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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

8月31日・沖縄で自衛官爆死事故=事件が発生した。

2003年の明日8月31日の16時頃に沖縄県沖縄市で航空自衛隊那覇基地の第83航空隊(現在の第9航空団)整備補給群車両器材隊(航空機整備用機材や各種車両の整備担当)所属の53歳の空曹が私有車のワゴン車から友人に借りている倉庫に運び入れていた荷物が爆発して負傷と火傷のため搬送先の病院で死亡する事故=事件が発生しました。爆発時の現場には倉庫の所有者の沖縄県在住の調理師兼廃品回収業者の男性と倉庫付近に駐車していたトラックの運転手がいましたが負傷はしなかったようです。
沖縄県警は被疑者死亡のまま火薬類取締法違反の容疑で現場や空曹の自宅と別のアパート、那覇地方警務隊が職場を捜査した結果、ワゴン車の助手席からビニール袋に入れたアメリカ軍の訓練用対戦車40ミリ擲弾が発見されただけでなく、自宅からはアメリカ軍の訓練用ロケット弾の尾翼、Mー16軍用小銃のモデルガン、薬莢ベルト、導火線点火具に始まり、対戦車用ロケット弾の実弾2発、本物のMー16軍用小銃などが発見され、さらに倉庫として借りていたアパートでは本物の対戦車ロケット・ランチャーと本物のMー1カービン騎銃、実弾660発など、職場でもボディ・アーマーベスト(防弾チョッキ)と手投げ発煙筒が押収され、合計ではロケット弾の実弾5発、小銃弾の実弾が689発、空砲弾が1636発、本物のMー16軍用小銃とMー1カービン騎銃、ロケット・ランチャーが1丁ずつになり、まさしく街中の武器庫、弾薬庫でした。この本物のロケット・ランチャーとロケット弾の実弾の両方が使用可能品であれば警察機動隊の装甲車両くらいは簡単に破壊できたはずで、このため発見現場から警察署に移送する際には爆発の危険性に配慮して周囲100メートルの住人を避難させる騒ぎになりました。
この事件を受けて沖縄県警は空曹が取り引きしていたアメリカ軍放出物資の販売店など24カ所を家宅捜査して2名が逮捕され、インターネットで本土の軍用品マニアにアメリカ軍から流出した物資を販売する裏稼業を営んでいたことが明らかになりました。実は第83航空隊の別称は「ヤーサン空」で、野僧が勤務していた時にも愛人にスナックを経営させている古参空曹が複数いて、当直勤務は休店日限定、それ以外は毎晩外出して店の売り上げを回収していたので、この事件も納得できました。
ちなみに野僧が警備小隊長だった時にも沖縄から戻って数年で定年退官した空曹の更衣室のロッカーからMー16軍用小銃の実弾が見つかったことがありますが、野僧はペンチで弾頭を外して薬莢内の発火薬を出した上で部外者の目につかない広い屋内で固定して雷管を釘で叩くように指示しました。その結果、この実弾は「発射済み」になりましたから何もありません。また陸上自衛隊の知人が富士演習場の草むらで本物のMー16軍用小銃を拾って帰ったことがありましたが(始めはモデルガンだと思っていた)、本人が怖くなって次の外出時に私有車で射撃場へ行って同じ場所に捨てて来たそうです。
当時のアメリカ兵は母国での銃器の規制が極めて緩いため日本の特殊事情が理解できず、行軍訓練で疲れれば草むらに投げ捨て、買い手がつけば小遣い稼ぎに売ることが横行していましたが、今は管理と指導がかなり厳しくなっているので根絶されたはずです。
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  1. 2020/08/30(日) 10:57:32|
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