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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

11月11日・いい獣医の日

11月11日は月を「いい」、日は「じゅういち」の語呂合わせから南大阪動物医療センターが提案し、社団法人・日本記念日協会が認定した「いい獣医の日」なのだそうです。
野僧は警備小隊長時代、15頭以上の歩哨犬を部下にしていたので「浜松市内では最高の名医(多くの弟子が近隣の市で開業していた)」と言われていた獣医と縁がありました。
配備中にマムシにかまれた犬の治療や運動の交代中の噛み合いによる負傷の処置などで世話になる一方で横田基地に犬の心理学で国内留学した時の資料を提供したことで個人的に親しくなって、野僧が取り組んだ航空自衛隊の要点配備式の運用に適した犬種の研究では具体的で適切な助言を受けました(結論=シェパードなどのヨーロッパの猟犬は命令に従うように品種改良されているので番犬には向かず、縄張り意識が強く日本の風土で作られてきた秋田犬や甲斐犬などの大型の日本犬が適当である)。
この頃、ジャーマン・シェパードは加齢によってほぼ100パーセント感染する心臓病やヘルニアによる薬殺処分を依頼して家畜を安楽死させる獣医の立場を聞くことができたのですが、人間の診断や治療を担当する医師は厚生労働省の管轄なのに対して獣医師は農林水産省で業務内容は多くの点で共通していても別の職業だと語っていました。
ところが最近は獣医ではなく動物愛護団体が前面に出てきて「人権を動物にも適用せよ」と大声で騒ぎ立てるようになり、本来は踏み越えさせてはならない人間と動物=畜生との境界線が破壊されつつあります。例えば動物愛護協会がACジャパンを通じて流している「にゃんぱく宣言」と言うコマーシャルではさだまさしさんの大ヒット曲「関白宣言」をもじって「俺の体、俺より管理しろ」「家の外に出してはいけない」「飼えない数を飼ってはいけない」「忘れてくれるな、俺の頼れる飼い主は生涯お前ただ一人」なるご託宣を並べています。しかし、猫も動物である以上、健康は自己管理するのが自然の摂理であって飼い主が負うべき責任は不注意で烏賊や葱、コーヒーやチョコレートなどの体質に合わない食品を口にさせないように気をつけることくらいでしょう。屋内飼いも都市部の話で田舎では屋外で伸び伸びと生活する方が幸せなはずです。「飼えない数」と言うのはテレビなどで問題になっている猫屋敷のことを指していると思いますが、犬とは違って野良猫は人間や家畜に危害を加え、迷惑を掛けない限り捕獲の対象になっていないため増加を止める手立てがなく、飼い猫の餌を狙って侵入しても田舎では体罰を加えて追い払うことができますが、都市部では動物虐待として通報されてしまうでしょう。動物愛護団体は避妊手術を「猫の心身の負担を免除する」と推奨していますが、獣医の絶対数が足らない田舎では飼い猫でさえ順番待ちなのですから野良猫にまでは手が回らないでしょう。
最近、豚コレラの予防薬として猪用の避妊薬を散布していますが、野良猫に限らず猫用の避妊薬を処方してもらえれば手術によって可能性を奪わないで済むのではないでしょうか。
「いい獣医」とは家畜の怪我や病気を診断し、治療するだけでなく安楽死させる責任と苦痛をも知る職業人であって人間と動物の区別を認めず、愛玩物としての価値観を勝手に拡大している愛護団体の愚かさと過ちを指摘できなければこの尊称には該当しません。
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  1. 2019/11/11(月) 10:53:53|
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