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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

とうとう野僧にも「表現の自由」の制限が適用された。

マスコミは東京高裁が「権利の制限」を認めた杉田水脈政務官の言論封殺に異常な執念を燃やしていますが、ほぼ同数のインターネットの閲覧者を有する野僧にも火が点きました。
12月3日の土曜日、連載中の拙作小説「続・振り向けばイエスタディ」の第326話と「日記(暦)」の「河上彦斉が斬首された」をいつもの手順通りに掲載して掲示を確認すると拙作小説が脱落していました。以前からチベットの佛教徒の大量殺害や第2次天安門事件、香港の民主化運動弾圧などの日本では報じられていない実態を掲載すると管理ページが遮断されて使用不能に陥り、中でもチベットの問題ではパソコンが原因不明の加熱で破損することが2回続きましたから前日に江沢民国家主席の追悼文を掲載したので「某国の検閲機関が目ざとく発見して遠隔操作による破壊懲罰を加えてきたのか」と考えました。
そこで順番が入れ替わることを避けるため先ず「日記(暦)」を削除しようと「記事の管理」を開くと「続・振り向けばイエスタディ326」も受け付けられていました。そして削除して記事を掲載する作業を繰り返している間に通常は「公開」と表示される状態欄が「下書」に固定されていて、さらに掲載して「記事を保存」を押した時に「レ▼プと言う単語が公開規定に違反する」と表示されていることに気がつきました。
しかし、今回の拙作小説で用いている「レ▼プ」と言う単語は第2次世界大戦末期に樺太に侵攻したソビエト連邦軍が日本人の集落を襲って生理がある年齢層の女性を手当たり次第にレ▼プしたようにロシア軍もチェチェンで同様の性犯罪を繰り返していると言う史実を紹介しているだけで欲情を誘うような猥褻な表現ではありません。
野僧は地元ローカル新聞でコラムに托鉢の体験談を連載していて「乞食坊主」と自称する場面を描いた時も編集部に「使用禁止の単語」として突き返されたことがありました。その時は「これは『こつじきぼうず』と読むんだ。托鉢の別称だ」と説明すると平仮名で「こつじき坊主」に変更して掲載されました。テレビでも首をかしげるような「使用禁止の単語」が多々あり、例えば性行為や女性器を意味する「マン■」は沖縄の地名の「漫湖」でさえテレビでは「那覇市内の湖から中継です」と紹介しています。その癖、同じ意味の「インブ=陰部」は問題ないようで「オンナ(恩納)村のインブ(伊武部)ビーチからです」と女性アナウンサーが平気な顔で説明しています。
マスコミが自己規制するのは勝手ですが、それを利用者に強制するのは日本国憲法が第21条で保証している「表現の自由」への侵害、禁じている検閲です。結局、アメリカの権力による性行為の強要を意味する「セクシャル・ハラスメント」を日本では「性的嫌がらせ」に変質させたことで具体的行為がなくても受け取る側の「不快感」で断罪できることになり、それが自己規制に拍車を掛けてマスコミは言葉狩りに走り、それを売名に利用した自称ジャーナリストの告発を高等裁判所が認める異常事態が発生しています。
万歩譲ってインターネットの健全性を維持するため公開する記事に使用する単語の規制を認めるにしても今回のように文字の羅列・組み合わせで機械的に識別するのではなく、用いている意味を判断基準にしなければ完全な憲法違反です。
  1. 2022/12/06(火) 13:50:32|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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