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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

この際、中露の常任理事国の資格を審議しろ。

6月8日、国連総会では4月にリヒテンシュタインが安全保障理事会で拒否権を行使した常任理事国の理由説明を提案して決議されました。
この提案は安全保障理事会でのウクライナ侵攻に対する非難決議に当事国のロシアが常任理事国として拒否権を行使しても何もできなかったことへの抑止策ですが、今回はすでに弾道ミサイルの発射と核実験への非難決議が成立(共産党中国は棄権した)して経済制裁が実施されている北朝鮮が過去にない頻度で弾道ミサイルを発射していることを受けて追加の経済制裁が提案されていたのですが共産党中国とロシアが拒否権を行使したのです。
この理由説明は国連憲章の改定を伴っていないため強制力はないのですが、両国とも応じたのは「国際社会での孤立化は避けたい」と言う一応の配慮があったのでしょう。
総会では共産党中国とロシアとは別に70カ国以上が演説を希望し、大半は両国の拒否権の行使を批判したので193カ国の加盟国の大多数が白眼視している雰囲気が醸成され、その中で晒し者になった共産党中国は「政権交代ごとに揺れるアメリカの対北朝鮮政策に問題の根底がある」とアメリカの自国にはない選挙制度を揶揄し、北の国王を商売相手として優遇していた西洋花札(とらんぷ)政権と同じ民主党の北朝鮮の核施設の空爆破壊の直前で腰が砕けた栗金団(くりきんとん)政権と副大統領として小浜(おばま)政権の対中融和外交に加担した失策を挽回するために強硬な姿勢を取っている売田(ばいでん)政権の政策転換が原因と開き直りました。続いて今では悪役が板についているロシアは「これ以上の制裁は事態を袋小路に至らせる」と自分の立場を北朝鮮に重ねていました。
しかし、本質的な問題は共産党中国と現在のロシアはどちらも国際連合が創設された時の常任理事国の資格要件である第2次世界大戦における戦勝国=連合国だった国民党中国とソビエト連邦とは別の国家であり、中でも共産党中国は朝鮮戦争では義勇軍=志願兵と言う形式は採っていても韓国を支援する国連軍との戦争を行った敵対国だったのです。つまり連合国が戦火を交えた日独伊と同様の戦争犯罪国だったのですが、アルバニア決議案に基づいてこの事実を審議することなく1971年10月25日に国民党中国に盗って代わって国際連合に加盟しただけでなく常任理事国の椅子まで奪い取ったのです。
ロシアは侵攻を正当化するためウクライナ政府を「ナチスの再現」と非難していますが、ナチスと戦ったのはソビエト連邦であり、プッチン政権としては侵攻を正当化するのと同時に国民にソビエト連邦の栄光の歴史の再現を喧伝しているのかも知れません。しかし、過去のウクライナ政府は東部地区のロシア系住民がロシアのクリミア半島併合に呼応して分離独立を要求するデモを起こすと武力鎮圧しましたが、クリミア半島併合自体が事実上の軍事侵攻と不法占領であり、これに呼応することは国家に対する反逆に他ならず政府軍を派遣して鎮圧することは間接侵略に対処するための正当な国家権力の行使です。
第2次世界大戦は連合国の手前勝手な正義の強制に他なりませんでしたが、それでも血を流して守った「正義」は共有していました。やはり「正義」を持たぬ共産党中国やロシアのような非人道行為の常習犯が常任理事国として主導権を握ることは許されません。
  1. 2022/06/16(木) 15:39:03|
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