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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

スイス人俳優・ブルーノ・ガンツさんの逝去を悼む。

2月16日に2004年公開の傑作「ヒトラー・最期の12日」で記録映画かと思わせるようなリアリティがあるアドルフ・ヒトラー総統を演じ、2015年には母国の名作「ハイジ・アルプスの物語」で日本のアニメを現物化したようなアルムおんじを見せてくれたスイス人俳優・ブルーノ・ガンツさんが亡くなったそうです。77歳でした。
野僧はドイツの映画会社に勤めている友人が送ってくれるDVDでドイツ映画を鑑賞していますがガンツさんの主演作品についてはこの2作品だけです。友人はガンツさんの作品の中では「Der Himmel Uber Berlin・邦題=ベルリン・天使の詩」がお勧めのようですがまだ届いていません。ただし、字幕が入っていないので「ハイジ・アルプスの物語」は宮崎アニメの台詞を場面と重ねながら鑑賞しました。「ヒトラー・最期の12日」については日本語版を入手してようやく理解できました。
ガンツさんはヨーロッパでは第2次世界大戦が始まっていた1941年にスイスで生まれましたが、父親はドイツ人、母親はイタリア人の枢軸国出身者同士の夫婦だったようです。
「ヒトラー・最期の12日」では身長の低さに劣等感を抱いていたとされるヒトラー総統そのままにガンツさんも背が低く適役でしたが、実際のヒトラー総統は175センチだったのに対してガンツさんは168センチといささか強調し過ぎていたようです。
野僧が印象に残っているのはヒトラー総統が老眼鏡をかける場面で、56歳で死んでいるので照明が不十分だった当時なら有り得る描写でしょう。
その後、ヒトラー総統を演じた役者と言えば2015年公開の「帰ってきたヒトラー」のオリヴァー・マスッチさんがいますが、こちらはガンツさんが出演当時62歳だったのに対して同46歳なのでかなり若く精力的な印象がありました。
容貌についてはヒトラー総統自身が髪型や髭、表情などで個性を強調していただけに役作りに関係なくどちらもよく似ていました。
一方、「ハイジ・アルプスの物語」はスイスとドイツの共同制作であるにも関わらず登場人物が何故か宮崎駿監督のアニメ「アルプスの少女・ハイジ」に似ていておんじの衣装は灰色の上着に焦げ茶色のチョッキと茶色のズボン、クララの青いワンピース(生地には細かい柄が入っている)、眼鏡を掛けていないロッテンマイヤーの濃紺のワンピースなどの服装はそのままでした。ただし、ハイジの赤いワンピースと黄色いシャツ(冬は長袖になるものの)やペーターの一張羅は実際のスイスの子供たちは着ていないようでもう少し個性的です。
それにしてもこの作品はハイジ役のアヌーク・シュテフェンが可愛ゆ過ぎてガンツさんのおんじを喰ってしました。むしろクララ役の正統派美少女・イザベル・オットマンの方が記憶に残っています。
ハリウッド映画ばかりが持て囃される日本でドイツ映画の存在感を教えてくれたガンツさんに感謝しつつ冥福を祈ります。
Heidi.jpgドイツ映画「Heidi」より
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  1. 2019/02/20(水) 10:31:41|
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