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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

商業マスコミって・・・

現在、山口新聞の連載コラム「東流西流」の水曜日担当で記事を書いているのですが、エライ目に遭っていてブログが書けませんでした。
野僧を取材した若い担当記者は話していて坊主の線香臭い説法よりも血沸き肉躍る航空自衛隊の武勇伝に興味を持ったのか「航空自衛隊ネタを好きなように」と勧めたのですが、編集部は中学生から高齢者までの読者には刺激的過ぎると原稿の差し替えを命じてきたのです。それも前夜の夜9時過ぎでした。
そこで書き貯めてあった原稿に逐次差し替えたのですが、「死」「戦い」「困難」などの刺激的な単語が入っていれば却下、結局はブログ用のテレビドラマ「空飛ぶ広報室」の解説記事を転用することになってしまいました。それも誤字の修正を依頼しても未処置のまま掲載されてしまいましたから余程ギリギリのタイミングだったのでしょう。
テレ朝バンコク特派員をやっている友人は「自衛隊を取材して真実を書いても、デスクが社是や読者うけで記事を修正させて、真実とは違う報道になってしまう」と嘆いていましたが、当にそのことが野僧にも降りかかってきたようです。
長年、交流がある右翼・左翼を自称する大学の先生方や自衛官たちは野僧が予定していた原稿「死に損ない」の方が読み応えがあると言ってくれますが、本なら特定の読者層を狙えるものの新聞では無理でしょう。
しかし、野僧は即応対処に熟練した元航空自衛隊ですから何でもOKですが、普通の執筆者はどうしているのでしょう。
本日は前回の掲載記事と今回、却下になった記事を添付します。「日記(暦)」がない日に連載することとしませう。

 任務即佛道
航空自衛官になって最初の体力測定で同期が殉職し、半年後には入校していた浜松基地でブルーインパルスの墜落事故を目の当たりにしました。赴任した沖縄では離陸しようとしたTー33Aが滑走路端のテトラポットに突っ込んで炎上し、さらに基地内に陸上自衛隊のヘリコプターが墜落する事故も目撃しました。このことで「自衛官としての死」と言う疑念を抱き、帰省した折、師僧(祖父)に問いました。すると「人には死ななければならない時は確かにある。しかし、普通は無いものだ。お前たち自衛官は死を直視するべき職業なんだろう」と言って「武道に励め、坐禅をせよ」と勧めました。それからは言葉通りに少林寺拳法と坐禅に励み、帰省の度に師僧を訪ね、道を問うようになりました。やがて師僧は「趣味の坐禅なら今のままで良いが、ここから先を知りたければ頭を剃れ」と言いました。得度に当たり師僧は「江戸時代に鈴木正三(しょうさん)と言う三河武士出身の禅僧がいた。正三は『坊主よりも武士の方が修行になる、なぜなら武士は常に生死のギリギリの所に身を置いているからだ』と言っている。お前も自衛官の仕事を修行と心得て精進せよ」と垂訓しました。つまり自衛隊の任務が野僧の佛道となり、ブログ「野草山岳録」でも申している全国各地での参学行脚が始まったのです。(下関市・托鉢僧)5月1日・1回掲載記事

 死に損ない
野僧はパイロットではないので真剣に死生観を考える必要はなさそうですが、やはり死は近くにありました。基地の正門前に暴走族が多数集結して猛り狂っているのを単独で乗り込んで解散させた時、ある作戦計画により二カ月間、基地警備の指揮をとった時、ペトリオット・ミサイルの実弾を運ぶ車両隊の指揮官として深夜の八甲田山の凍結した路面で、ガードレールがない道を谷に向けて横滑りした時、どれもあと数歩でした。しかし、最も死に近づいたのは警備小隊長として勤務していた基地をニュージーランド空軍の参謀長が来訪された時でしょう。こう言う場合、警備小隊は警護と誘導のため交通統制の隊員を配置するのですが、雨天のため午後からの日程が変更になりました。ところが上級司令部の担当者はそれを同じ隊の輸送小隊に直接連絡したため、午後からの視察では途中から交通統制がおらず、同行していた司令官は「航空自衛隊の恥だ」と激怒しました。それに担当者が「警備小隊によく指導しておきます」と答えたため、警備小隊の落ち度と言うことになり、野僧は武人の作法に則り、死を以て詫びようと決めました。参謀長(英文)と上司、家族に宛てた遺書をしたため、備えている拳銃と実弾を「点検する」と言って持ってこさせ、「さて倉庫で」と立ち上がったところを拘束されたのです。(下関市・托鉢僧)5月8日・2回予定→却下
  1. 2013/05/09(木) 10:19:42|
  2. 「東流西流」却下原稿
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