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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

母親が悪妻・愚母だったことを体現しているイギリスの第2王子

昨年、父親がイギリス国王に即位してようやく兄と共に王子(それまでは王孫)になった二男が母親の悪しき面を体現する言動を繰り返すだけでは飽き足らず王家の実態を暴露する自叙伝を発刊するようです。
二男の母親のダイアナさんは野僧と生年月日が同じですが、生前は美貌と奔放な言動、没後は悲劇的な死に方で人気を集め、葬儀で大物歌手が唄った「イングリッシュ・ローズ(イギリスの薔薇)」が代名詞になっています。しかし、当時のイギリス国民はブレア政権の労働党を選挙で多数党にしていたので、それは日本の悪夢の政権交代と同様にイギリス全体にマスコミの扇動による反王家の気分が蔓延していたことの証左です。
実際、ダイアナさんは王太子(=現在の国王)と結婚すると上流貴族だった両親の不仲と離別で心に染みつき、スイスの寄宿制女学校で塗り込められた男女同権や自主自立、社会進出、伝統打破などの軽薄な主張を王家に持ち込み、夫である王太子が常識にしている伝統的作法に一々疑問を投げつけ、多くは口論になり、最終的には理由をつけて参加を拒否していたようです。当然、王太子はダイアナさんとの夫婦関係に疲れ、本当は結婚したかった友人の元妻=現在の王妃との不倫関係を始め、仮面夫婦を演じるようになりました。
ところが反王家の気分を扇動しているマスコミはこの暴挙を「時代の流れに即した王制の改革」と持て囃し、ブレア政権も賛同したためそれがイギリスの現状として世界に発信され、王家内では王太子妃失格の烙印を押されていたダイアナさんを「新時代のイギリス王家を創造する改革者」とするイメージが広まり、不倫に逃避する王太子を非難する声が国内外に湧き起こり、「悲劇のヒロイン」と言う役柄ができ上がりました。
するとダイアナさんも不倫に走り、次々に相手を変えて肉体関係を持ち、やがてイスラム教徒のエジプト人の富豪との再婚を標榜するようになりましたがイギリス国王は国教会の最高位であり、王家に残してきた息子が将来、王位に就いた時にイスラム教徒の妻の血を受け継いでいることが権威の失墜につながることは誰の目にも明らかで、母親としての資質にも欠けていることも証明されました。
そんな母親の息子の第2王子は母親と同様に伝統の破壊者であるアフリカ系アメリカ人と結婚すると「悲劇のヒロイン」と言う役柄を妻に継承させて自分も共演者として振る舞うようになりました。その矛先は父親や義母、伝統を継承している兄の第1王子、さらにその妻に向けられています。今回の自叙伝では父親が第2王子を「スペア(予備)」と呼んでいることを「人格の否定である」と非難していますが、父親にも弟2人と妹がいて同様の立場です。また義母については「過去には激しい批判を浴びていたが巧妙にマスコミに取り入り、今では好感を与える報道に切り替えさせている」と父親の苦悩、母親の過ちを認識していないことを告白しています。そして何よりもブレア政権によってイギリス陸軍のヘリコプター・パイロットとして参戦したアフガニスタンで現地人25名を殺害したことを公表していますが、この件だけは軍人としての常識を強弁しています。母親と妻がどうしようもないと高貴な血筋も劣化してしまうようです。
  1. 2023/01/11(水) 13:49:18|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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