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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

パレスチナ問題に対する上川陽子外務大臣の危うさ

内政=国会対策と経済ではピントを外した失策続きで「岸田禍」と揶揄されている岸田文雄首相ですが、起死回生を図った内閣改造でも「適材適所」と自己評価しながら発足早々の10月26日に山田太郎文部科学政務官、10月31日に柿沢未途法務副大臣が役職への資質に疑問を感じさせるような不祥事で辞任しました。それどころか激動が巻き起こっている国際情勢の中で上川陽子新外務大臣による迷走が始まっています。
林芳正前外務大臣は本質的に外交センスが欠落している岸田首相を絶巧に支えてきてG7広島サミットでは開催地・広島のNHKを中心とするマスコミがウクライナ情勢でロシアが核兵器による恫喝を繰り返すなど重大な局面を迎えつつある中で「反核と反戦平和がテーマだ」と一方的に決めつける報道を展開していたのに対してウクライナのソレンスキー大統領の電撃的な出席を実現して世論誘導を破綻させました。一方、カソリック信者である上川外務大臣は就任早々に発生したパレスチナでのハマスとイスラエルの武力衝突に対して日本がこれまで築いてきた中東におけるアメリカや西側ヨーロッパとは別格の外交的地位を危うくしています。
上川大臣個人は兎も角として本来の日本はイスラム教を敵視するキリスト教国(韓国はキリスト教徒が過半数)ではなく十方三世一切諸佛を奉じ、八百万の神々を祀る本地垂迹の国であり、明治23(1890)年には親善訪問の帰路に台風で転覆したオスマン・トルコ海軍のエルトゥールル号の乗員を現場近くの漁民たちが危険を冒して救助に当たり、敗戦後も昭和28(1953)年に出光石油が派遣した日章丸がイギリス海軍に海上封鎖されていたペルシャ湾からイランに接岸して石油を積んで帰るなど独自の信頼関係を構築して来ました。したがって今回の武力衝突でも日本人が十字軍以来のキリスト教の一方的な敵対意識に同調する必然性は全くなく、NGO・ARMY=非政府の武装組織のハマスの犯罪的テロで死亡したイスラエル人(在住の外国人を含む)が1400人超なのに対してガザ地区で正規軍であるイスラエル軍が病院・救急車を空爆して殺害した主に文民は9000人超と10倍に迫る状況も客観視できるので「攻撃を受けたイスラエルの自衛行動だから正義」「先にテロを行ったハマスは滅ぼされても当然」と言うアメリカとヨーロッパ=キリスト教圏の主張には反対しなくても弱くはない疑問を感じるはずです。
これまでの日本は中東の紛争にはオイルショックなどで迷惑を被っても不介入の立場を取ってきてそれは2代目ブッシュ大統領の盟友を気取っていた小泉純一郎首相でさえもアフガニスタンには陸上自衛隊=地上部隊を送らず、インド洋上で海上自衛隊の補給艦が燃料などを無償提供しただけでした。イラクでも紛争中は同様の支援を継続して終結後に南部の都市の復興に陸上自衛隊を派遣することでお茶を濁しています。
外交センスが欠落した岸田首相では派閥のお姉さま・上川大臣が個人的信仰でキリスト教側にすり寄るのを制止することはできないはずですから、誰かが「中立」を宣言させなければなりません。そして日本はアメリカとヨーロッパがパレスチナに熱中している間は武器弾薬の供与を含めてウクライナと台湾を全面的に支援するべきです。
  1. 2023/11/05(日) 15:23:42|
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