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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

1月25日・日本を破滅させる工作機関=朝日新聞が発刊した。

明治12(1879)年の1月25日に日本を破滅させる方向に世論誘導する工作機関である朝日新聞の前身の大阪朝日新聞が発刊されました。
朝日新聞の危険なところは文章力が極めて高いことで、読者はその美辞麗句の奥に隠された毒に気づかずに洗脳されてしまうのですが、大阪朝日新聞は政治的な記事は無いに等しく連載小説を紙面の中心に据え、空いたところに広告を載せ、残った部分で街中の噂話を紹介するようなローカル読み物新聞でした。
ところが明治11(1878)年に大久保利通さんが暗殺されて政府の実権を握った伊藤博文さんは同じ山口閥の井上馨さんや山県有朋さんと結託して西郷南洲さんと大久保さんの2大巨頭を失った鹿児島閥を政権中枢から排除して権力を独占することを画策し、江藤新平さん亡き後の佐賀閥を率いていた大隈重信さんも排斥する政変を起こすと伊藤さん一派が関西での世論工作に利用するため三井財閥を通じて秘密裏に経営資金を提供するようになり、政府の広報紙=御用新聞としての立場を固めたのです。そのため御用新聞として明治政府が朝鮮王朝内の守旧派と改革派の抗争に介入することに賛同して日清戦争を発生させ、戦争に勝利して獲得した大陸での利権を三国干渉で放棄すると帝政ロシアを敵視して国民を勝てる見込みが全くない戦争に駆り立て、すでに日本の戦力が尽きていたにも関わらず講和に反対しました。
この頃、朝日新聞は好戦的な論調に目をつけた共産主義勢力に取り込まれ、第1次世界大戦後は軍縮に賛成し、ロシア革命による共産主義の伝播を阻止するためのシベリア出兵に反対し、労農勢力の政界進出が期待された普通選挙法を推進しながら共産主義運動を禁止する治安維持法に反対しています。そして昭和の最初期に上海支局員の尾崎秀実(おざきほつみ)記者がスターリン書記長の子飼いのスパイ・リヒャールト・ゾルゲさんの工作組織に加わると日本を破滅させるための世論誘導を本格化させました。
大陸情勢に詳しい尾崎さんは近衛文麿内閣の外交顧問になり、関東軍が支那事変を起こすとソ連に対する戦力だった関東軍を南進させることを内閣で主張するのと同時に朝日新聞で大々的に扇動して国民の目を大陸の利権漁りに向けさせ、さらに近衛首相の「蒋介石政権は相手にせず」と言う失言を国民党幹部に伝えて停戦を封じました。
こうして日本が大陸に侵攻すれば利権を持つイギリスと衝突するのは必至でこれにアメリカを巻き込めば大戦争になって日本は壊滅的被害を受けて敗北し、その廃墟にヨーロッパとの2正面作戦で疲弊し切っているアメリカに代わってソ連軍が乗り込めば革命を起こさずに占領によって共産主義化できると言う台本でした。しかし、ナチス・ドイツが侵攻する誤算が生じてソ連が戦力を消耗し、日本も本土決戦を前に昭和の陛下が無条件降伏を決断されてアメリカが占領したことで朝日新聞の謀略は頓挫しました。
それでも戦後はアメリカの同盟国としての日本の弱体化を画策し続けて、中曽根康弘内閣や安倍晋三内閣などの有力な政権の執拗な粗探しや戦前の報道姿勢への懺悔を大義名分にした反戦平和報道=反安保反自衛隊闘争も目的は一つです。
  1. 2022/01/25(火) 14:25:36|
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