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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

2月9日・手塚治虫先生の命日

1989(平成1)年の明日2月9日は手塚治虫先生の命日です。
平成元年には「昭和」と言う時代を作った偉大な方たちが揃って亡くなりましたが、手塚先生もそのお一人になってしまいました。
野僧などの世代が手塚先生の作品に触れたのは、やはり「鉄腕アトム」(実写版は記憶にありません)から「ビッグX」「リボンの騎士」などのテレビ・アニメからでしょう。
中でも「鉄腕アトム」の最終回、アトムが地球を救うためにロケットを抱いて太陽へ突っ込んでいくシーンに涙した子供は多いと思います。太陽に向かって「アトム!」と叫んだりして。
そう言えば実写とアニメを融合させた「バンパイア」もありましたが、これには水谷豊さんが子役で出演していました。後年、虫プロは映画「火の鳥」でもこの技法に再挑戦してますが、やはりコンピュータ・グラフィックの発展を待たなければならなかったようです。
ただ一つ、疑問に思うのは「ビッグX」はナチスが開発した筋肉と鋼鉄にする注射を打ってロボットのように変身し、バンパイアは月や丸い物を見ることで犬に変身する種族の物語ですが、医者でもあった手塚先生はどこまでリアリティを以って描いておられたのでしょうか。
その後、テレビ・アニメを卒業すると週刊誌などの漫画ですが、あの頃は「ブラックジャック」が人気で、あれを読んで「医者になりたい」と身の程知らずの夢を抱いた奴を少なからず知っています。野僧が坊主になったのは「ブッダ」を読んだためかと言えば違います。
「ブッダ」を読んだのは出家後でしたが、佛典を知って読むとエピソードの出どころが判ります。
例えばブッダの友人のビンビサーラ王が息子のアジャセに城の塔へ幽閉され、妃のイダイケが身体に蜜を塗って舐めさせて命を永らえさせる物語は、浄土三部経の「観無量寿経」の有名な説話です。したがって観無量寿経を勤めていると漫画の場面が頭の中に浮かんで困ります。特に身体を舐めさせるシーンなどは「一歩間違えば」です。
「ブッダ」の中で最も感銘を受けたのは最終話の涅槃の場面で、野僧は拡大コピーして張り合わせ、小庵の法要で飾る涅槃図にしています(檀家、門徒がありませんから商業利用ではありません)。
ついでに申せば手塚先生の御子息の奥方の岡野玲子さんは漫画家で、「ファンシィダンス」と言う坊主が主人公の作品があります(本木雅弘さん主演で映画にもなりました)。
その後は「アドルフに告ぐ」を読んで興味を持ったことで、先日の樋口季一郎中将の業績を研究することになりました。
ヤクルト球団は国鉄時代の特急の名前「つばめ」から取ったスワローズは止めて、昔のアトムズに戻してはどうでしょう。ジャイアンツと言う巨大な悪役ロボットに敢然と立ち向かうアトムなんて画になりませんか?ただ原発事故騒動による反対運動の激化の上、北朝鮮の原爆実験と続いては無理でしょうけど、あのアトムは正義の味方です。
ただし、先生はアトムのようなヒューマン型ロボットの発展を考えておられたようですが、実際はそれぞれの機能に特化した工業ロボットの方に開発は向いているようです。
涅槃図(手塚治虫作「ブッダ」より)「ブッダ」の涅槃の場面=小庵の涅槃画
  1. 2013/02/08(金) 09:48:51|
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