解不能な理由で管理人をしていた寺から追い出されて借家住まいになった時、托鉢では家賃にしかならず、缶詰1つを親子3人で分け合う生活をしました。すると愚息たちが「僕たちは給食を食べていますからお父さんがどうぞ」と言ったので号泣してしまい「口の中が塩味になったからお前たちが食べなさい」と譲り合ったものです。野良猫一家の姿を見ているとそんなことを思い出してしまいます。
それにしても突然、現れた毛の色がバラバラの子猫たちの親は何者なのか。特に爺さんと世園子が育てているブラウン・アメリカン・ショート・ヘアの親を見てみたいものです。とは言ってもワザワザこの集落に来て産んでもらっても困ります。ブラウン・アメリカン・ショート・ヘアを飼育したい方は小庵まで来て自分で掴まえて連れて帰って下さい。
小若緒・18・11・1・顔は若緒に似ているので「ミニ若緒」と呼んでいます。
スポンサーサイト



  1. 2018/11/04(日) 09:38:58|
  2. 猫記事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<振り向けばイエスタディ1363 | ホーム | 振り向けばイエスタディ1362>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/4992-c0340761
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)