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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

どうする?「山口県のスーパー・スター」が逮捕された。

9月8日に2010年の大河ドラマ「龍馬伝」で高杉晋作よん(=「さん」より落ちる)、2015年の同「花燃ゆ」で吉田寅次郎よんと山口県が誇る2大スーパー・スターを好演したことで「本人の再来」「生まれ代わり」とまで言われている俳優・伊勢谷友介さんが自宅で大麻を所持していた容疑で逮捕されました。
「龍馬伝」では製作が発表された段階から下関市が観光客誘致に躍起になり、本来は毛利藩がつけた用心棒として寺田屋に伏見奉行所が踏み込んだ時にも奮戦した三吉慎蔵さんとは妾の龍を預けるほど深い親交があったものの高杉晋作とはそれ程の接点がないにも関わらず下関市立博物館や市立東行記念館、さらに曹洞宗の東行庵が山口県のお家芸である歴史を歪曲・捏造を発揮して真偽不明の逸話を喧伝し始め、配役が決まって撮影が始まった頃からは当時の市長や市内の有力者がNHK本社にこれも得意技の陳情を始め(まだ安倍晋三首相は復活していなかった)、放送開始後は番組終了前の関係する土地の紹介コーナーへの売り込みに励んでいました。そのため一時的に伊勢谷さんが演じる高杉晋作が主人公のような展開になり、その熱演が素人役者の福山雅治さんの龍馬を完全に喰っていました。確かに高杉晋作役は昭和43(1968)年の司馬遼太郎先生原作の「竜馬がゆく」では和田浩治さん、昭和52(1977)年の同じく「花神」では中村雅俊さん、1989年の年末時代劇「奇兵隊」では松平健さん、そして前述の「龍馬伝」では伊勢谷さん、「花燃ゆ」では高良健吾くんが演じたものの馬面で目が細い本人に輪郭だけでも似ているのは伊勢谷さんが突出していたので写真を知っている山口県人、特に下関市民が熱狂するのは当然でした。
一方、「花燃ゆ」は全国的には極めて不人気で始めから終りまで低視聴率を維持していても山口県内では視聴が義務づけられていて県は「維新150周年(地域限定の呼称)」の前宣伝として公費を使って喧伝していました。そんな吉田寅次郎役は昭和49(1974)年の大河ドラマ「勝海舟」では石橋蓮司さん、昭和52(1977)年の同「花神」では篠田三郎さん、1991年の年末時代劇「炎の如く」では風間杜夫さん、1998年の大河ドラマ「徳川慶喜」では俊藤光利さん、前述の同「龍馬伝」では生瀬勝久さん、2013年の「八重の桜」では小栗旬さん、そして前述の「花燃ゆ」では伊勢谷さんでした。野僧個人としては馬面と言うよりも貧相な長い顔に高杉よんと同じくらい細い目の吉田よんには俊藤さんが一番似ているように思いますが、輪郭では伊勢谷さんになるようでこちらも山口県人、特に萩市民が興奮していました。
今回、伊勢谷さんは最近の芸能界で大物俳優や芸人が相次いで逮捕されている覚醒剤ではなく大麻のようですから、批判の声の音量も少し下がるかも知れません。しかし、山口県では本人や親が県内出身でなくても周防・長門、山口県で目立つことをすれば郷土の偉人・英雄にしますから、何事もなく俳優として成長していけば遠からず「山口県のスーパー・スター」「復活した吉田松陰+高杉晋作」として県や下関・萩市が公的予算を使って宣伝したはずなので勿体ないことをしました。
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  1. 2020/09/13(日) 12:17:12|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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