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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

「明子姉ちゃん」の声優・白石冬美さんの逝去を悼む。

野僧の世代ではアニメ「巨人の星」の明子姉ちゃんの悲痛な「お父さん」「飛雄馬」の呼び掛けが耳に残って離れない声優の白石冬美さんが3月30日までに(新聞記事の引用ですがインターネット上でも複数の日付があって明確ではないようです)亡くなったそうです。82歳でした。
「巨人の星」はアニメと原作の劇画では女性の顔が全く違い、それでなくても数ないヒロインである明子姉ちゃんや入団後の宮崎キャンプで知り合った日高美奈さん、オーロラ三人娘の橘ルミさん、竜巻グループのお京さん、左門豊作さんの妹・ちよちゃんなどの暗い顔には落胆したものですが、唯一の救いは声優さんの感動的な名台詞でした。
明子姉ちゃんは日高美奈さんに比べると長い台詞はなかったものの父・一徹さんの平成の時代なら間違いなく児童虐待で告発されるような過酷な練習が終わった後、弟の飛雄馬に駆け寄って「飛雄馬」と呼びかける涙声や息子の前では鬼のように振舞う一徹さんがふと見せる父親としての情に涙してすがりつく姿は「日本の母」ならぬ「姉」を感じたものです。しかし、「巨人の星」では加東精三さんの一徹さんが圧倒的な迫力と存在感を発揮していたので飛雄馬さんの古谷徹さんと一緒に完全に喰われていました。
白石さんは「巨人の星」と並ぶスポ根・アニメの傑作「あしたのジョー」では矢吹ジョーくんの妹分であるサチちゃんを演じていますが、こちらは耐えて泣く女ではなくもう少し下町式に積極的です。丹下ジムを出て堤防を歩いて行く矢吹くんにサチちゃんが「ジョー」と叫ぶ声は印象に残っています。
余談ながら明子姉ちゃんが夏冬関係なく白のブラウスに赤のワンピース式のスカートの一張羅だったのに対してサチちゃんも白い上着に赤い肩ひもがついたスカートでした。
そんな白石さんは意外にも藤子アニメにも出演していて「怪物くん」や「オバケのQ太郎」のアメリカお化けのドロンパ役を演じたそうです。
「オバケのQ太郎」では主人公のQ太郎くんは野僧が保育園から小学校低学年の第1作では曽我町子さん、第2作(高学年になっていたため見ていなかった)では堀絢子さん、愚息1が再放送を見ていた第3作では天地総子さんで、ドロンパくんは第1作では喜多道枝さん、第2作は山本嘉子さん、第3作が白石さんでした。
ドロンパくんはどちらかと言えば嫌われ役で気障な台詞がアメリカ風に聞こえなければなりませんが、Q太郎とP子、O次郎の兄妹弟や恋人で個性的なU子さんに比べて脇役度が高いためあまり記憶には残っていません。
逆に怪物くんは小学校低学年の時にアニメになった白黒版の方で白石さんが演じていて大学時代に放送していたカラー版では野沢雅子さんだったようです。
加藤精三さんは2014年に亡くなっているのであちらで復活共演できます。ただし、白石さんはクリスチャンだそうですから、キリスト教の「ゴー・ウェイスト」の天国と西方浄土の交流があればの話です。異教徒ながら冥福を祈ります。アーメン
星明子劇画版の明子姉ちゃん
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  1. 2019/04/02(火) 12:20:54|
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