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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

振り向けばイエスタディ1819

2012年になると民政党政権を支えているA日新聞やM日新聞と系列テレビ局などの大手マスコミも息切れしてきている。自分たちの世論誘導の成果で実現した政権交代を守るため明らかな失策を詭弁で擁護してもそれが続発している上、破壊屋の尾沢一郎が離党して内部崩壊の様相を呈し始めては流石に泥船に乗って心中することはできないようだ。
そんな1月13日の金曜日、泥船と呼んでは船の形をしているだけ誉めすぎな野畑内閣の改造が行われた。野畑内閣には交代させなければ我慢ならない閣僚が多いので、私は二村事務官を無視して職場のテレビを点け放しにした。ところが今度の防衛大臣には私だけでなく1曹と曹長、二村事務官まで「エーッ」と言う奇声を発してしまった。
「これって田中巻子の旦那だろう」「婿養子ですがね」早速、1曹と曹長は時事阿呆談を始めた。二村事務官も仲間たちとの茶話会の話題になるらしく、2人の会話を黙って聞いている。私としては最初の北澤俊実防衛大臣は自民党の長官・大臣にも引けを取らない逸材だったと思っているが、次の二川大臣は本人が申告している通りのド素人だった。それが今回は中国に利用されたことで国交回復の功労者に祭り上げられている父親の七光りで政界を掻き回しているお嬢さまの婿養子ときた。陸上幕僚監部法務官室としては野畑首相が第1空挺団の曹長の息子と言う噂の真偽を公式に調査したいほど馬鹿にした人事だ。
「コイツって田中巻子の大学の同級生の中で一番ナニがでかかったんだって。だから巻子がぞっこん惚れたと言う話だぞ」曹長は週刊誌に書いてある裏話を持ち出した。これは二村事務官の前ではセクハラになりかねない。私は曹長を注意する前に二村事務官の顔を見ると意外にも興味深そうな目を向けている。すると無頓着に1曹が応じた。
「でかいってどのくらい何ですかね。田中巻子って好き者っぽいから同級生全員を試したんじゃあないですか」気づかれないように注視していると二村事務官は手にしたボールペンを恍惚の表情で眺めている。これは「でかいナニ」を妄想しているに違いない。
「田中丸栄も愛人を何人も囲っていた好き者だから親譲りなんだな」「田中首相は三木竹夫の愛人の面倒も見たらしいですよ」1曹の方が読んでいる雑誌が多いのか裏話も少し高度だ。
「それって拙くないか」「三木首相の愛人が飲み屋を始めたら派閥の連中を引き連れて団体客になったそうです」このオチを聞いて二村事務官は拍子抜けしたように溜息を突いた。果たして何を期待していたのだろうか。
考えてみればこの美女も人妻であり、人母でもある(あくまでも「人間の」と言う意味で「他人の」ではない)。つまり夫婦の営みを経験しているのでHなネタに興味を抱いても不思議はない。世の中にあふれる婆さん、小母さんたちも抱いた男がいるから妊娠を経験したのだ。発想が変な方向に流れて、初体験させてもらった浜松の森山真弓2曹を思い出してしまった。
「モリヤ2佐、今度の法務大臣ですよ」私も過去を妄想していると1曹が声をかけてきた。慌てて口元を拭ったが涎は垂れていないので一安心だ。
「東京9区選出、元判事で検事で弁護士か・・・」曹長が画面に流れる字幕を読み上げるが、前を開けて私にも見せて欲しいものだ。
「へーッ、女優の市毛良枝の元夫なんだ」突然、1曹が驚嘆の声を上げた。どうやら民放のアナウンサーが官邸の到着した映像に芸能ネタを挟んだらしい。すると茶話会の話題にならない法務大臣は無視していた二村事務官が顔を向けたが、それ以上に曹長が腕を組んで呻った。
市毛良枝は私が高校時代に「お嫁さんにしたい女優」と呼ばれていて、大学に入った頃には雑誌「GORO」でヌードになったはずだ。私の世代ではオカズにするには賞味期限が過ぎつつあったが、曹長はお世話になったのかも知れない。
「確か離婚理由は夫の家庭内暴力だったはずだぞ。そんな奴を法務大臣にしても好いんですか」やはり市毛良枝は曹長の憧れの女優だったようで、変にムキになって私に話を振ってきた。
「経歴上は判事、検事、弁護人の3役揃い踏みだから適任なんだろうけど、それだけ渡り歩くと言うことは不満を溜め込み易い人間性なのかも知れないな」そう言う私も海上自衛隊志望でありながら航空自衛隊に入り、かなり好い加減な理由で陸上自衛隊に転換しているので悪くは言えない。尤も、私が海上自衛隊を断念したのは親の反対だった。
「問題は死刑の執行命令に判が押せるかだな。結局、広岡は1人も執行せずに終わったんだろう」私は民政党政権でも北澤防衛大臣と並んで死刑廃止議員連盟を脱退して2名の執行を決裁した滋賀景子法務大臣を評価しているので、人権派弁護士としての個人的信条=感情で決裁を拒否した広岡秀夫法務大臣は許せない。自民党でも杉浦正健法務大臣は浄土真宗の悪人正機を誤解して拒否したが、岡崎市の矢作南小学校の先輩なのでやはり悪くは言いにくい。
市毛良枝雑誌「GORO」のヌード(当時30歳)
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  1. 2020/02/07(金) 12:24:10|
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