fc2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

百害あって数利しかない風力発電は止めろ!

低温によって分子密度が高くなった空気が高温に向かって流れて風を起こすと言う自然界の法則に従ってシベリアで冷却された大気が大西洋の暖流に向かって流れ続けるヨーロッパでは有効な風力発電も日本では重大な環境破壊をもたらすだけでなく、安全保障の根幹である航空自衛隊の警戒管制網のレーダー波に障害を与えることが明らかになりました。
日本海に面しながら山に囲まれている当地では年間通じてそれほど強風は吹かないにも関わらず山頂に風力発電機が林立しているため昔は暗夜に星よりも多くの蛍が飛び交っているのが風物詩でしたが、今では強力な照明で風力発電機が浮かび上がり、その不自然な光が周囲も薄明るくしてしまうため飛んでいる蛍の仄かな光は搔き消され、足元の草地を探すが蛍観賞になっています(蝮の目も同様の光り方をするので要注意)。おまけに風力発電機は回転が遅くても大きく風を切るため昼夜間を問わず「ブーン」と言う不気味な音を立て続け、麓の集落では常に震動が伝わってきて生活環境は非常に悪化しています。
さらに日本海側は渡り鳥の飛行コースなので群れが風力発電機の回転翼に巻き込まれると無残にも叩き落とされて周囲には大量の死骸が散乱し、それを狙った猪や猿が集まってきて渡り鳥の季節が終わるとそのまま畑の野菜を喰い荒らす被害が始まります。
それだけの苦痛を撒き散らかしている割に日本では風力が弱い上に安定せず、建設前に電力会社や製造メーカー、建設業者、県や市の環境担当職員が熱心に宣伝したほどの発電量はなく、「使わない余剰分は販売すれば元手無しの安定収入なる」と言うのは空手形になっています。
一方、風力発電機がレーダー波に障害を与えると言うのは航空自衛隊で警戒管制レーダーを取り扱ったことがある者なら誰でも危惧する常識です。航空自衛隊でも西部航空方面隊と南西航空方面隊管内ではレーダー・サイトを設置している山や離島の標高が低いため探知距離が十分に確保できず、ましてや海岸線近くの山の稜線に高さ100メートルの金属製の構造物を設置してそれが回転して電磁波を帯びれば探知範囲を遮断するだけでなく海面で乱反射するレーダー波に篩(ふるい)を掛けるように識別して高速度で移動する航空機の反射波(最近はステルス性の強化で微弱になっている)を捕捉している探知能力に多大な障害を与えることは説明すれば素人にも判るでしょう。
実態は反自由主義の政治組織であるヨーロッパの環境団体も流石に「安全保障を犠牲にしてまで環境保護を優先しろ」とは言わないと思いますが(言えば一般国民から不信感を抱かれる)、日本の売り込み業者は問題の本質が判っておらず「経済産業省が通達した設置基準にそって建設計画を策定したのに」とまるで防衛省の言い掛かりのような反発を示し、マスコミも「環境保護を優先するべきだ」と同調していました。
結局、環境運動まで商売にしようとした経済産業省の官僚に安全保障と言う概念が欠落していることが原因ですが(下手すれば共産党中国の政治工作員の公務員労組が画策した可能性もある)、日本には適合しないヨーロッパ式の器材の導入については安全保障と環境への悪影響=逆効果を理由にして白紙撤回するべきです。
  1. 2022/06/19(日) 15:15:29|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<続・振り向けばイエスタディ161 | ホーム | 続・振り向けばイエスタディ160>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/7726-ec8e9bde
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)