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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

9月27日・プロ野球初の没収試合が発生した。

昭和21(1946)年の明日9月27日に西宮球場で開催されたセネターズ(現在の北海道日本ハム・ファイターズ)とゴールドスター(現在の千葉ロッテ・マリーンズ)の試合が日本のプロ野球史上初の没収試合になりました。
没収試合と言うのは公式野球規則の「フォーフィテッドゲーム」のことで1「球審が試合開始時刻にプレイを宣告してから5分を経過してもなお競技場に出ないか、あるいは競技場に出ても試合を拒否した場合」、2「試合を長引かせ、または短くするために明らかに策を用いた場合」、3「球審が一時停止、または試合の打ち切りを宣告しないにも関わらず試合の続行を拒否した場合」、4「一時停止された試合を再開するために球審がプレイを宣告してから1分以内に競技を再開しなかった場合」、5「審判員が警告を発したにも関わらず故意に、また執拗に反則行為を繰り返した場合」、6「審判員の命令で試合から除かれたプレーヤーを、そのチームが適宜な時間内に退場させなかった場合」、7「ダブルヘッダー第2試合の際、第1試合終了後30分以内に試合場に現れなかった場合」に該当するチームを自動的かつ強制的に敗戦扱いする試合のことです。この試合の前に行われたパシフィック(現在のDeNAベイスターズ)の藤本定義監督が戦前の読売と阪神の選手を公式戦登録選手に加えて身元調査中に試合に出場させた5月20日のセネターズ戦、5月23日のグレートリング(現在のソフトバンク・ホークス)戦、5月24日の阪急軍戦、5月26日のグレートリング戦も7項目に該当しないものの後に没収試合になっています(実際の勝敗と得点に関係なく0対9でパシフィックの敗戦とされた)。
一方、この試合では西宮市に隣接する宝塚市に宿舎を取っていたセネターズが試合当日の朝からの豪雨でデーゲームだったこともあり「試合中止」と思い込んだ選手の大半が外出してしまったのです。ところが西宮球場付近では午前11時頃に雨は上がり、午後1時からの試合は実施可能の状態になっていて宿舎で連絡を受けたセネターズの選手は急遽、西宮球場に向かい午後12時過ぎには到着しましたが9人揃わず、球審は日本野球連盟と協議の末、ゴールドスターの選手を守備位置につかせて到着を待ち、午後1時27分に没収試合を宣告しました。これによってセネターズには罰金5000円と観客への入場券代の払戻金10928円が科せられました。
ところがこの没収試合の教訓は他の球団に共有されていなかったようで、翌年の6月6日にも後楽園球場で開催された東急と読売、阪急と南海の変則ダブルヘッダーでも同様の事態が発生しました。この時、阪急は千葉県の松戸市に宿舎を取っていたのですが、朝から豪雨で試合の開催が疑問視されたためマネージャーが後楽園球場に向かったものの最寄りの水道橋駅で駅員に「無理でしょう」と言われたため球場で確認することなく引き返してしまいました。ところが後楽園球場では第1試合前には天候が回復して東急と読売の試合が行われたのですが阪急関係者は午後3時30分の第2試合の予定時間になっても姿を見せないため午後3時35分に球審が没収試合を宣告しました。この時の罰金は7000円だったのでセネターズよりも過失の度合いが高かったようです。
  1. 2022/09/26(月) 14:10:19|
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