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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

日本人はどうして対米戦争を戦ったのか?

野僧が開戦直後に予測したようにロシアのウクライナ侵攻は圧倒的な軍事力による首都の制圧や全土の占領は欧米の全面支援を受けてのウクライナ軍のゲリラ戦によって失敗した一方でこちらも予測通りにロシア系住民が圧倒的多数を占め、クリミア侵攻に同調して分離独立を要求し、武力鎮圧によって内戦状態に陥っていた東部・南部地域では逆にゲリラ戦が成立せず、ウクライナ軍が消耗して撤退を余儀なくされているようです。
どちらにしてもプッチン政権は軍事力の格差による早期占領を目論んでいたのは明らかで、戦車と装甲車に乗ったロシア兵に損害が出るはずがなく、クリミア半島と同様に現代版ナチスの圧政に反発するウクライナ市民に諸手を上げて歓迎されるつもりだったのでしょう。
ところがウクライナでは西側式選挙制度が機能してロシア系住民を武力で制圧しようとした政権を破り、コメディアン出身の大統領が就任していて開戦以降、プッチン大統領が口にしていた現代版ナチスと言う非難は「お前のことだろう。それとも現代版スターリンか」と矛先が自分に向いてしまっています。
プッチン大統領はやはりドイツのメルケル首相が東ドイツ出身でロシア語が堪能なだけに異常になつき、日本の安倍首相も孤立化によってプッチン大統領が嫌われ者同士で共産党中国に取り込まれるのを防ぐため接触していたのを「西側は全て自分を支持している」と誤解したのが運の尽きでした。結局、西側諸国にとってプッチン政権は20世紀に出現した悪の帝国・ソビエト連邦の再建を画策する許し難い存在であり、今回の自ら墓穴を掘った軍事侵攻を好機として過酷な経済制裁を加え、ロシアの国力の弱体化させて国民の不満をプッチン政権に向けることを画策したのです。
ところが西側のマスコミの取材に対してロシアの市民たちはプッチン政権に対する支持と信頼を明言し、戦争の継続を希望する声が大多数です。これを西側のマスコミはKGB出身のプッチン政権による言論統制が徹底していると断定していますが、市民、特に主婦層のロシア語での発言を聞く限り不自然に取り繕ったような口調ではなく、プッチン支持は本音のようです。
ここで日本人が考えなければならないのはヨーロッパの第2次世界大戦に連動して昭和16(1941)年12月8日に起こした対イギリス・対アメリカの戦争です。
開戦した時点で日本は長引く大陸戦線によって国力を消耗し切っていて近衛内閣によって国家総動員法が施行されて物資の流通や経済活動さえも国家によって統制される状態にあり、新たに戦争を始める余裕などはありませんでした。
そんな日本では朝日新聞が主導するマスコミが日本の経済的苦境をアメリカ、イギリス、オランダなどによる経済封鎖が原因と国民の怒りを誘導し、緒戦の海軍の連勝を大々的に喧伝して生活面は全く改善していないにも関わらず士気を発揚させていました。その後、海軍が連敗を重ねて制海権を失い、太平洋の離島で陸海軍の守備隊が全滅を繰り返すようになると東條英機政権は特別高等警察に反戦世論を思想犯罪として弾圧させましたが西側のマスコミはプッチン政権下のロシアをこの状態だと言いたいようです(西側にとってはゲシュタポか?)。
  1. 2022/07/08(金) 14:04:25|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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