FC2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

ウチの若緒が事故死しました。

2月13日から14日の夜、ウチの飼い猫の若緒(にゃお)が事故死しました。2015年4月下旬の生まれなので4年弱の生涯でした。
若緒は黒猫の音子(ねこ)の1匹娘ですが性格は全く違いました。音子は野僧の勤経を膝の上で聴いているくらいなので人間の言語を完璧に理解し(口頭で指示するとそのように行動する。しかも「×時に帰ってこい」と言えば体内時計で数分の誤差で戻ってくる)、逆にこちらを誘導するように動作するなど自己主張も明確ですが若緒は普通の猫でした。
そのため音子と比べると天然ボケに見え、その野放図で本能の赴くままの生活態度が魅力でした。このため音子に叱責されることも多く、最近は野良猫の友達ができたらしく寒空の中、夜遊びに出かけることが日常化していたのです。
ところがその野良猫が先月末に同じ道路上で事故死して、しばらくは探しに出かけていたものの諦めたらしく最近は人間が就寝する頃には帰って外よりは温かい庵内で過ごすようになっていたのですが昨夜に限って戻らなかったのです。
以前、野良猫と夜遊びしていた頃には朝帰りも珍しくなかったので放置していたのですが、9時過ぎになって突然、音子が「若緒を探しに行こう」と誘い庭前まで出て声をかけたのですが反応はありませんでした(時には走って戻ってくることもあった)。
ところが夜が明けても定位置に戻っておらず、今までは腹が空くと「ニャー、ニャー」と鳴きながら姿を見せるのに朝の鐘を打っても同様でした。
音子は朝から若緒の行動先を探し回っていましたが手掛かりがないようで戻ってきては「一緒に探そう」と誘うのです。そこで探しに出たところ小庵から100メートル程の位置を通っている道路脇の歩道に倒れている若緒を見つけました。はねられたらしく身体に目立った傷はありませんでしたが、死後硬直が始まっていて眠る時の丸まった姿勢にしてやることはできませんでした。
遺骸を佛間に寝かせたところに音子が帰ってきたので見せて臭いをかがせたのですが若緒とは認めず、外に飛び出して狂ったように駆け回り、若緒を探し始めたのです。しかし、1時間程して帰ってくると若緒の定位置に倒れるように横になり、そのまま半日は身動きしませんでした。
その後、戒名をつけて同居人の帰庵を待ち、晩課と一緒に葬儀を勤め、こちらに来て間もなく死んだ犬のカルルの隣りに埋葬しました。
今朝も音子は墓石の上に座って事故現場の方向を見ていた後、呼び掛けながら若緒の行動範囲を確認して回っています。戻ってきてからは佛間の座布団の上で丸くなっていますから野僧が勤めた涅槃会の勤経を聴いて「生者必滅」「会者常離」の教えを得心したのかも知れません。
小庵では音子と若緒の母子が家族なので食器から首輪まで一対で揃えていますが、これからは音子1匹だけになります。若緒は何故か花に撒く水を入れたバケツの水を飲む癖がありましたが、それを見ることもありません。死とは喪失であることを噛み締めています。
小音子・15・5・22に1・母親譲りのカーテンレール歩きは・母子抱擁・15・12・25生後1週間の若緒・カーテンレールの平均台・母子の寝姿
スポンサーサイト



  1. 2019/02/15(金) 09:27:58|
  2. 追悼・告別・永訣文
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<振り向けばイエスタディ1465 | ホーム | 振り向けばイエスタディ1464 (かなり実話です)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/5198-d0f31a61
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)