○○(=零輪=レイワ)に入ってから4年連続して過去最悪を更新し続けている秋太刀魚(サンマ)は今年も前年比2パーセント減の1万7910トンだったそうです。一方、同様に○○に入ってから3年連続で最悪記録を更新していた鮭(シャケ)は昨年の1.5倍の豊漁だそうですが、それでも最盛期の半分にならないそうです。
ところが北海道の近海では海水温が異常に上昇する海洋熱波と言う現象が頻発していて寒流の親潮を寸断して遮り、そこに暖流の黒潮が流れ込むため鰤(ブリ)などの南洋系の魚が進出して海洋生物の生態系が混乱と言うよりも変化しているようです。
不漁の原因としては共産党中国が太平洋全域に大型漁船の船団を展開して根こそぎの乱獲していることが上げられていますが、それ以上に強調されているのが毎度の地球温暖化の影響です。昨年は暦上の春から秋まで季節を実感させない異常な酷暑が続いたためテレビの気象予報士たちは我が意を得たりとばかりに「地球温暖化」の危険性に熱弁を奮い、それが全面的に人間の資本主義的大量生産、大量消費によって排出してきた温室効果ガスが原因と断定していました。ところが冬になると一転して大寒波が到来して耐寒生活を強いられるようになり、気象予報士たちも地球温暖化との矛盾を指摘されないように一切触れなくなっています(一部は苦しい言い訳を並べている)。
本州の西端である当地では例年になく早いこの時期に中国大陸から黄砂と一緒に有毒排出ガス=PM2.5が飛来していて黄砂の時は黄色く霞む風景がPM2.5では白い靄のようになっていますから資本主義と共産主義に関わりなく人間の工業生産による排出ガスが環境に悪影響を与えていることは実感できます。しかし西日本に限られるPM2.5の飛散範囲を考えると太平洋全域に温室効果を与えるほどとは考えられず、逆に地球規模で気温が乱高下する別の原因があるのではないかと疑ってしまいます。
日本では平成、欧米では21世紀に入ってからのマスコミ報道は中世カソリックが復活したかのように反対意見どころか疑問を呈することまでも徹底的に糾弾するようになっているため環境問題に関しても異議を挟むことは自殺行為になってしまうようです。それは数字を添えた学説でも例外ではなく気象学者たちは口をつぐんでいますが、温室効果ガスとは無縁の日本の弥生時代の気温は現在よりも高かったのは熱帯の植物の稲作が東北地方にまで広がったことでも明らかで、実際に発掘される種子などからも植物の分布が現在とは異なることが実証されています。また中世以降もマラリアと推察される熱病によって多くの人物が死亡していることでも温暖な気候が続いていたのは確かです。
仮に気温の乱高下が過去にも繰り返されてきた自然現象ならば対策は温室効果ガスの排出抑制とは別にあるはずで、何よりも食料の確保のため地域で栽培する農作物の品種の変更こそ最優先で研究・実行するべき問題です。そして生活習慣の工夫などは政治が主導するにしてもあらゆる分野の意見の集約が必要で、中でも環境問題の専門家としての自然科学者の責任ある見識の表明は不可欠なのでそろそろ前言を訂正する勇気と責任を発揮するべきでしょう。
- 2023/01/22(日) 13:59:20|
- 時事阿呆談
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