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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

第124回月刊「宗教」講座・精進料理教室8時間目

バブルの狂乱景気になると寺の跡取りたちも檀家に学費を出してもらっていながら東京や横浜、京都や名古屋などの都市部にある宗派の大学を卒業すると本山や地方僧堂での修行を嫌ってそのまま都会の会社に就職するようになりました。勿論、跡を取らなければ父親が住職としての勤めを果たせなくなると両親が寺を追い出され、高齢で路頭に迷うことになるのは承知していましたが、若い間は大学の仲間たちと同様に都会生活を満喫したかったのでしょう。そんな訳で地方僧堂では若い修行僧が好む料理を精進で工夫するようになり、そんな中で生まれたのが「スパゲティ・納豆と茸ソース」です。
日本の佛教では生活空間であり、坐禅を組む僧堂と風呂の浴司(よくす)、便所の東司(とうす)を三黙堂と呼んで会話や発声を禁じていますが、配食・配膳の便や衛生管理のため設けられている食堂(じきどう)でも会話や発声は勿論のこと食器を置く音や沢庵などをかじる音、汁をすする音まで禁じられています。ところが麺類だけは対象外で、雲衲たちは日頃、無音での喫食に気を使っている鬱憤を晴らすかのように轟音を立てて麺をすすって一気喰いするのです。そのため麺類は人気メニューなのですが、現代の若者には和食の饂飩や蕎麦、素麺よりも中華のラーメンや洋食のスパゲティの方が好まれるので地方僧堂としては精進料理で出す工夫をすることになりました。ただし、パスタには卵黄が使われているので厳密に言えば曹洞宗式の精進料理にはなりません。

材料
スパゲティ・パスタ=100グラムから200グラム
ひき割り納豆=1パック(調理担当者によっては通常の納豆の場合もある)
しめじまたは舞茸、椎茸(好みの茸)=適量(少な目の方が無難)
醤油=大匙2分の1(付いている出汁でも可)
マーガリン(バターの方が美味いが乳製品なので)=10グラム
オリーブオイル=大匙1杯
刻み海苔または青紫蘇=適量
粗挽き胡椒と塩=各小匙2杯
塩=適量

調理法
1、 スパゲティを大きい鍋で塩を入れた多めの湯で茹でる。
2、 海苔または青紫蘇を細く刻む。
3、 椎茸は刻み、その他の茸はそのままマーガリンで炒め、塩・胡椒をふる。
4.醤油を混ぜて納豆を練る。回数に指定はない。
5、茹であがったパスタの湯を切り、器に入れてオリーブオイルに絡める。
6、パスタの上に炒めた茸を敷き、練った納豆を載せ、その上に刻んだ海苔または青紫蘇を被せる。
7、調理担当者によっては頂上に大根おろしや鶉の卵を載せていた。
124・スパゲティ納豆と茸ソーススパゲティ・茸と納豆ソース
  1. 2023/04/01(土) 15:33:22|
  2. 月刊「宗教」講座
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