男性の更年期とされる60歳を過ぎても野性的に性欲と精力を維持している谷茶は兵士たちに交代で抱かれている小森希恵の痴態を眺めていて勃起した男根を口に差し込んだ。小森希恵も条件反射のように舌を使って口腔性交を始めた。股間は兵士たちの白い体液があふれている。
「女ってのは有り難いものだな」沖縄出身の谷茶は暖房が効かない劣悪な生活環境の刑務所で服役していたが、日本語の通訳として司令部に呼び出された時、トルコフ中佐から「兵士の性犯罪を防止するために日本人の慰安婦を作れ」と依頼された。その交換条件がロシア人女性に売春させた罪の揉み消しだった。軍に罪の揉み消しが可能なのかは不明だが、少なくとも牢獄から出て、こうして女を抱くことも可能になった。これも全て小森希恵のおかげだ。
「お前、上手いな・・・」清純そうに見えた小森希恵は意外にも口腔性交に熟練していて舌を巧みに使って男の局部的性感帯を刺激してくる。そんな快感を満喫していてある女性の顔が胸に浮かんだ。その女性も谷茶には有り難い存在だった。
「飲ませ過ぎてしまいました。本当にすみません」「いいえ、主人は接待で飲む機会が多いから弱いはずがないんです。旅行の疲れが出たんでしょう」ある時、谷茶は東京からの高級ツアーの添乗員として八重山離島巡りに同行した。最終日は那覇市内泊で旅行中に親しくなった夫婦を観光ガイドには載っていない穴場の郷土料理店や島々の泡盛を飲ませる居酒屋に案内した。そこで谷茶は夫に睡眠薬を飲ませ、ホテルに戻るタクシーの中で熟睡させた。谷茶は妻にフロントに事情を説明させると夫を背負って最上階のスイート・ルームに運んだ。
「貴方、着いたわよ」「駄目ですね。熟睡しています。ベッドまで運びましょう」カード・キーでドアを開けた妻が谷茶の背中の夫に声をかけたが目を覚ますはずがない。3泊4日の旅行で谷茶に好感を抱いていた妻は緩やかにうなずいて部屋に入れた。
「貴方、谷茶さんがベッドまで運んでくれたわよ。ここで眠るんだから服を脱ぎなさい」谷茶が夫をベッドに寝かすと妻はまだ耳元で声をかけ、肩を揺すった。その間に谷茶は妻が応接セットのサイド・テーブルに置いたカード・キーを取ってズボンのポケットに入れた。
「それじゃあ失礼します。明日になれば元気一杯、ご機嫌ですよ」「本当にお世話になりました」谷茶が後退さりしながら声をかけると妻はベッドに腰を下ろしたまま礼を言った。年齢は40歳代後半だが沖縄でも名前を聞いたことがある会社の経営者の妻だけに上品で何よりも磨き上げた美貌と肢体は「一度は抱いてみたい」との欲情を誘った。
部屋を出た谷茶は巡回してくるホテルマンを警戒しながらドアに耳を当てて中の様子を探った。間もなくバス・ルームのドアを閉める音が聞こえた。数分待ってトイレの水を流す音がしなければ妻はシャワーを浴びている。それを確信した谷茶はカード・キーでドアを開けて室内に侵入した。やはり夫はベッドで大の字になって熟睡している。バス・ルームからはシャワーの音が漏れてくる。谷茶はドアの前で全裸になるとポケットから離島ツアー用の小型防水カメラを取り出してストロボの電源を入れるとドアを開けて中に踏み込んだ。
「貴方、目が覚めたのね」シャワー・カッテンの向こうで妻が声をかけた。谷茶は右手でカメラを構えると左手でカーテンを引き開けて妻の裸身を撮影した。やはり想像していた通りの美しい肢体だ。入社以来、狙っている安里梢とは違う大人の色香がすでに凶器と化している男根に力を込めた。妻は身体の前面が陰毛からつながる濃い胸毛に覆われた谷茶を野獣のように思ったようで絶句してバス・タブの中に座り込んだ。谷茶はバス・タブの縁を跨いで中に入ると胸に心地好い湯をかけてくるシャワーを止めて妻の顔の前に拳を握った腕のようになっている男根を突き出した。すると自分が置かれている逃れようがない立場を察した妻は抵抗することなく男根を口に咥えた。その口腔性技も熟練していた。結局、谷茶はバスルームで妻を散々に弄び、上流階層の女性は経験していないであろうアヌス(肛門)の純潔も奪った。そうして脱力している妻の裸身の写真をフィルム1本撮り切った。
「奥さん、お久しぶりです」「やっぱり貴方だったのね」その後、谷茶は安里梢が妊娠中に添乗員として離島に同行したツアーの女子大生を妊娠させた不祥事で退職させられると東京に出てツアー参加者名簿で調べておいた夫婦の自宅に連絡して妻を都内の安ホテルに呼び出した。
「今日はこれを買ってもらいたいんですよ」「これは脅迫・・・刑法犯罪ですよ」妻はあの時のホテルとは比べ物にならない粗末なラウンジのテーブルで見せられた写真とネガと引き換えに用意していた予定以上の金額が入った銀行の封筒を差し出した。谷茶はそれを元手にソビエト連邦崩壊前後の生活苦で日本に来ていたロシア人女性の風俗業を始め、そこでロシア語を習得したおかげで今の仕事が始められたのだ。谷茶は心から「女は有り難い」と呟きながら小森希恵の口の中に果てた。小森希恵は無表情にそれを呑んだ。

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- 2022/11/05(土) 15:35:54|
- 夜の連続小説9
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