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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

俳優・中山仁さんの逝去を悼む。

10月12日に野僧の世代には昭和44(1969)年10月から翌年8月まで放送された実写版スポーツ根性ものの代表作「サインはV」で東京オリンピックの女子バレーで「東洋の魔女」を率いた大松博文監督を彷彿させる鬼監督(新聞ではコーチになっている)の牧圭介を演じた俳優・中山仁さんが亡くなっていたそうです。78歳でした。
野僧の母親は昔から中山さんの大ファンを自認していますがメロ・ドラマが好きだったようで、主人公の女優と怪しく絡む色男と汗臭い小娘たちを鍛える鬼監督ではイメージが一致しなかったそうです。
「サインはV」はマーガレットに昭和43(1968)年1月から連載されて東京オリンピックから続く女子のバレーボール人気に火を点けていた「アタック№1」に対抗するため少女フレンドが同じ年に連載を始めた少女漫画が原作です。野僧は自宅に下宿していた叔母が大の漫画好きだったこともあって小学1年生からどちらも熟読しましたが、「アタック№1」はサーブが急落下する「木の葉落とし」やスパイクを横向きに打って相手のブロックをかわす「ダブル・アタック」程度しか特殊な技はなかったのに対して「サインはV」ではサーブが大きく振動しながら落下する「稲妻落とし」や2人が斜めに跳躍してネットで交差しながらスパイクを打つ「X攻撃」などの超人技が出てきて昭和41(1966)年から少年マガジンに連載されていた「巨人の星」のようでした。それでも原作は梶原一騎さんではなく神保史郎さんです。
一方、中山さんが出演したドラマの「稲妻落とし」はボールが青白く発光して放電音が轟き、「X攻撃」ではネットの両端から跳躍して中央で交差しながら空中前転で着地するなどの演出も加わりましたが、昭和46(1971)年放送の野球の実写版スポーツ根性ものの「ガッツ・ジュン(こちらも原作は神保史郎さん)」と同様にどうしても嘘っぽさが克服できずアニメには敵わないようでした。
そんな中で中山さんの特訓シーンだけはアニメ「アタック№1」の富士見学園監督・本郷俊介以上の迫力がありました。ただし、野僧は草野球の経験から「ボールは投げるよりも打った方が早いはずなのに、どうしてこの監督たちはバレーボールを投げるんだろう」と不思議に思っていました。その後、大松監督の選手育成を紹介するNHKの番組を見て「手で投げるのは回転レシーブの練習として取り難い位置へボールを飛ばすため」と知り納得したのです。
野僧が見た「サインはV」の主人公・朝丘ユミは岡田可愛さんでしたが、昭和48(1973)年には坂口良子さんが同じ役を演じていたそうです。こちらも桂監督は中山さんだったのですから何故、母親とチャンネル権を握っていた妹が見なかったのかが口惜しくてなりません(大人が喜んでいた「へそチラッ」と「ブルマ姿」を期待した訳ではない)。
野僧は何よりも「サインはV」の主題歌が好きでしたが、「V-I―C-T-ORY」と言う出だしはコニ―・フランシスが「バケーション」で「V-A-C―A-TION」と唄っている部分の模倣でしょうか。今回は母親が冥福を祈っています。
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  1. 2019/11/13(水) 12:34:10|
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