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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

7月26日・ここからの20日間・・・ポツダム宣言が発表された。

1945年の7月26日にアメリカ、イギリス、中華民国が大日本帝国に対して降伏と全滅の二者択一を迫るポツダム宣言が発表されました。
我々の世代が学んだ社会科や歴史の教科書では主語を単純に「連合国が=アメリカ、イギリス、ソ連、中国」にしていましたが、ソ連のヨシフ・スターリン書記長は7月17日からドイツのベルリン市郊外のポツダムで開かれた会議には出席していたものの日ソ不可侵条約を破棄していなかったため署名はせず、8月9日になって対日参戦してから宣言に加わりました。また中華民国の蒋介石総統は代表も送り込んでおらず(1943年のカイロ会談には本人が出席している)電話で説明を受けて同意し、宣言に名前を加えただけでした。したがって戦勝国は中華民国であって毛沢東主席の共産党中国ではありません。さらにイギリスのウィンストン・チャーチル首相はこの7月26日に開票が行われた総選挙で大惨敗(与党・保守党は193議席、野党・労働党は381議席)を喫したため帰国し、宣言はアメリカのハリー・S・トルーマン大統領が1人で3人分を署名しました。
宣言の内容の概要としては1「日本国に戦争を終結する機会を与える」2「日本国の抵抗が止むまで3カ国は軍事力を行使し続ける」3「軍事力が行使されれば日本国と日本軍はナチス・ドイツと同じく完全に壊滅する」4「日本は自国を滅亡に追い込んだ軍国主義者の指導を受けることを継続するか理性の道を歩むかを選択する時が到来した」5「我々の条件は以下の通りであり、譲歩せず、逸脱せず、執行の遅延を認めない」6「日本国民を欺いて世界制服に乗り出した勢力を永遠に除去する」7「戦争能力の喪失が確認されるまで日本国の領域は占領されるべきである」8「日本国の主権は北海道、本州、四国、九州並びに連合国が決定する諸小島に限られる」9「日本軍は武装解除された後、家庭に帰り平和で生産的に生活する機会が与えられる」10「日本人を奴隷化し、滅亡させる意志はない。戦争犯罪人は処罰されるべきである。日本政府は日本人に民主主義を復活させるために障壁を排除するべきである」11「日本は戦争と再軍備に関わらない生産手段を保有できる」12「日本国民の自由意思による平和的な政府の樹立を求める。この宣言の内容が実現した時に占領軍は撤退するべきである」13「日本国政府が全日本軍の即時無条件降伏を宣言し、保証することを求める。これ以外の選択肢は迅速で完全な壊滅があるのみである」と言うものでした。
この宣言が発表されてから東京近辺の陸軍と海軍の一部の軍人たちが国体の護持=天皇制の維持と勝算が全くない本土決戦に固執して政府の和平工作=宣言の受諾を反乱をチラつかせて(最終的には蜂起した)阻止・妨害し続けたため8月14日に中立国のスイスとスウェーデン公使を通じて受諾を通知するまでの20日間にヒロシマと長崎の原爆投下だけでなく通常爆弾の在庫一掃のようなシラミ潰しの爆撃が継続され、連合国が最後の13条で宣告している「迅速で完全な壊滅」に向けて犠牲者を増やし続けたのです。それにしてもソ連のスターリン書記長がこの会議に出席していたことも知らずに8月9日に裏切られるまで和平交渉の仲介を期待していた日本政府と軍部はすでに脳死状態でした。
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  1. 2019/07/26(金) 12:23:43|
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