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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

残念ながら上川陽子外務大臣は失敗するだろう。

政界・財界ではその無能ぶりから日本が患った一種の疾病として「岸田禍」と陰口を叩かれている岸田政権ですが、今回の第2次岸田第2次改造内閣(NHKの呼び方、民放は第2岸田改造内閣と短縮している)を見る限り病状はかなり悪化しているようです。
今回も内閣改造の眼目は閣僚ポストのバラ撒きによる自民党内の支持基盤の強化とマスコミの批判が強い女性閣僚の増員だと思われますが、今回の顔ぶれを見ると閣僚20人のうち初入閣が11人で女性が過去最多タイの5人と目的は達したように見えます。
派閥としては首相を含めた岸田派が3人、最大派閥の安倍派が4人、麻生派が4人、二階派が2人、茂木派が3人、無派閥と公明党が4人と派閥の力学に配慮しているようですが、前回の内閣では安倍派4名はどちらも原子力発電に関わる経済産業大臣と環境大臣で、それ以外は内閣官房長官と地方創生沖縄北方担当大臣の元長官ポストが3つで実態は冷遇されていました。その点、今回は戦前の内務大臣に相当する重要閣僚の総務大臣と農林水産大臣、そして経済産業大臣と内閣官房長官が留任して格としてはかなり上昇しています。
一方、初入閣した閣僚の年齢は女性の復興大臣と同年齢の厚生労働大臣の71歳を筆頭に70歳の法務大臣と環境大臣から60歳代が多く、40歳代は女性の地方創生沖縄北方担当大臣とこども政策少子化担当大臣の2人だけで岸田首相が時折口にする「刷新感」が全くないだけでなく実際はこの年齢になるまで入閣できなかった在庫不要品の一掃処分なのではないかと勘繰りたくなります。
しかし、野僧が今回の組閣で「最大の失策」と断定するのはG7広島サミットを成功に導き、暗殺された安倍晋三首相に成り代わるように世界中を飛び回って地球儀を俯瞰する積極外交を継承した林芳正外務大臣と交代させた上川陽子外務大臣です。
上川大臣の有能さについては法務大臣時代にも注視していましたが、問題なのは在任中に地下鉄サリン事件で死刑判決を受けたオウム真理教の松本智津夫教組以下13名の刑の執行命令に署名したことです(英断ではあるものの)。
日本やアメリカ、共産党中国、佛教・イスラム圏では死刑制度が維持されていて凶悪犯に対する応分の処罰として国民も支持していますが、ヨーロッパでは過激派人権団体の殺害された被害者と殺害した加害者の生命を同格に扱う暴走に多くの市民が同調して「死刑廃止が唯一絶対の正義である」と言う教条主義が蔓延して死刑廃止がヨーロッパ連合=EUの絶対的な加盟条件になっています。
今後、上川大臣が国際会議や外交交渉などでヨーロッパを訪問すれば現地のマスコミが珍しい日本の女性外務大臣の人物紹介として「オウム事件の死刑執行命令にサインして13人を殺した」と報じない訳がなく友好ムードを演出するのはかなり難しいでしょう。
さらに就任の挨拶で上川大臣は「女性目線の外交」を表明しましたが過去の田中真紀子外務大臣、川口順子外務大臣の女性目線は多くの場合、失策=禍根につながっています。上川外務大臣としては「女性目線の外交」の成功例を作るつもりかも知りませんが前任の林外務大臣のように岸田派=宏池会の目線を捨てることが先決・必須です。
  1. 2023/09/15(金) 15:42:34|
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