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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

こんな連中と歴史認識を共有できるのか?韓国の盗難観音像裁判

日韓のマスコミが「外交関係の修復に前向き」と報じている韓国の尹錫悦新政権は前提条件として「歴史認識の共有」を掲げていますが、これが絶対に歩み寄れない遮断壁・地雷原であることを示す裁判が続いています。
韓国の浮石寺が2013年2月に「倭寇や秀吉の朝鮮侵攻の時に略奪された」と称して対馬の観音寺から盗み出して持ち帰った観世音菩薩坐像の所有権の確認を求める裁判で大田地裁は「観音寺側が入手した経緯を証明できなければ所有権は認められない。したがって所有権は浮石寺側にある(浮石寺がこの観世音菩薩坐像を保有していた証拠は求めなかった)」と俄かには信じ難い判決を出しました。しかし、当時の韓国政府(朴槿恵政権)が盗品として日本に返還し、その上で「文化財は本来の所有者に権利がある」とするユネスコ条約に基づく返還交渉を行うための証拠物件として国立文化財研究所に保管させている処置を不服とする浮石寺が返還を求めて起こした裁判の控訴審で、対馬の観音寺の現住職が1審で敗訴した韓国政府側の特別参考人として出廷して「日韓の民法上、所有権は観音寺にある」「佛像は公然と所有してきた対馬の財産だ」「10年以上前に窃盗団に盗まれて不法に韓国に持ち込まれた事件の本質に立ち返るべきだ」「1日でも早く我々の手元に戻ってくることを願っている」と審理内容とは別次元の意見を述べました。
浮石寺の住職を首領とする窃盗団が観音寺から観世音菩薩坐像を略奪した時、日本政府(第2次安倍政権)は当然、即時返還を要求しましたが、韓国文化財庁は2014年に「倭寇や秀吉の朝鮮侵攻の時に略奪された蓋然性は高いが、断定は困難」とお墨付きを与えたため窃盗団は2014年11月にも同じ対馬の梅林寺から誕生佛と大般若経360巻を盗みましたが、逮捕された一味は取り調べの中で「日本から奪った文化財は韓国で高値になる」と盗品売買が目的であることを自白しています。
それでも浮石寺は「韓国の文化財を奪還した」と主張していますが、実際は韓国の李王朝が儒教を保護した反動で日本の廃佛毀釋のような佛教弾圧が行われ、韓国の僧侶たちが本尊や経典を後世に残そうと日本に送ったと言うのも史実であり、観音寺の観世音菩薩坐像の背面には焼けた跡があるのです。
実は日本国内には李王朝の佛教弾圧や中国の太平天国の乱、義和団事件、辛亥革命などで佛教寺院が破壊されると僧侶や信者が保護のために日本人に託して持ち帰らせた寺宝や経典がかなり、有名なところでは曹洞宗の大本山・總持寺の常照殿に安置されている世界で2番目に古い石頭希遷禅師(790年没)の即身佛がありますが、こちらも在日中国人が「辛亥革命の混乱の中で日本人に略奪された」と時々返還要求集会を開いています。
日本でも明治の廃佛毀釋と文明開化の欧化政策で破壊、遺棄されることを惜しんだ欧米人が母国に持ち帰った多くの佛像や佛画、日本画、浮世絵、工芸品などが文化財として博物館や美術館で保管・展示されていますが、感謝しても略奪されたとは思いません。
破壊の危機に陥っていた文化財を託されて保護したことを「略奪した」と史実を歪曲し、「奪還は当然の権利」と司法が認めるような相手と歴史認識を共有できるはずがありません。
  1. 2022/06/22(水) 15:31:31|
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