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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

振り向けばイエスタディ1603

「韓国はこれからどうするつもりなのかしら」トミタ少佐は日本式の家庭料理を食べ終え、日本製のビールを飲み始めると深刻な顔をして訊いてきた。確かに今回は韓国人が最も民族意識=反日感情を炎上させる祝日に来韓しているが、社会に蔓延している抗日運動は常軌を逸しており、国交断絶だけでなく日本が韓国に屈服・従属するまで収まりそうもない。
「日本の沖縄と同様にマスコミが反日一色に塗り固められているから、国民が疑問を感じる機会がないんだろう」これは安楷林(アン・ヘリム)にも述べた見解だ。沖縄のマスコミは東北地区太平洋沖地震で在日アメリカ軍が果たした大きな支援、中でも在沖縄海兵隊が気仙沼大島の復興に尽力したことは完全に無視し、本土のマスコミからの情報でそれを知った県民からの問い合わせが寄せられるようなると「アメリカ海兵隊が沖縄に駐留することのメリットを宣伝するための演出」と揶揄して、過去の海兵隊員による犯罪を思い出させる特集を組んでいた。するとカウンターの中で腕を組んで2人の話を聞いていた店主が意外な話を紹介した。
「日本の稲作は朝鮮半島から渡来した弥生人が持ち込んだって言われているが、赤い高粱米しか穫れなかったそうだ。それが日韓併合からの灌漑用水の整備と農業指導で稲を耕作するようになって白米の味を覚えたんだな。ところが日本の東北地方も苦しんだ冷害で不作になると日本は国内でも米不足なのに優先的に朝鮮半島に輸出したと言われている。だから東北人が大根を喰って飢えをしのいでいた時も朝鮮人は温かい白米の飯を喰っていたんだぞ」「どうしてそこまで・・・」「それが外国を統治する上での責任だと考えたんだろう」トミタ少佐の疑問には杉本が答えた。考えてみれば同時進行で日本が統治した台湾と朝鮮で行政手法が大きく違うはずがない。それが台湾では日本の統治時代を肯定的に評価されているのに対して韓国では怨恨の声しか聞こえてこない上、その音量は騒音化している。朝日新聞などは台湾の蒋介石政権が土着の内省人を徹底的に迫害したため「それに比べれば」と妥協しているに過ぎないと断定しているが、韓国の李承晩は蒋介石以上の残虐さで共産主義者狩りや民主化運動を弾圧してきた。結局、宗主国である中国のお膝元の次級者と自負していた韓国が東夷の日本に敗北を重ねてきた歴史が「怨」の一字となって全国民の心に刻み込まれているのだ。
「そう言えばもうすぐ『対馬島の日』じゃあないか」突然、店主が大き目の声を上げた。この言葉にトミタ少佐と店主の妻は表情を硬くしたが杉本は意味が判らず3人を見回した。
「何ですかそれは」3人が説明しないので杉本が店主に質問すると、苦虫を調理して口一杯に頬張ったような顔をして答えた。
「元々は馬山市が制定した記念日なんだが、去年合併してからも昌原市が継承しているんだ」「元寇の時、李王朝の水軍が対馬に向けて出港した日ですって」店主の説明にトミタ少佐が補足した。実際は鎌倉時代の元寇ではなく室町時代に倭寇の本拠地を壊滅するため李王朝が水軍を派遣した1419年の応永の外寇ことだが、この時は元寇で一族や家臣、領民までも残酷に殺害された経験を教訓にしていた宗氏の反撃によって甚大な損害を受けて撤退している。
「馬山市は島根県が竹島の日を制定したのに対抗したと説明しているが、昔から元寇で奪った対馬は韓国領だと言ってきたんだよ」「最近、テレビや新聞が取り上げている観音さんも韓国人だけは忘れていない倭寇への恨みに浮石寺が便乗した嘘ね」今度は店主夫婦が解説した。日本人は比較的短時間で過去を水で薄めて流し去る知恵を身につけているが、韓国人は恨みが骨髄に達したまま身体の一部になってしまうらしい。おそらく元寇で一時的に占領した対馬を奪い返されたことも日本の侵略、そこを拠点に襲撃してきた倭寇は日本人の暴挙、そして室町時代に失敗した再占領は日本の武力に屈した恥辱と言うのが韓国の論理なのだ。
「今(平成)の天皇は『韓国に近しいものを感じている』と発言してるけど、あれだって韓国のマスコミは『日王(=天皇)が皇室の祖先は韓国人だと認めた』って勝ち誇ったように報道していたのよ」ここで珍しくトミタ少佐が日本の皇室を批判した。日系人のアメリカ軍人が母国の象徴的存在を批判することは礼節としてあり得ないことだ。やはり店主夫婦は困惑したようにやや険しい視線をそれぞれの位置から送っている。
「ウチは親父が戦前に海軍さん相手の日本料理屋を経営していたからワシも息子に店を譲ったのを機に女房と2人でこっちへ来たんだが、ここ10年で韓国人は変わってしまった」「昔は日本に駐在したことがあるって言う韓国人のお客さんも多かったけど今では嫌がらせばかり。店の前に動物の死骸が置かれるようじゃあ愛想が尽きたわ」さきほどの夫婦の険しい視線は皇室への批判を非難するものではなく、むしろ不満を共感していたようだ。
「それでも私が転属するまで我慢して店を続けて下さい。そう遠くはないはずだから」夫婦が考えている閉店の予定をトミタ少佐が引き留めた。そのトミタ少佐自身も韓国を去るらしい。
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  1. 2019/07/06(土) 11:34:41|
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