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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

4月9日・東京で青島幸男、大阪で横山ノックが知事に当選した。

1995年の第13回統一地方選挙で4月9日に東京では青島幸男、大阪では横山ノック両元参議院議員が都知事と府知事に当選しました。
この都知事選挙が告示される1週間前の3月20日にオウム真理教による地下鉄サリン事件が発生して、毒ガスが散布された車内で陸上自衛隊の化学部隊が除染する姿を目の当たりにしていたにも関わらず東京都民は青島よん(「さん」をつけるに値しない)のような反自衛隊を公言してはばからない人間に投票した事実を見逃すべきではありません。
この選挙ではマスコミの喧伝に踊らされた女性票で3期・12年も居座った美濃部亮吉都知事が破滅的状態に陥らせていた都政を立て直した鈴木俊一都知事の勇退を受けて、保守の継続と左翼の巻き返しが争点になっていました。ところが保守側は4期・16年間にわたる在職で85歳になっていた鈴木都知事の再出馬を捨て切れずに候補者の選定が遅れ、告示直前になって元大物官僚を担ぎ出しましたが、その間に人気経営コンサルタントや前出雲市長、社会党から離党した元衆議院議員などが名乗りを上げてテレビの報道バラエティー番組で事実上の選挙運動を展開していたのです(当時は許された)。
その頃、鈴木都政が成し遂げた財政再建もバブル景気の崩壊によって赤字に転落しており、マスコミはその原因を後の政権交代選挙と同様に「箱モノ行政」「利権ばら撒き」と批判したため、その象徴である世界都市博の開催の可否が最大の関心事になりました。それでも各候補予定者たちは都知事になった時の責任を考えて態度を明確にしなかったのですが、そこに突然、出馬した青島よんは世界都市博の中止を明言し、それだけを置き土産にして毎度の海外旅行に出かけ、選挙活動は行いませんでした。
選挙期間中も世界都市博の可否が問題になりましたが青島よんは本人不在のため追及を受けることはなく、都民は「税金の無駄遣い=世界都市博を中止してくれるのは青島だけ」と言う単純な理由で投票したのです。投票率は50.67パーセントでした。
一方、同じ日に大阪では横山ノックさんが府知事に当選しました。横山府知事は意外にも1期目は抜群の人気を背景に野党一色の議会を黙らせ、破綻寸前の信用組合の業務停止や財政の赤字削減に向けた行政改革、さらにAPEC首脳会議の成功などの実績を上げていて、2期目の選挙では自民党を含む政党は候補者の擁立を見送ることになりました。ところが「好事魔多し」で選挙運動中に車両の後部座席で寝ていた運動員(風邪気味だったそうです)の女子大生のスカートに手を入れ、下着の中に指を突っ込んで性器に触れながら「夜には自宅に来て性的関係をもて」と命令されたと訴えられたことで当選した直後に辞任に追い込まれたのです。
この時、街頭インタビューを受けた大阪府民の多くは「ノックがスケベなのは当たり前や。嘘をつくから悪い」と答えていましたから、実績を知らない東京のマスコミが常習する独善かつ一方的な批判の大音響に大阪が巻き込まれたのかも知れません。
平成になって以降、「一票の格差」と言う根拠のない基準で都市部に国会議員の議席を集中させていますが、このような衆愚を増長させる施策は早急に取り止めるべきです。
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  1. 2019/04/09(火) 12:17:49|
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