FC2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

7月1日・中国で国防動員法が正式に発効した。

2011年の明日7月1日に国際連合の常任理事国である中国で国防動員法が正式に発効しました。
日本のマスコミは先代の江沢民主席が小泉純一郎政権の対中強硬路線に対して学校での反日教育を始めるなど友好に逆行する姿勢を公然化していたこともあり、胡錦濤・温家宝指導部には過剰で勝手な期待と親近感を示していましたが、所詮は国民党を日本軍と噛み合わせて消耗させる策略によって中国の国土を奪取し、内にも外にも銃口を向けて政治体制を維持してきた共産党の政権であって常に戦争の準備を怠ることはないのです。
実際、この法律は江沢民指導部が相次いで成立させた新たな国防基本法である国防法や核攻撃を含めた空襲などに備える人民防空法、さらにハイテク時代に対応して戦闘員ではなく高度な電子技能を有する若者を国家の情報分野の中枢に動員できるようにした兵役法の改定、新たに動員することになった専門家を管理する軍の士官の分限規定を加えた現役将校法の修正、そして天安門事件やソ連崩壊による人民の共産主義離れを防ぐための愛国心教育を国家事業として実施することを定めた国防教育法の続編です。
これ以前に胡錦濤政権では中国人民解放軍政治工作条例を修正して武力行使だけでなく中国内外での世論工作にも人民解放軍を動員する法的根拠を確立し(実際にインターネットの監視や外国からの郵便物の開封・確認に動員されているらしい)、行政部局を統廃合して航空・宇宙部門の国有企業を監督する国家科技工業局を設立し、おまけに日本の特許法に相当する専利法を改定して有事に際しては登録されている特許を申請者の許可なく国家が使用する権限を明記しています。
江沢民・胡錦濤政権が推し進めた国防近代化の集大成であるこの法律の主な内容としては「中国国内で有事が発生した際、全国人民代表者大会常務委員会の決定の下、動員令が発令される」「国防義務の対象者は18歳から60歳の男性と18歳から55歳の女性とする」「国務院と中央軍事委員会が動員工作を指導する」「個人や組織が有する物資や生産設備は必要によって徴用される」「有事の際、交通、金融、マスコミ、医療機関は必要に応じて政府や軍が管理する。また中国国内に進出している外資系企業もその対象となる」「国防の義務を履行せず、また拒否する者は罰金又は刑事責任に問われることもある」と言うもので、有事に中国政府や人民解放軍が管理する交通、金融、マスコミに外資系企業も含まれていることをなど自由主義圏の常識、国際法慣習から大きく逸脱している項目も数多くあります。
特に平和惚けした日本人が見落としてしまうのはこの法律が規定している有事は武力による紛争だけでなく平時の情報戦も含まれていることで、中国は人民解放軍だけでなく国家体制が日本の自衛隊が唱えるお題目の「有事即応」ではなく「有事平時不区分=常在戦場」なのです。近衛文麿内閣が国家動員法を成立させた昭和13(1938)年の日本は満州事変から続く大陸での戦闘の最中でしたが中国には表立った武力紛争はなく平時のはずです。恐ろしい国が世界平和を指導する常任理事国を務めているものです。
スポンサーサイト



  1. 2019/06/30(日) 14:06:14|
  2. 日記(暦)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<振り向けばイエスタディ1598 | ホーム | 振り向けばイエスタディ1597>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/5474-2d5785d4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)