トモミンこと稲田朋美元防衛大臣と共に日本版ナチズムである国家神道の復興を画策する宗教的政治組織の手先として積極的に活動していた高石早苗元総務大臣が放送法がテレビ局に義務付けている報道の政治的公平性について野党とマスコミに政治問題化されて言動が控えめになったことを自身の免罪符と受け止めたのか最近のNHKはドラマでの政治的偏向を公然化しています。
敗戦後の日本映画は占領軍によって洋画が全面解禁され、大量に輸入されたことで娯楽に飢えていた国民の心を鷲掴みにして一大映画ブームが起こると戦前は硬直した儒教的倫理観や忠君愛国の啓蒙のため制約されていた日本映画でも人間の感情の機微を描いた傑作が作られるようになりましたが、その一方でソビエト連邦のスターリン書記長の世界共産主義革命の工作員である映画監督、脚本家、演出家と撮影技術者たちが男優・女優を巻き込んで日本人の政治的洗脳を目的にした娯楽性が欠落した映画を続出させるようになりました。特に若手女優は映画監督の性的調教によって心身共に虜になり、例えば「キューポラがある街」で北朝鮮をこの世の理想郷と言う現実とはかけ離れた印象を流布して在日朝鮮人と結婚していた日本人妻たちが帰国事業に応募する原因を作った人気女優は最近のインタビューでも多くの日本人妻を不幸に陥れたこの作品を自分の代表作と誇示していました。
野僧がNHKで視聴しているのは大河ドラマの「どうする家康!」と連続ドラマの「らんまん」だけですが、この大河ドラマは過去の大河ドラマで描き(特に「女城主直虎」で)、地元・岡崎で長年にわたり信じ、教えられてきた家康公の事績を全面否定することを目的にしているとしか思えない悪質な捏造ドラマです。
先日は築山殿=瀬名が岸田政権の防衛力増強に反対するかのように反戦平和論を主張し始め、それが織田信長公によって嫡子・信康公と共に命を奪われた理由にしていました。然も実際の理由と言われている武田家への内通も相手が反戦平和論に共鳴したことになっていて戦国時代を描いているとは思えませんでした。そもそも武将としての抜群の器量から家臣の信望・期待が高かった信康さまを設楽原の合戦でビビッてしまった腰抜けにしたのは許せない史実の歪曲です。
一方、「らんまん」では岸田政権が増税を検討しているのを見計らったかのように明治政府による過酷な酒税を取り上げ(ただし、明治政府が軍備拡張ため重税を課したのは史実)、さらに最近は幼馴染が北海道の開発で実感した肉体労働者の力を強調していましたが、それは肉体労働の経験がない牧師の息子のフォーク歌手が唄った労働歌「山谷ブルース」の焼き直しです。
結局、2つのドラマでNHKが発信しているのは敗戦後の日本映画と同じく帝国陸海軍を絶対悪として軍隊生活は人権蹂躙が繰り返される暗黒世界だったと言う反軍=反自衛隊を戦国時代を借りて描き、自滅したソビエト連邦や東欧諸国などの社会主義国家の実態を無視して「税金は国家による国民への搾取」「労働者の社会を実現するためにはマルクス主義しかない」と言う半世紀前の学生運動のリバイバルです。
- 2023/07/09(日) 15:10:27|
- 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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