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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

2022年2月22日は「スーパー猫の日」だそうな。

日本で2月22日は「ニャン、ニャン、ニャン」の語呂合わせで「猫の日」になっています。それでは「犬の日」は「ワン、ワン、ワン、ワン」で11月11日かと思いきや数を揃えたのか1月11日なのだそうです。
ただし、「ニャン、ニャン、ニャン」はあくまでも日本語の語呂合わせなので海外では世界最大の動物愛護団体の国際動物福祉基金が2002年に制定した8月8日が「世界猫の日」で、その他にもロシアは3月1日、アメリカは10月27日(6月4日は「猫を抱く日」、10月16日は「野良猫の日」)、イタリアを代表とする多くのヨーロッパ諸国は2月17日、台湾は4月4日が「猫の日」です。一方、猫を食べる食習慣がある中国本土や東南アジアでは「猫の日」は見当たりませんが、干支では東アジアは卯=兎になっている来年が東南アジアでは辰=竜と巳=蛇と同様に寅=虎と大小の対として猫年です。
またイタリアでは中世カソリックの異端審問と魔女狩りで黒猫を悪魔の使いとして見つけ次第に焼き殺していた過去を反省して10月17日を「黒猫の日」にしていますが、イギリスでは逆に船乗りが黒猫をラッキー・キャットとして航海に同行させていたため10月27日を黒猫に感謝する「黒猫の日」にしていて、アメリカでも8月17日を同じ趣旨の「黒猫の日」にしています。ただし、メイフラワー号に鼠を駆除する目的で乗せていたのはアメリカン・ショートヘアだったとする記録が残っています。日本では黒猫を暗闇で目だけが光ることから苦境から救ってくれる福の神にしていていますが「黒猫の日」はありません。強いて言えば9月6日の「クロ」でしょうか。
そんな「猫の日」も今年はキリスト教暦が2022年のため「ニャン、ニャン、ニャン、ニャン、ニャン、ニャン」と「ニャン」が5つ重なる「スーパー猫の日」なのだそうで、猫好きの間では「100年に一度」と盛り上がっていますが、22年になるのが100年に一度なのは当たり前で一般の人たちは特別な関心は示していないようです。
それを言うなら小庵が毎月12日を「ワンニャン」で動物供養の日にしているように12月12日を「愛玩動物=ペットの日」にするべきですが、最近の日本人は語学能力が著しく低下しているので語呂合わせが頭の中で組み立てられないようです。例えば「猫の日」にしても猫の鳴き声が「ニャン」であることを思い出して数字の2の音「に」と重ねられなければ理解できず、それが一種の駄洒落であることに気づいてようやく納得できるのですから今の若者たちが解説なしで理解できるのか大いに疑問です。
日本には語呂合わせの記念日が数多くありますが、最近のNHKが励んでいる「親父ギャグ」の保存運動を学校教育にも取り入れてもらわないと風前の灯火(ともしび)です。本当は民放各局も「親父ギャグ」などと昭和世代を馬鹿にするのではなく平成の若者たちの語学力の低下を指摘して「お前たちは馬鹿だ」と宣告するべきなのです。
ところで野僧は犬と猫のどちらが好きかを二者択一にされると1日数回は愛猫の音子と若緒の墓参を欠かさない一方で警備小隊長時代に部下として忠実に任務を遂行してくれていた歩哨犬たちの顔を今でも忘れていませんから悩ましいところです。
  1. 2022/02/21(月) 14:38:03|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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