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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

福之上里美さん

野僧は自衛隊体育学校格闘課程に入校中、試合運営の参考にするため日本武道館で開催された全日本剣道選手権を見に行きました。ほぼ満員の場内で2つ空いた席を見つけて座っていると若い女性が「よろしいですか?」と声を掛けてきました。
その女性は凛とした美人(垢抜けしてないが)で、165センチほどの長身をピンッと背筋を伸ばして姿勢が極めてよく、膝下までのスカートから見える筋肉質なふくらはぎと細く引き締まった足首が印象的でした。
やがて試合が始めると彼女は真剣に見入っていましたが、試合の動きと呼吸がピタリと一致しており、野僧は「かなり剣道をやっているな」と感心しながら見ていました。
数試合後の休憩時間に声を掛けてみると九州訛りがあり、そこで野僧も博多弁で話すととても喜んで剣道に関する質問にも快く答えてくれました。その内容も非常に専門的な上、体験に基づく見解もあり、「まだ若いのに・・・」と驚きました。
試合が再開すると今度は試合の切れ目ごとに解説してくれ、少年剣道の経験しかない野僧も高度な部分まで理解し、何よりも試合を堪能できました。
ところが昼休みになると数人の女子高生が彼女の前に並び、ノートとボールペンを差し出して「サインをお願いします」と声を掛けてきたのです。野僧は何事かと思い覗いてみると彼女は楷書で「福之上里美」と書くではありませんか。
福之上里美選手と言えば高校生・17歳で全日本女子剣道選手権を制覇し、天才女子高生と呼ばれた剣士で、その年の春に鹿児島から警視庁に入り、1年ぶりに2度目のタイトルを取ったはずでした。
つまり野僧は、そんな有名選手の解説を1人で独占していた訳で、おかげで水泳と陸上の走り高跳びが得意で鹿児島の記録を持っていると言う個人情報も聞けました(「水着や短パン姿を見たかァ」と言ったら真っ赤になったのも可愛かった)。
それにしてもウッカリ不心得なことをしなくてよかったです。相手は婦警さんですから忽ち現行犯逮捕され、翌日の新聞に「自衛官が婦警に痴漢・体育学校の学生が剣道の女王に」などと載るところでした。
一方、あの頃の流行語にもなっていた週刊写真誌にフォーカス、フライデーされたかった気もします。今なら女子高生が携帯で撮って写メールするのでしょうけど。
・福之上里美・福之上里美5

  1. 2013/02/16(土) 10:39:59|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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