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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

TBS「空飛ぶ広報室」について3

今回はWAF(航空自衛隊の女性自衛官)の幹部の話でしたが、これにも異論があります。
柚木3佐は最初に赴任した高射部隊でお嬢様扱いされて女を捨てたと言っていますが、任官直後の幹部が部隊で半人前扱いされるのは普通のことで、別にWAFだからではないでしょう。
高射部隊は「射って、当たった」の訓練だけが仕事ですが、航空部隊では半人前の幹部の誤った指示に従って飛行機が落ちればパイロットが死ぬことになり、現場ではアカラサマに無視します。
それが新米幹部の修行なのですから、柚木3尉は古賀曹長が何故そうしたのかを訊き、質疑応答を重ねて熟練した隊員の知識を吸収するべきだったのです。
確かに防衛大学校では「自分たちが自衛隊の中核にならなければならない」「部下を思うままに指揮しなければならない」と教え込まれますから、指示通りになっていなければ我慢できないかも知れませんが、それは思い上がりです。
野僧の幹部候補生には九州大学出身のWAFの同期がいましたが、学力がずば抜けていたため自分が一番すぐれていると舞い上がり、上司や空曹から指導に一切耳を貸さず、「この私に見習いの仕事をさせるとは許せない」と言って1年で退職しました。出した結論の方向性が違うだけで柚木3佐も考え方は同じでしょう。
ただ、自衛隊が女を捨てさせようとする面があることは否定できません。
航空教育隊の初任空曹課程などではWAFに命令口調として「XXしろ!」「△△だろう!」などと男言葉を使わせていました。また、課程中は化粧をさせず、男と一緒であるように振る舞わせることを厳正な指揮の形、対等な男女の姿と指導していました。
しかし、野僧は警備小隊長時代、警衛隊員に「男は靴を、女は顔をピカピカに光らせろ」と指導していた経験から、課程教育の評価点検では化粧をしていないWAFに「何故、化粧をしない?口紅は男が鬚を剃るのと同じだろう」と指摘し、小声で「日に焼けると肌の手入れが大変だぞ」と耳打ちすると「はい」と素直にうなづいていました。
野僧は米空軍少佐だった彼女の母親の「肝っ玉母さん」的な人間性をWAFの理想像として、「女を捨てた女は男の腐った物」「目指せ、カカア天下」「部隊のお袋さんになれ」と指導していました。おかげで防府では「坊さんに性別はない」とWAFである婦人自衛官教育大隊長から「立ち入り自由」のお墨付きを戴きましたが、そこで目の当たりにしたのは男性の視線がない場所での女性の実態でした。夏に施設点検でWAF隊舎の廊下を歩いていると、短パンに乳当て(ブラジャー)だけで立ち話していたり、素肌に白の薄いTシャツ=シースルー状態で話しかけてきて、視線のやりどころに困りました。
野僧が浜松に赴任して最初の仕事は、妊娠した19歳の輸送小隊のWAFをどうするかでした。
隊長以下、「退職させる」で周囲の意見は一致していましたが、野僧は本人の意思を確認した上で自衛官として出産させ、育児と仕事を両立させることを決めました。
すると輸送小隊の先任空曹は「育児をしながらでは職場の負担になる」と退職させるように強く言ってきましたが、当時は野僧自身も愚息を育てているクレイマー幹部でしたから、「それは私にも辞めろと言いたいのか?」と答えると黙ってしまいました。
野僧は「今後、WAFは確実に増えていくのだから、その戦力化の方策を確立しておかなければならない。これは格好のテストケースだ」と宣言し、そのWAFを輸送小隊から自分の総括班に配置換えして、「今後の子持ちWAFの道を作るつもりで頑張れ」と激励しました。
ただ、出産後に「育児休暇を夫婦交代で取らせろ」と申し入れて、輸送小隊長と大喧嘩になりましたが(20年前の話です)。
WAFは良い女であるべきです。それも男の基準に合わせるのではなく、女にしかできない仕事のやり方を見つけていくことです。「燃えろいい女、燃えろWAF」(つづく)
  1. 2013/05/07(火) 09:47:05|
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