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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

TBS「空飛ぶ広報室」について

現在、TBS系列で「空飛ぶ広報室」と言う航空自衛隊を描いたドラマが放映されていますが、あのドラマは原作を読んだ元小隊員たちから「是非、感想を聞かせて下さい」とのメールが殺到して、野僧も見始めました。すると非常にリアルな職場の情景、人物の描写の連続で懐かしさに涙が込み上げて止められません(普通は笑うのでしょうけど)。特に柴田恭平さんが演じている鷺坂1佐は、キャラクターだけでなく顔まで浜松時代の上司にそっくりです。
一般の視聴者の皆さんはドラマだから面白く演出していると思われるかも知れませんが、実際の航空自衛隊はあれ以上にギャグの宝庫です。
一例として野僧の幹部学校の卒業の寄せ書きを添付しますが、この期の学生長は8家百合1尉(当時)と言うテレビに出演したこともある美女で、野僧と同じ班であったためこのようなことになりました。このギャグのセンスは如何でしょう?。具体例は「航空自衛隊怪僧記」の春日編や浜松編(番外編・浜松のエライさんたち)に詳しく紹介してありますのでどうぞ。
国民各位は陸上で自衛隊をイメージしますが、実際の陸海空は別組織・異業種と言っていいほど違います。ドラマの中でかつて防衛庁記者クラブの記者が作った陸海空自衛隊の気質を表す四字熟語、陸は「用意周到」「動脈硬化」、海が「伝統墨守」「唯我独尊」、空は「勇猛果敢」「支離滅裂」が紹介されていましたが(内局は「優柔不断」「本末転倒」です)、これには色々なバリエーションがあって、例えば宴会でエライさんが下手なカラオケを歌っている時、陸は全員正座で拝聴し、終わったら盛大な拍手をする。海は小声で私語をするが、最後は儀礼的に拍手する。そして空は始めから無視して勝手に騒ぎ、歌い終わったら若い者が「終わったすか?」とマイクを奪うです。
航空自衛隊には階級のほかに実力と言う厳格な上下関係があり、パイロットや兵器管制官は階級や出身学歴(ソースと言います)に関係なく空中戦で強い者が上。整備員も腕で勝負です。
また、パイロットの航空幕僚長閣下も上空では3曹(下士官)の航空管制官の命令に従わなければならず、飛行機を壊せば整備員の世話にならなければならないのです。ですから階級章だけで絶対服従とはならず、歌も上手くなければ聞いてもらえません。
一方、野僧は自衛隊体育学校で教官の明らかに間違った説明を質問で指摘したところ、陸の学生から「この課程では教官が言われたことが絶対に正しいんだ」と叱責され、それに「教官としての責任はどうなるのか?」と反論すると「空中分解自衛隊」と非難されました。
航空自衛隊にとっては陸よりも米空軍の方が理解し合える同業者であり、多分、海上自衛隊も同様でしょう。ただ、最近の海上自衛隊は「脱帝国海軍」「米海軍と同一化」を志向し、教場に掲げられていた東郷元帥、広瀬中佐、佐久間艇長の写真を外し、操艦用語を英語化していて「伝統墨守」ではなくなっています。
尤も、戦前から帝国海軍もマハンの教えを受けた艦隊決戦主義者ですから、兄弟弟子ではあります(あちらは内弟子、こちらは通信教育ですが)。
それからドラマで企画書の「国防の意義」を否定する場面がありましたが、航空自衛隊は実際に365日24時間、領空や周辺空域を警戒監視し、緊急発進を行っていると言う自信がありますから殊更に国防なんて言葉を振りかざす必要を認めていないのです。
安倍内閣が主張する「自衛隊を軍に」と言う古臭い希望も、おそらく陸上OBの声であって、世界に目を向けている海上と航空は「Navy」と「AirForce」の方が好みでしょう。
百合ちゃんを探せ
2佐の教官もつきってくれました。
木村卓馬恭平さんに似てませんか?(勝手に写真を使ってスミマセン)

  1. 2013/04/27(土) 09:44:07|
  2. 「空飛ぶ広報室」解説
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