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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ262

「国内の治安が回復した以上、自衛隊の治安出動を解除するのは当然でしょう。政府は国民の不安を利用して自衛隊に警察権を与え、反対派を監視しようとしているんじゃあないですか」国会の衆議院予算委員会では立権民衆党の湧水代表が「自衛隊は災害派遣に消極的だ」と批判したのに続いて参議院予算委員会では連亡元代表代行が治安出動の撤収を要求していた。連亡は杖野代表が参議院選挙での大敗を受けて引責辞任したのに連座して代表代行の職を退いたが、生き残った数少ない持ち駒として相変わらずSMの女王を演じている。
「内閣総理大臣、石田史雄くん」「先生は過剰に監視されることを恐れておられるようですが、何か当局に知られたくない問題でも抱えておられるのでしょうか。缶民政党政権で閣僚を経験しておられる先生に今更申し上げるのも失礼かと存じますが、悪化した治安の回復には警察力の増強が必要不可欠であり、監視を行き届かせることで平穏な日常を維持できるのです。先生が現在の治安が回復しているとお考えならそれは自衛隊の治安出動の成果であり、撤収を決定するには我が国で暴動を画策する者たちの動向を慎重に見極める必要があります。軽々に判断はできません」石田首相の冒頭の皮肉に立権民衆党の席から「暴論だ」と野次が飛んだが石田首相は無視して答弁を続け、SMの女王に痛打を浴びせた。故加倍首相は生真面目過ぎる面があり、質問に誠実に答えようとする余り、このSMの女王や社人党から民政党に移籍した刈り上げ猿面女の挑発に乗って術中にはまることがあったが、石田首相は皮肉屋な性格が幸いしているのかSMの女王をM扱いすることもある。それにしても連亡が黒のボディスーツを着て網タイツに黒いエナメルの先が尖ったハイヒールをはき、真っ赤な口紅を塗って手に火がついたロウソクか鞭を持てば日活ロマン・ポルノのSMの女王・谷ナオミや麻吹淳子に引けを取らない。流石は元クラリオン・ガールだ。
「連亡くん」「治安出動については国会としても注視していく必要がありますが」「監視じゃあないのか」「もう1つの防衛出動待機命令についてはいかがでしょう」連亡の質問には自民党の席から野次が飛んだがこちらも冷たい視線を送っただけで表情を変えることなく無視してのけた。やはり外見だけでなく本当にSM趣味のSなのではないか。
「石田総理」「防衛出動待機命令は韓国軍によって海上自衛隊の対潜哨戒機と航空自衛隊の戦闘機が撃墜された事件で緊張が高まっている中、対馬の分屯基地が襲撃される事件が発生したため当時の浜防衛大臣が発令しました」石田首相としては女性の連亡には「対馬の海栗島分屯基地の官舎が襲撃されて隊員の妻たちが集団レイプされた」と説明した方が効果的だと考えたが、防衛出動待機命令を発令するに当たり、立権民衆党にも事件の詳細な資料を渡すとすぐにマスコミに漏洩させ、連亡自身も支持者との会食の席で「自衛官の妻が集団レイプされた事件を利用した」と防衛出動待機命令を批判したことがインターネットに書き込まれたから「同じ女性として」と言う認識はないのかも知れない。70年学園闘争世代は共産革命を真剣に起こす気だったため警察の機動隊や自衛隊を市民に銃を向けるロシア革命のツアー(皇帝)の兵士と同一視して殺傷することに罪の意識を持たなかった。それを濃厚に受け継いでいる反日政治家は日本人女性を慰安婦にしている韓国の愛国者たちと何も変わらないのだ。
「その後も対馬の分屯基地にミサイルが射ち込まれて破壊され、対馬は韓国系住民によって占拠されました。さらに中国は安全保障理事会で我が国に対する懲罰、つまり参戦を言明して奄美諸島の部分占領を企図して艦隊を派遣したため海上自衛隊が武力行使によって阻止しました。現在も一触即発の緊張状態は日に日に高まっています。このような状況では防衛出動待機命令を解除するのではなく、逆に防衛出動を即断できる覚悟を持っていなければなりません」「お前の祖国との戦争だ」「2重国籍はどっちを捨てたんだ」「この質問も北京からの命令か」「静粛に願います」石田首相の答弁が終わると自民党の席から何時になく激しい野次が飛んだ。連亡は以前、日本の国籍法では20歳以降は認められていない台湾との2重国籍を維持していることが発覚したことがある。その問題に関する記者会見の席で記者から「台湾への愛着で国籍が捨てられなかったのか」と質問されて「祖先の出身地である大陸の方が敬意と愛着は強い」と明言した。保守の自民党議員が敵意を抱くのは当然だ。
「連亡くん」「中国の懲罰に対する日本政府の認識を外務大臣に質問します」「双木外務大臣」「韓国と中国が我が国の戦争犯罪行為と批判している事案については日米の専門機関協同の最高度・最先端の科学的検証によって全て自作自演であることが確認できております」漫画「のらくろ」のブル連隊長のような風貌の双木外務大臣の穏やかな答弁に何故か連亡の目は殺意を帯びて冷たく光った。実質的に中国人の連亡には石田内閣でこの国難に対処する実質的な指揮官=A級戦犯が双木外務大臣であることを見抜いているようだ。
  1. 2022/09/29(木) 14:52:06|
  2. 夜の連続小説9
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