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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ509

「モスクワだろう」長野県を非防守地域にする宣言を県知事に求める政治闘争を開始した各公立学校の教職員組合と各市役所や町村役場の職員労働組合の代表が県内唯一の軍事施設=闘争目標が所在する松本市に集まって会合を開いていた。この言い方だと日教組、公務員労組は支「流石に無理なんじゃあないか」「仕方ないだろう。東京の幹部連中は北京の言いなりだからな」持政党が立権民衆党と社会人民党、共産党で路線対立しているが、その先も旧ソビエト連邦と共産党中国に分かれているようだ。長野県知事は自治省・総務省のエリート官僚出身だが最初の選挙には民政党、社会人民党ほかの国会の野党から出馬して自民党の候補を破って当選していて、それ以前にも副知事として作家出身の県知事の民政党と一体化した県政を推進した後、同じく民政党議員から転身した横浜市長の副市長も務めたため長野県内では反自民党政権の左傾政治家だと思われている。
「松本の自衛隊は妙高山の演習場にいるんだよな」「長野県内の国有地や公有地に陣地を作りたいって言ってきたから正規に申請しろと突っ撥ねてやったよ」「どうせ住所を明記しろ、構造が判る設計図を提出しろ、使用目的は何だと馬鹿正直に手続きさせておいて所有者の承諾は受けたのか、印鑑は本物か、強度が足りない、調理場の衛生状態が基準に適合しないと苛めたんだろう」「そんなもんじゃあ済まさなかったよ」自治労代表の説明は自衛隊に対する妨害工作の戦果報告になっている。自衛隊の作戦計画では防衛出動待機命令が発令された時点で陣地の所在地を特定されないために国有地や各地方自治体の公有地、協力者の私有地に分散させて構築する予定だった。ところが関係する法令に建築申請の省略が規定されていないため地域住民から連絡を受けると現場に乗り込んで正規の手続きを要求した。自衛隊が必要な書類をすると私有地に関しては弁護士を介入させて殊更に厳格な審査を加え、些末事まで問題として指摘した挙句に最終的には不認可とした。この顛末を全てマスコミに漏洩して大々的に報道させ、時には環境団体に反対運動を起こさせた。結局、松本駐屯地の第13普通科連隊と新潟県の高田駐屯地の第2普通科連隊や第5施設群は妙高山の麓の関山演習場に第5施設群が構築した堅牢な陣地で同居している。しかし、関山演習場は120ミリ重迫撃砲でさえ最大射程では発射できない程度の面積だ。これが全国各地で繰り広げられている自治労と環境団体の自衛隊に対する妨害工作で戦果はロシア軍が演習場を集中攻撃して展開していた陸上自衛隊の部隊を壊滅させたことだ。
「韓国の同志が言うには対馬の自衛隊は官舎を襲って女房を犯しまくったら撤退したそうだ。お前たちもやったらどうだって勧めてきたぞ」「それはネットで見たことがあるな。確か『日本の女を慰安婦にしろ』って言うサイトだ」話の主役の座を自治労代表に奪われた教員代表は意外な方向に話題を換えた。すると日韓の武力衝突が発生して以降、日本人留学生や韓国人と結婚して移住した日本人妻に性的暴行を加えている投稿動画を公開している愛国サイトを教員代表たちが閲覧していることが分かった。長野県は大正2年8月26日に発生した箕輪高等小学校の木曽駒ケ岳登山での集団遭難事件が映画「聖職の碑(いしぶみ)」になっているが、凍える生徒に防寒着を与えて一緒に凍死した赤羽長重校長の崇高な精神は失せて昭和8年に治安維持法で一斉摘発された赤化教員の方が存続・繁殖しているらしい。
韓国で親米反中反北朝鮮の政権が成立したのは前政権の流れを汲む反米親中親北朝鮮の政治勢力が分裂して3分の1の得票で当選できたからに過ぎず実態は古代からの宗主国である中国に臣従し、同じ民族の北朝鮮との統一を国是としていて、今では日本共産党と韓国政界はA日新聞を仲人とする一心同体の盟友なのだ。
「すると俺たちもやるか」「官舎は出入り自由な上、男は出払って女子供ばかりだ。酒池肉林の楽園だぞ」教員代表たちは主催者は愛国サイトを標榜していても内容は犯罪的エロ・サイトの同好の士であることが判ると教員としての品格を保つための演技を止めて好色な性獣としての態度を露わにした。数人いる女性教員たちも学生時代は親の目を離れて奔放に自由を満喫していたので嫌いではない。むしろ反自衛隊の敵対心は男性教員以上のものがあるので自衛官の妻が傷つけられることにはある種の快感を覚えていた。
「すると俺たちが案内役になるな」「うん、家庭訪問で行ってるからな」知らない間にこの犯罪計画は決定事項として動き始めていた。松本市内の自衛隊の官舎を校区とする小中学校の教員代表が役割分担を申し出ると他の教員代表たちが同調した。
「俺は安川穂高の母親を・・・」下劣な嬌声を交えた相談を聞きながら1人の教員代表が口の中で独り言を呟いていた。この独身の教員代表は安川和也1尉の長男・穂高の小学校の担任でPTAの母親たちの中では特に若く、アイドル並みに美しい聡美に密かに目をつけていた。そんな暗い欲望を抱く教員たちは理由を作っては家庭訪問を繰りかえして機会をうかがうようだが穂高は品行方正の健康優良児なのでそれもできず、妄想を搔き立てながら自慰に耽っていた。
  1. 2023/06/04(日) 15:36:31|
  2. 夜の連続小説9
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