参議院選挙が終わって自民党が圧勝しても小沢一郎帝国=岩手県で当選した新人の広瀬めぐみ候補が運動員と一緒に盛大な万歳三唱をして満面の笑顔で浮かれたように記者会見していた以外は岸田文雄総裁を始めとする自民党の幹部たちは政権交代選挙の大惨敗の時以上に演技ではない沈痛な面持ちでテレビに映っています。特に奈良県への応援を要請した高市早苗政調会長の憔悴ぶりは痛々しいばかりでした。
それは野党も同様で3位当選の立憲民主党の蓮舫議員が勝ち誇ったような笑顔で自分の人気を誇示していた以外は前回の衆議院選挙で落選して悲願の国会復帰を果たした辻元清美議員でさえも安倍元首相への追悼の辞を口にしながら涙ぐんでいました。どうやら同じ刈り上げ頭でも人品優劣は真逆のようです。
そして当・下関市では金曜日の昼に安倍元首相のニュースが流れて以来、一切姿を見せずコメントも未発表だった市長が月曜日に定例記者会見に臨みましたが、7年間地元選挙事務所の秘書を務めてきただけに憔悴の色は半端ではなく、両目は泣き腫らして開いておらず、「一睡もしていない」と言う説明通りに顔はむくんで記者が事件に対する所見を求めると頭が機能しなくなったように放心状態になっていました。これは人間的には共感できないことはないのですが非常事態でこそ泰然自若と振る舞うべき自治体の長としては極めて稚拙で、以前から能力以前に素養不足と指摘されていることを自己証明してしまったようなものです。
また認知症が進んで特別養護老人ホームに入所している安倍元首相の母親(地元では名前に「さん」付で呼んでいる)はニュースを見ても殺害されたのが自分の息子だと理解できなかったそうです。この母親は岸信介元首相の娘ですが、夫の安倍晋太郎議員がニューリーダーの筆頭=次期首相最有力候補と目されていながら癌で逝去し、地方議員出身の竹下登議員や自民党内では「アイツを首相にすれば国が滅びる」と揶揄されていた宮沢喜一議員でさえ首相になったのを無念の歯嚙みをしながら見て、後を継いで議員になった二男の首相就任に命を賭ける決意をしたと言われています。そのため選挙資金の獲得と支持組織の運営に辣腕を振い、華やかな表舞台は昭恵夫人に演じさせながらも実権は完全に握っていたと言うのが地元の常識です。
しかし、地元ではそのような人間模様とは次元が違う迷惑な波紋が発生しています。それは安倍元首相の死亡によって生じた衆議院山口4区の欠員を埋めるための補欠選挙ですが、山口県は人口減による議員定数削減で次回の衆議院選挙では現在の4選挙区から3選挙区区に議員1名が削減されることが決まっていて安倍元首相、実弟の岸信夫防衛大臣、高村正大議員、林芳正外務大臣の大物4人の中で誰を他県に移動させるのかが声をひそめた激論になっていました。そんな中で子供=後継者がいない安倍元首相が退場したのですからこれで丸く治まるはずでした。ところがこの補欠選挙で1名を選出すると山口県の衆議院議員は4名になり、次の衆議院選挙ではその1名を持て余すことになります。これは有権者にも迷惑な波紋=事態ですから早急に誰か解決して下さい。
- 2022/07/12(火) 14:49:28|
- 時事阿呆談
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