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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

ルール無用の戦争はロシアの民族性なのか!

野僧は以前から「通常弾頭のミサイルでも発電所の原子炉を破壊し得る威力があれば核兵器になる」と警告してきましたが今回のウクライナ侵攻でロシア軍が一歩手前まで実行してくれました。またロシア国内の反戦運動の激化を受けて第2次世界大戦中に東條英機政権が戦争を批判する人間を最下級の兵士にして前線に送った「懲罰徴兵」も始めるようです(ヒトラー総統はドイツ軍人の自尊心を守るため表向きは実施しなかった)。
敗戦後の日本では社会主義国家の盟主・ソビエト社会主義国家連邦を絶賛し、信奉する学界と教員、大手マスコミによって近現代史が作られていたためロシア革命以降のソ連軍が帝政を復活させようとする貴族階層の地方領主と革命軍との間で繰り広げられた熾烈な内戦やバルト3国の併合とフィンランドやモンゴルへの軍事侵攻などは隠蔽し(1978年から1989年のアフガニスタン侵攻もほとんど報道しなかった)、日ソ中立条約では破棄するのに1年間の事前通告=猶予期間を相互に義務づけていたにも関わらず昭和20(1945)年8月9日に満州と樺太に侵攻し、8月14日に日本がポツダム条約の受諾を通知した後の8月17日未明に千島列島の最北端の占守島に上陸した事実も歴史から削除していました。そのため満洲の関東軍は開拓民を置き去りにして敗走したものの樺太と千島の北方軍は樋口季一郎軍司令官の決断と指揮によって激闘を繰り広げ、北海道への上陸を阻止したのですが大半の国民は知りません。
さらに歪曲した日本の近現代史ではソ連軍だけを賞賛するのでは現実の脅威と齟齬するため帝政ロシア軍についても美化していて、日露の地上戦がクロパトキン極東軍司令官の消極的な指揮の結果、壮絶な戦闘様相を呈することなく停戦になったため「節度ある軍隊だ」と思わしていますが、日本の幕末期にあたる1853年から1856年のクリミア戦争では戦闘行為だけでなく戦死者の取り扱いや傷病者の処遇などがヨーロッパ諸国にジュネーブ条約を制定する必要性を認識させた人道に反する悲惨な状況を生起させています。
ソ連崩壊後の現代ロシア軍も1994年から1996年、1999年から2003年のチェチェン侵攻や2008年の南オセチア侵攻ではロシアが世界の正義を担う国際連合安全保障理事会の常任理事国(共産党中国も同様に)なので告発されなかっただけで実態は旧ユーゴスラビアを超えるジェノサイド=民族抹殺大量殺害だったと言われています。
ロシア軍=ソ連軍の残虐性の際立った特色としては韓国軍(朝鮮戦争やベトナム戦争だけでなく元寇や李王朝の対馬侵攻でも姦っている=民族性)と双璧をなす女性への凌辱があります。ソ連軍は満洲や樺太で占領した集落では住民を戦闘員と文民ではなく男女の性別で分け、先ず男性と老女・幼女を皆殺しにして成人女性は散々に強姦した後で殺害しました。この悲惨な状況を司令部に報告する電話を聞いていた樺太の真岡郵便局の電話交換手9名が最後まで職務を遂行しながら凌辱される前に服毒自死しています。またシベリアに抑留された日本赤十字の従軍看護婦は医療支援として派遣された現場でソ連軍将兵に性行為を強制されて慰安婦にされています。ウクライナ軍の女性兵士たちはそれも覚悟しているのでしょうか?
ウクライナ軍クルド人民兵・
女性兵士たちがこうならないことを祈ります(右袖にウクライナの国旗・犠牲者はクルド人の民兵)

  1. 2022/03/08(火) 15:38:42|
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