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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

振り向けばイエスタディ1787

民政党政権の悪夢がそのまま初夢になった2011年は、3月11日の東北地区太平洋沖地震で地獄が現出し、その対応に当たった缶政権は国内外に無能ぶりを晒け出して、山口県宇部市で生育しながら出身であることを否定した山口県知事の卓見が際立つことになった。その缶首相は8月一杯で退陣したものの空挺隊員の息子と言う期待を完全に裏切った野畑首相で年を越すことになるらしい。そんな陰鬱な年末でも私の職場では「坂の上の雲」で久しぶりに会話が弾んでいるが、そこに私が怒り心頭に達するニュースが割り込んできた。
「こんな幼い少女を慰安婦にするなんて日本軍って酷過ぎますよね」私は東京高裁での公判からの帰路、地下鉄の駅の売店に並んでいる夕刊の見出しを目にして買い集めてきた。それを曹長と1曹、おまけで二村事務官に配って読ませるとおまけが最初に発言した。昼のニュースでもソウルの日本大使館前で従軍慰安婦少女像の序幕記念式典が催されていることを報道していたので1面の写真を見ただけで記事は読まずに反応したようだ。
「日本軍は慰安婦なんかにしていないぞ」すると1曹が語気を荒げて反論した。1曹も韓国の李明博政権が慰安婦問題の告げ口外交を繰り返すようになった頃から私や曹長、岡田事務官と話し合ってきたので認識は共通している。ところが二村事務官は政治問題には無関心で、昼休みには席を外して友人たちとの茶話会に興じているので我々とは次元が違うのだ。
「だって新聞に書いてあるじゃあない。テレビでも同じことを言ってるよ」二村事務官は同世代の1曹には対等な口を利く。内心では自分は短大卒で1曹は一般陸曹侯補学生出身だから学歴では勝っていると思っているらしい。しかし、私としては一般空曹侯補学生卒で一般(部外)幹部候補生に合格しているので「下手な短大よりも上だ」と自負している。
「二村さんは宮沢内閣が退陣する直前の1993年8月4日に河野洋平官房長が発表した謝罪談話を信じているんですか」「テレビでは見たような気がします。でも政府が発表したんだから責任を認めたんじゃあないですか」それを聞いて1曹が罵声を浴びせるために息を吸ったので私は手で制した。これは二村事務官に限らずA日新聞に代表される亡国マスコミに洗脳され、平成に入って2度も政権交代に加担した大半の衆愚の認識なのだ。
「日本軍が兵士による性犯罪を防止するために慰安婦と呼ばれる売春婦を前線にまで帯同したのは事実です。ただし、それは売春業者であって軍が経営していた訳ではありません」「PXにあったら好いけどな」1曹が皮肉な冗談をつけ加えると二村事務官は真顔で睨みつけた。私自身は築城基地での委託実務訓練中に若い同僚たちに小倉のソープランドへ強制連行された以外に風俗店を利用したことがないので賛否の評価はできない。
「河野談話の後の細川内閣や羽田内閣、村山内閣は戦前の日本を糾弾しようと関係省庁の保存文書の隅々まで探し抜いたのですが結局、軍や朝鮮総督府が慰安婦を強制徴用したことを示す公文書を発見できなかった。何故なら慰安婦の大半は日本人の娼婦の出稼ぎで、朝鮮人慰安婦も現地の売春宿から買っていたからです。若し、あの像のような少女の慰安婦がいたのならそれは朝鮮人の親が売ったんです」「でも韓国では慰安婦だったお婆さんたちが名乗り出て『日本兵に酷い目に遭わされた』って訴えているし、大勢の人たちがこんなに怒っているのは理由があるはずです」私が沖縄で勤務していた頃、A日新聞が人物紹介の記事で軍の命令による済州島での慰安婦狩りを告白し、謝罪する講話で全国各地を巡回している吉田精治を取り上げ、絶賛する特集を組んだ。すると中学校教師の父の長兄が「同じ過ちを繰り返さないように日本軍の犯罪を学習せよ」と毎回のように記事を送りつけてきて、それを芦屋基地から単身赴任してきている空曹が読んで吉田精治が福岡県遠賀郡芦屋町在住の本名は雄兎(ゆうと)と言う在日朝鮮人で、敗戦後は共産党の町議会議員を解任されたこともある品性下劣な人間なので地元では誰も信用していないと教えてくれた。それで私は逆に興味を持って研究を始めたのだ。
「二村さんは火野葦平の『麦と兵隊』は読んだことないですよね」この確認は失礼だが二村事務官の知的水準から言えば適切だろう。案の定、忌々しそうに一度だけうなずいた。
「私は火野の小説だけでなく個人出版の従軍体験記を大量に読んでいますが、日本兵たちは慰安婦を故郷に残してきた妻や恋人を重ねて抱いていたようです。だから身の上話を聞いている間に同情して抱けなかった者も多くて、韓国が言うような性奴隷なんかにはしていなかったんです」「妻や恋人を残してきているのに売春婦を買うなんて許せません」この反応は想定外だった。つまり二村事務官は戦地に赴いている夫が一時の慰めに売春婦を買うことも許さないほど強く熱く愛しているのか。二村事務官の夫は都内で外車専門のモータースを経営しているはずだが、この才色欠落の女性と結婚した経緯を知りたくなった。この女性が相手では両手強の女性を抱いてきた私でも子供を作ることは不可能だ。先ずその気にならない。
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  1. 2020/01/06(月) 13:33:03|
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