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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ296

「軍曹、姦ったんですか」谷茶とロシア軍の軍曹=下士官が小森希恵の身体の中に男性本能を注ぎ込んで部屋を出るとドアの前には目を血走らせた兵士たちが待っていた。谷茶が飲ませた媚薬の量が多かったため小森希恵の性的反応が過度に激しくなり、喘ぎ声が叫びになって廊下で監視していた兵士にも聞こえたようだ。下士官は慌てて臨戦態勢になっていた男根を口に差し込んだが、日頃から日本人の妻たちの清楚な容貌と優雅な物腰に欲情している兵士たちが聞き逃すはずがない。職務放棄してドアの外に集まり、聞き耳を立てていたようだ。
「まだ薬が効いているから姦るなら続いてどうぞ。あの女は腰骨が性感帯のようだ。バック(後背位)から入れて腰を掴むと興奮するはずだ。それよりも軍曹さん、よろしく頼みますよ」ベッドの上で意識を失っている小森希恵に毛布を掛けて出てきた谷茶が説明すると兵士たちは極度の興奮状態になった。その様子に下士官は職務離脱に対する叱責と交代要員の確保、何よりもこの仕事の見返りに谷茶が服役しているロシア人女性を使った買春の罪を揉み消す密約を思案して困った顔をしたが、自分が率先垂範してしまった上にこの兵士たちを制止することは不可能の前に危険だった。下士官は後退さってドアの前を開けた。
「ウラーッ(万歳)」谷茶がドアを開けると兵士たちは先を争って飛び込んだ。ベッドまでの数歩が徒競争になっている。走りながらベルトを外してズボンを下ろしたため足を取られて転倒した馬鹿もいた。谷茶も時間の経過と媚薬の効果の変化を確認するため後に付いて部屋に入った。この媚薬はウラジオストックの売春宿の常連客の中国人の貨物船の船員から入手している漢方薬で、中国国内の港湾都市の裏通りの露店で買ってくるらしいのだが致死量以外の説明がなく娼婦にする女性で人体実験を繰り返している。
「アウッ」ベッドでは脱衣競争で一番乗りを掴んだ兵士が仰向けに寝ている小森希恵の毛布を剝して両脚を広げ、力が入った男根を一気に突き刺すと小森希恵は意識を取り戻すことなく呻き声を上げた。その反応を見て谷茶はスマートホンで時間を確認した。
続いて兵士は本来1人用のベッドをギシギシと軋(きし)ませながら激しく腰を前後させた。しかし、反応は先ほどに比べて弱いようだ。谷茶はあくまでも業務として身体の各部を刺激する念入りな前戯で性感帯を探り、性器の具合を確かめただけだったが、下士官は目の前で性行為を見せつけられながら待った分だけ激しく抱いていた。すると小森希恵は強く反応してアクメ=性的絶頂を繰り返して意識を失った。それに比べると今の小森希恵には性欲に悶え狂う異常性はなく人間の女性として快感を味わっているように見える。これでは娼婦=売春婦としては不適格だ。娼婦は熟練した性技で男性を歓ばせ、なるべく早く射精させなければ体力を消耗してしまう。感じているように見せるのも男性を満足させるための演技だ。本来は不感症の方が適任で性交の仕事を続けていく間にそうなってしまう娼婦も少なくない。
「オウッ、オウッ、ウラーッ」意外に短時間で兵士は欲望を発射した。その頃には小森希恵も頭が痺れたまま意識を取り戻して、泥酔したような目で自分の身体で起きている事態を思案し始めていた。この冷静さが一番厄介なのだ。
谷茶は次の兵士がベッドに上がるのに合わせて小森希恵の口の中に小瓶に入った液状の媚薬を流し込んだ。初回である今日は薬物によって強制的に快楽に溺れさせて理性を破壊し、身体への刺激や言葉での誘いで本人の意思に関係なく性欲が燃え上がるように調教しなければならない。客室乗務員と言う高級品を娼婦と言う商品にするためには今までのような出稼ぎ先で生活に困って身売りしてきた北朝鮮人労働者の妻や欲求不満を解消する小遣い稼ぎとして自ら売り込んできたロシア人の女たちとは違う高度な手法が必要なのかも知れない。下手すれば鮮やかな空色のKLMオランダ航空の制服が似合って凛としていた小森希恵が性行為の快楽ではなく薬物に溺れ、理性だけでなく人間としての精神性まで破壊され、男の肉欲を注ぎ込まれるために飼育される意思のない性玩具になってしまうことも十分に考えられる。
「その時はロシア軍に置いていけば適当に始末するだろう」二番手の兵士は谷茶の指導通りに後背位から挿入し、小森希恵の細く締まった腰に手を掛けて強く引きつけている。両手をついた身体の下では小ぶりだが形が良い乳房が悩ましく揺れている。谷茶は再び視線が合わない表情で激しく反応し始めた小森希恵を冷たい目で眺めながら日本語で呟いた。
ロシア軍がウクライナで捕虜にした女性兵士たちをクリミア半島近辺の軍事施設に抑留して前線に出征する兵士たちの慰安婦にしていることは欧米では誰も口にしない常識だが(文民の女性はその場で強姦して殺害している)、意思がない美女なら慰安婦にもならない高級性玩具だ。兵士たちが飽きるまで使った後はシベリアの密林に置き去りにすれば冬なら凍死し、夏でも野性動物が始末してくれる。ここからは職務を放棄して脱走したことにすれば済む話だ。

  1. 2022/11/03(木) 15:45:02|
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