野僧が空曹・士官として2度勤務している間も1分間に6000発を発射するバルカン砲のように不祥事が日常化していて曹侯学生として入校した時に受けた教育の内容は兎も角としてその綺麗事を語っていた班長たちの実像に愕然としながらも演技力に感心したものですが、今年も相変わらずの不祥事の発表で華々しく新年を迎えたようです。
今回は昨年6月7日に基地内の浴場で20歳の男子空士長が同僚の顔を右拳で1回殴って軽傷を負わせて懲戒処分停職30日と同年6月29日に別の20歳の男子空士長が同僚の喉付近を押さえつけて軽傷を負わせて停職10日と言う暴力事犯でした。
野僧も空曹の班長として勤務している時には教え子に体罰を与えましたがそれは主に腕立て伏せで(殴打は帝国陸海軍のイメージがあるので厳禁されていた)、しかも教育不行届きの責任を負って野僧も一緒に実施しました。教え子はその1度数十回だけですが、野僧は叱責する度に実施するので毎日数百回の腕立て伏せに励むことになり、当直の時に入浴させる前に「脱衣籠を確実に片づけろ。後で点検して残っていた籠1個に10回腕立て伏せをさせるぞ」と宣言して送り出したのですが、点検すると26個も残っていて夜の点呼時に260回の腕立て伏せを一緒に実施しました。翌日、出勤してきた中隊長が「今朝のウチの兵隊は『おはようございます』と挨拶するのに敬礼をしない」と不思議がっていたので腕が上がらないほどの筋肉痛になっていることが判りました。そんな過酷な体罰も野僧が一緒にやっていたので教育として認められていましたが、今回の不祥事の被害者は同僚と言うことなので体罰ではなく単なる暴力のようです。
同じ航空教育隊でも熊谷基地の第2教育群は新隊員を教育職として残すのに運動能力だけでなく人間性も選考基準にしていますが、防府南基地の第1教育群は歴代基地司令が基地硬式野球部を実業団大会に出場させようと強化を命じるため高校球児を優先し、航空自衛隊大会での優勝にも固執するのでサッカーとラグビー、武道と持続走の選手も残しているため脳が筋肉の馬鹿ばかり揃っています。おまけに脳が筋肉の馬鹿は半ば野性動物なので気に入らないことがあれば相手かまわず吠えて噛みつく暴力沙汰が日常風景で「怪我をさせない暴力」に熟練していくのです。今回も相手が軽傷を負って証拠が残ったので懲戒処分を受けましたが、医官が診断困難であれば被害者が古参空曹に説得されて加害者が謝罪することで一件落着したのでしょう。
また防府南基地は山口県に所在するため幕末に藩士同士が血みどろの殺戮を繰り返した毛利藩の亡霊に取りつかれていて暴力行為に罪の意識を抱かない異常な殺気が充満しています。今回も航空教育隊は「隊員教育を徹底し、再発防止に努める」とコメントしていますが、新入隊員の基礎教育を担当する部隊から同じコメントを1年に何回聞くのかを思うとそろそろ治癒の見込みがない悪性の疾病と診断し、航空自衛隊と言う肉体を守るために切除=廃止を決断するべきでしょう。
新隊員の3ヶ月程度の基礎教育は全国の各航空団に分散させれば可能であり、初任空曹課程は術科学校の上級=アドバンス課程に含めれば十分です。
- 2022/02/20(日) 14:56:15|
- 時事阿呆談
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0